くるすの残光 月の聖槍 の商品レビュー
第二巻。異能を持ったヒーローがバッタバッタと敵をなぎ倒すというような話では無く、比較的丁寧に話を進めている印象。個人的には読みやすい。隆慶一郎作品にテイストが似てるような気もする。
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天草四郎のチカラを受け継いだキリシタンの人々と幕府との戦い第2弾。 …どんどん読みづらくなってきた。主人公の寅太郎の話が読みたいのに…周りの話ばっかりだ。
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くるすの残光シリーズ第二作。江戸時代の寛永年間、島原の乱の切支丹の生き残りである寅太郎たちと、江戸幕府側の精鋭忍者たち「閻羅衆」とは水面下で静かに、しかし激しく戦っていた。寅太郎たちは天草四郎から授けられた能力を武器に戦うが……。 史実を基にした創作の話なので、江戸の時代背...
くるすの残光シリーズ第二作。江戸時代の寛永年間、島原の乱の切支丹の生き残りである寅太郎たちと、江戸幕府側の精鋭忍者たち「閻羅衆」とは水面下で静かに、しかし激しく戦っていた。寅太郎たちは天草四郎から授けられた能力を武器に戦うが……。 史実を基にした創作の話なので、江戸の時代背景を知っていた方が読みやすいとは思いますが、判らないなら判らないなりに物語の世界にどっぷり浸かって読むのもよいと思います。互いに異様な能力を使って戦う様子は、空想の忍者たちの世界を心で描いていって、楽しんで読み進めました。
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天草忍法帖?の2~はちまき長屋で植木屋見習いをしている寅太郎は昼に長屋に帰り遅い昼食を摂った後,「種」の異能を使って空き寺に見張りを立て,切支丹の世を出現させるべく仲間と鍛錬を行っているが,見張りに咎められずに結界内に入ってきた老武士は徒者でない。閻羅衆である高岡藩の佐橋正市も道...
天草忍法帖?の2~はちまき長屋で植木屋見習いをしている寅太郎は昼に長屋に帰り遅い昼食を摂った後,「種」の異能を使って空き寺に見張りを立て,切支丹の世を出現させるべく仲間と鍛錬を行っているが,見張りに咎められずに結界内に入ってきた老武士は徒者でない。閻羅衆である高岡藩の佐橋正市も道場で一人稽古をしている所,手も足も出なかった。寅太郎の養母であるおたまと長屋の名しか憶えていない若い娘が浅草御蔵奉行の神尾に連れられて来た。南部隠の一員であるが仲間からいたぶられていたのだ。御蔵におたまが捕らえられている時に監視役となって親しくなった。大家の仁兵衛は空き店に入れると云うが,まりあの化身は旧敵を身近に置こうとしている。やがて筑後・柳川から救援を求める使いが訪れ,寅太郎と仁兵衛は「さんか」衆の協力を得て山道を使い,西国へと旅する。佐橋も上役から命じられて東海道を旅するが,手も足も出なかった老剣士と雪止めされ同宿するが,翌早朝には置いてきぼりを喰わされる。柳川では亡くなった藩主・立花宗茂と共に闘った木下大蔵が切支丹に退き陣の妙技を伝授し,取締を逃れて島から島へと移っている最中だったが,死んだはずの宗茂が生き返って,襲い来ると知り自らの死に場所と弁えているようだが,あっけなく打ち倒される。寅太郎と仁兵衛と荘介は隠れ里が死人の軍勢により破壊されている前で絶体絶命の危機にある。死んだはずの大蔵の手が宗茂の足を掴んだ期に寅太郎は特大の種を大蔵に仕込み枝葉が宗茂の身体を包んだ~番号を付けてくれないと続き物だって事がわからない。第1巻は天草忍法伝で聖遺物の荊冠を手に入れているが,1冊目を読まないでこれを手に取った人は訳が分からずに苦しむだろう。自分が書いたレビューがなければ自分も分からなかった。天海が春日局の余命を使って西国一の武者を蘇らせるのだが・・・
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前作よりおもしろくなってる気がした。本筋の合間合間に挿入される正体不明の老人の過去も良かった。 お話はまだまだ続くみたい。
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シリーズ第2弾。今回の敵キャラは実に魅力的な人物で堪能しました。寅太郎の恋話も行方が楽しみ。まだまだ続くようです。
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時は寛永二十(一六四三)年二月。家光を頂点とする幕府はいまだ切支丹の影におびえ続けていた。一方、島原の乱の生き残りで、天草四郎から力を分け与えられた“聖騎士”であり、江戸市中に潜伏している寅太郎たちは、授かった力を鍛えつつ、四郎復活のため、奪われた聖遺物の行方を捜していた。そんな...
時は寛永二十(一六四三)年二月。家光を頂点とする幕府はいまだ切支丹の影におびえ続けていた。一方、島原の乱の生き残りで、天草四郎から力を分け与えられた“聖騎士”であり、江戸市中に潜伏している寅太郎たちは、授かった力を鍛えつつ、四郎復活のため、奪われた聖遺物の行方を捜していた。そんなとき、九州・柳川藩に潜む切支丹が弾圧され、そこに死んだはずの無双の武者が現われて、聖遺物のひとつと思われる凄まじき槍を手に暴れている、という助けを請う声が届く。幕府と切支丹の果てなき激突―その末に待つものは!?風太郎忍法帖への最高のオマージ。異色時代、待望の第二弾(「BOOK」データベースより) 前回の冠に続き、今回は聖槍を入手するまでのあれこれ。 秀吉に〈西の無双〉と称せられた武人が敵方の手によって甦るのですが、この武人の視点で書かれた部分も合わせて前回以上に視点があちこちに飛ぶので集中できないー。 特定の人物に感情移入もしづらいです。 サンカの民とのやり取りも、そうワクワクできなかったなぁ。 今回は全体的にたるーい感じ。 宝を全部取り戻すまで、ずっとこの調子が続くのならちょっとつらいかな~。
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前の巻で話が中途半端に終わった以上、続編があるであろうなと思った通り続編が出たが、話としては前の巻程、盛り上がりに欠け、中途半端な感で終わる。死人を生き返らせた理由も明確でなく、宗門改めとして登場した脇役も話の大筋とは無関係に話が終わってしまうので、何のために登場したのかが不明である。最後も盛り上がりに欠け、何のために天海が春日野局の命を縮めてまで死人を生き返らせたのかも、ボヤボヤのまま終わるのにも違和感が残る。消化不良。
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表紙にひかれる。 虎太郎たちの江戸の潜伏生活ながらも人情に溢れた長屋暮らし、修行、筑後への旅、そして幕府の反切支丹勢力との戦いが読みどころ。今回も幕府の坊さんが聖遺物だれかに与えてます。 敵側である幕府に好感を持てる登場人物ありあり。
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天草忍法伝 第2巻。 伝奇エンターテインメントなので、『異能』が突拍子もなければ突拍子もないほど愉しい。「山の民」とのかかわりも加わって、舞台が広がっていくと面白そうです。 ただなあ、切支丹が自爆テロをやっちゃいけない。 宗教を書く肝は、狂信とそれに対する根絶やしだと思うんだ...
天草忍法伝 第2巻。 伝奇エンターテインメントなので、『異能』が突拍子もなければ突拍子もないほど愉しい。「山の民」とのかかわりも加わって、舞台が広がっていくと面白そうです。 ただなあ、切支丹が自爆テロをやっちゃいけない。 宗教を書く肝は、狂信とそれに対する根絶やしだと思うんだけど、ちょっと方向が違う気がするな。 織田信長の比叡山焼き討ちを書いた作家さんが、生き残りの僧が信長を呪殺しようとする復讐譚を書き上げたんだけど、比叡山の大阿闍梨から「仏が人を殺すか」と一喝されたというのを読んだことがあります。 エンターテインメントだからこそ、ずらしちゃいけない軸はあると思う。 一度死んだはずの武者も、一人称で語らせたのはいい手ではなかったな。自分の凄さを自分で語らないといけなくなってしまったもの。自画自賛は男を安くするねえ。
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