柳生黙示録 の商品レビュー
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既存のネタに朝鮮とか柳生とかを絡めれば本になるとか思ってんじゃないの? と思わせないでもない若干安易な作品が続いているような気がしていたが、わくわくする話書けるんじゃん。 百合剣も大戦争も呼んだのに、友矩がキリシタン化していたなんてすっかり忘れていた(若竹に幻惑されたのかも…)。...
既存のネタに朝鮮とか柳生とかを絡めれば本になるとか思ってんじゃないの? と思わせないでもない若干安易な作品が続いているような気がしていたが、わくわくする話書けるんじゃん。 百合剣も大戦争も呼んだのに、友矩がキリシタン化していたなんてすっかり忘れていた(若竹に幻惑されたのかも…)。 ラストのトンデモぶりはかなり唐突。敬虔なクリスチャンが読んだらショックを受けるのかな(キリスト教原理主義者が読んだら激怒するだろうw)。 人間が宗教の名のもとに非道いことするのは、この時代(洋の東西問わず)まさに真っ盛りだし、かつ今日的でもあるので、目の付けどころはよいんではないでしょうか。イエズス会を黒く書き過ぎな気はするが。
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荒山先生の最近の作品は、新境地開拓を狙うかの如き作品が多いですが、中でも本作は荒唐無稽な忍法バトルを中心に展開される分過去作品のノリに近い気がしました(ただし朝鮮抜き)。ここらへんの描写がたまらなく面白い。 キリスト教の「負」の面に注目し、ここまで敵役の邪教に仕立てあげた点が非...
荒山先生の最近の作品は、新境地開拓を狙うかの如き作品が多いですが、中でも本作は荒唐無稽な忍法バトルを中心に展開される分過去作品のノリに近い気がしました(ただし朝鮮抜き)。ここらへんの描写がたまらなく面白い。 キリスト教の「負」の面に注目し、ここまで敵役の邪教に仕立てあげた点が非常に面白い。あまりに描写に容赦が無いので心配しましたが、ラストに一応オチあり(というか、完全に止めを刺した感もありますが)。 読み終えてみると、その存在価値が不明なプロローグや、ラスト近くに、大いくさの流れの中にダイジェスト気味に消えてしまう登場人物等、多少気になる所はありました。 凄まじいオチ含め、荒山先生らしい荒唐無稽な快作でありました。
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荒山流の真骨頂が楽しめる。柳生十兵衛という希代のヒーローにヤスミナ姫という架空のヒロインが奇想天外な物語を膨らませていて爽快。敵役も天草四郎や森宗意軒の正体は?という仕掛けやキリスト教徒が読んだら噴飯ものの引用などなど読後感は爽快。
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作者お得意の柳生十兵衛ものの新作で、今回の相手はいつもの朝鮮人ではなく、布教と称して他者に不寛容な絶対神たるカトリック。いつものように異能の敵が登場するが、それらはキリストの奇跡と称されて顕現した事象を、敵を屠る能力としてもつ相手なのだが、残念ながら、ネタが続かないらしく、7人の敵のうち、本当の異能者は一人のみであり、十兵衛相手には如何にも役不足で、ばったばったとあっけなく倒されてしまうのが残念。いつもの忍法帳的な倒し倒されという展開を期待したのだが、肩すかしを食ってしまった。また、最後の最後のご当人の憑依による復活は、いくら破天荒なストーリーとは言え、やり過ぎ感が強く、ここも残念である。 それにしても十兵衛ものが余りに多数あり、全ての話が繋がっているのか、繋がっていないのかが分からないが、端々に語られる朝鮮忍者との暗闘とか姉の話などからすると、繋がっているようにも思われる。
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