日本語雑記帳 の商品レビュー
カテゴリ:図書館企画展示 2015年度第1回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第1弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。 開催期間:...
カテゴリ:図書館企画展示 2015年度第1回図書館企画展示 「大学生に読んでほしい本」 第1弾! 本学教員から本学学生の皆さんに「ぜひ学生時代に読んでほしい!」という図書の推薦に係る展示です。 木下ひさし教授(教育学科)からのおすすめ図書を展示しました。 開催期間:2015年4月8日(水) ~ 2015年6月13日(土) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース ◎手軽に新書を読んでみよう 1938年に岩波新書が創刊されたのが新書の始まりです。 値段も分量も手ごろな新書は「軽く」見られがちなところもありますが、内容的に読み応えのあるものも多くあります。気に入った著者やテーマで探してみるとけっこう面白い本が見つかるものです。広い視野を持つために、興味や関心を広げるために新書の棚を眺めてみましょう。刊行中の新書を多様な角度から検索できるサイトもあります。(「新書マップ」) ◇新書で日本語を知ろう 分かっているようで分からない日本語。まずは知ることですが、難しく考えず日本語の本を読んで親しんでみましょう。大切なのは気持ちですが、誤解を招かない表現もまた大切です。大学生として、社会人として知っておいて損がないのが日本語の知識です。
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1922年のお生まれだから数へで91歳になられるのかな。 本当に「雑記帳」で、一冊を通して「お、これ使へる」と思つたのが2~3点。 あとは毒にも薬にもならない記述ばかり。 歳喰つた元エライさんに年金を提供するための出版、と言つておかう。 これはダメだ。 国立国語研究所などがアテ...
1922年のお生まれだから数へで91歳になられるのかな。 本当に「雑記帳」で、一冊を通して「お、これ使へる」と思つたのが2~3点。 あとは毒にも薬にもならない記述ばかり。 歳喰つた元エライさんに年金を提供するための出版、と言つておかう。 これはダメだ。 国立国語研究所などがアテにならないといふことが証明されるやうな本。 いやー、細かく書くのがめんどくさい(笑)。 これはレビューではないな。 しかしとにかくつまらん本であつた。
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多種多様に渡る日本語にまつわるコラム集だが,一気に通読した.日本語が和語,字音語,外来語及び混種語で構成されている由.頷ける論述だ.熟字訓についても考察があったが,日本語を学ぶのは日本人だけでないことを考慮して,ある程度の制限を設けるべきだと常日頃感じている.
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ほんとにたくさんの言葉のうんちく話が聞けて、よかったです。 @も国によって色々な呼び名があることも知りました。 遊星は惑星のことだったんですね。 シアサッテのことを関東ではヤノアサッテと言うらしい。 ・・・などなど。
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アット驚くことがあった。それは何かというとあの@「アット・マーク」に関する読み方が国・地域によって違うことだ。著書によると、台湾では「小老鼠(子ネズミチャン)」と読んでいる。英語では「アト」と読み、イタリアでは「キョッチャラ(カタツムリ)」と読んでいる。@の読み方に多様性があることにオーと思った。 うれしくない日本語が海外で使われている。それは「ヘンタイ」と「スケベ」だ。電車の中吊り広告には、アイドルの水着姿の写真が掲載されていたり、「夜のコミュニケーション」に関する表現が堂々と書かれていたり、コンビニや書店に行けばポルノ雑誌が氾濫している現状が大きく影響しているようだ。まさか「HENTAI」「SUKEBAY」自信も世界デビューするとは、思いもよらなかっただろう。ピンク星人のあふれる国だと思われていないか心配だ。 「明々後日」のことを下町言葉では、「シアサッテ」以外に「ヤノアサッテ」とも呼ぶことがあると書かれていてびっくりした。本来、「シアサッテ」は、京都や大阪の上方言葉であったが、江戸時代に江戸の人たちが上方から入ってきた「シアサッテ」を使うようになった。今も昔も関西言葉の影響の大きさを感じる。 すっかり丁寧語になっている「~です」だが、元をたどるとそうでもなかった。明治の国語学者,大槻文彦は、明治維新以前まで「です」は卑しい言葉だったと講演で述べていると著者は引用している。そういえば、「日本人の知らない日本語」でも遊郭で使い始めたと書いていたなあ。全く、鼻の下を伸ばしたチョイエロピンクレンジャーどもには困ったものだ。 言葉を巡る本はこれからも出続ける。何しろコンテンツはいくらでもあるのだから。あの「日本人の知らない日本語」も第3巻が今月出るくらいだからなあ。これからどんな面白い表現が飛び出すか楽しみだ。
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ちょうど今日(2012/3/02)の日経のコラム「春秋」に、フランス政府が行政文書上で、女性を未婚(マドモアゼル)と既婚(マダム)の区別をなくす決定をくだしたという話題に触れていたが、その話も本書に載っていた。過去から現在に至る膨大な事例から日本語の用例、その変遷を紹介する一冊だが、「だから何?」って感じ。「明治の頃、こんなふうに使われていたが、今は…」「関東圏ではこうだが、西日本では…」、新聞紙面、アナウンサーの発言、小説、論文、人気ドラマやアニメから万葉集に至るまでの古典の数、ものすごい広範な守備範囲は分かるが、列挙に暇がなく、だからどうしたという考察もなく(なくもないが乏しく)、ついつい先日読んだ外山滋比古曰く「知識は過去のもの」という言葉を思い出してしまう。 まぁ、考察しようにも、言葉は生き物だし、どこのだれかがいつどこで使い始めて今の用法になったかなんて、所詮、推論の域を出ないのだから、考察を施せといのも無理があるか。ま、大河ドラマの「江」の主人公が喜びの表現として「ヤッター!」と言うのは、もちろん当時の言葉ではなく、1970年代のアニメ「ヤッターマン」と関係がありそう、って大胆な推論もあり、多少は楽しめた。1922年生まれの著者の弛みない言葉収集の尽力にはただただ脱帽です。
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