分析哲学講義 の商品レビュー
発売されたばかりの分析哲学の入門書。ですます調で書かれてあるので読みやすいでしょう(比較的ね)。「科学哲学」に興味がある人にも適します。それにしても、この著者が僕より3歳も年下なんて……。
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分析哲学の本は、無未無臭でどうしても読み進めていくことが困難なものが多い気がするし、論理学とかきちんと勉強してないと、馴染めないものが多いので、これまで僕は敬遠してしまっていた。だけど、この本は、著者の体温が伝わってくるし、比較的平易な記述で問題の核心にズバッと入っているような気...
分析哲学の本は、無未無臭でどうしても読み進めていくことが困難なものが多い気がするし、論理学とかきちんと勉強してないと、馴染めないものが多いので、これまで僕は敬遠してしまっていた。だけど、この本は、著者の体温が伝わってくるし、比較的平易な記述で問題の核心にズバッと入っているような気がして、面白かった。 分析哲学の出発点にもなっている、「言語論的転回」にもそれをどのように受け止めるのかが様々であるというのは、そうなんだ〜と。最後の「時間」分析のところは、「今」という時間をどのように考えるかという問題(マクダード)で、難しくついていけなかったけども、すごく面白そうなので、もう一度読み直す。この辺りは入不二基義先生の本なんかでも勉強できそう。。。 個人的には、社会構築(構成?)主義的な議論には、かなりのシンパシーを感じているので、分析哲学ももう少しちゃんと勉強したいなぁ〜とこの本を読んで思った。 著者は分析哲学をあくまでも思考のための「道具」として認識していると言うのは、何ともプラグマティズム的というか、そこもかなり共感が持てる。
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