とんずら屋弥生請負帖 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近同じ作家さんの本ばかり読んでたので、ちょっとリフレッシュに時代小説です。 秘密を抱えた男装の船頭さんなんて魅力的すぎる設定ですね。実写になるなら誰にやって欲しいかなぁーと考えながら読みましたがいまいち思い浮かばなかった…。 それぞれのとんずらエピソードはわりに短めですが内容がボリューミー!登場人物もたくさん。飽きずにぐんぐん読めちゃいますね。 続編もあるので楽しみ。恋もお家騒動もどうなることやら。
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出生に大きな秘密を持つ弥生。伯母が女将をしている舟宿で、男装して船頭として働いている。だが、舟宿「松波屋」は仮の姿、その実は「とんずら屋」という依頼者を逃がす裏仕事をしていた。 様々な依頼をこなし、男前船頭として働く弥生(弥吉)だが、その「秘密」を知る者達から狙われて…。 弥生の...
出生に大きな秘密を持つ弥生。伯母が女将をしている舟宿で、男装して船頭として働いている。だが、舟宿「松波屋」は仮の姿、その実は「とんずら屋」という依頼者を逃がす裏仕事をしていた。 様々な依頼をこなし、男前船頭として働く弥生(弥吉)だが、その「秘密」を知る者達から狙われて…。 弥生の出自や、その身を狙う者、守ろうとする者、それぞれの思惑が渦巻いて読むのがハラハラする。弥生の健気さに読まされる。
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「自分は関係ない」と言い張っても、お家騒動に巻き込まれてしまう。 シリーズ化されているようなので、続編も楽しみです。
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船宿「松波屋」の裏の稼業は「とんずら屋」…人気の船頭の一人「弥吉」の正体は実は… 結構夢中になって読めたが、やはりこの時代に男装はきついんじゃないかなー、とか余計な事がつい浮かぶ…。この終わり方だと続編あるのかな。
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夜逃げ(とんずら)を手伝うのが裏稼業の、船宿「松浪屋」。その女将お昌の姪の弥生は、近江小国藩主の血を継ぐ跡継ぎとして生まれたが、藩主の隠し子として、鎌倉の縁切寺「東慶寺」で隠れて育った。12歳になった弥生が命を狙われたため、身分を隠し「松浪屋」へやってきた。弥吉という名で、女であ...
夜逃げ(とんずら)を手伝うのが裏稼業の、船宿「松浪屋」。その女将お昌の姪の弥生は、近江小国藩主の血を継ぐ跡継ぎとして生まれたが、藩主の隠し子として、鎌倉の縁切寺「東慶寺」で隠れて育った。12歳になった弥生が命を狙われたため、身分を隠し「松浪屋」へやってきた。弥吉という名で、女であることも隠し、男姿で舟頭として働く。小国の藩主のお家騒動のなか、弥生の命を奪おうとするもの、弥生を利用しようとするものから守ろうとするとんずら屋の仲間立ちの奮闘ぶり。 弥生のイケメンぶり、兄貴分の啓治郎、若様の丈之進、やり手の女将、船宿の主人市兵衛・・・キャラがそろっていて、テレビドラマになりそう。ライトな時代物。
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L なんだろうね、読みにのめりこめるような魅力にかける。ような? 設定ももったいづけるような感じでいまいち軽快さもないような? 女将がそのまま主役の方が良かったんじゃないか、とすら思ってしまう。 読み込めてないんだろうなぁ。
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事情があって弥吉という男の名前の船頭をやっている弥生.女将のお昌,啓治郎,源太などが弥吉をうまくフォローして船宿「松波屋」を営んでいる.松波屋の裏稼業の「とんずら屋」に纏わる複雑怪奇な話が続く.出自が謎の進右衛門が微妙に絡んで,話が進んでいく.
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う~ん。なんだか読んでいる間ずっとイライラしてしまった。 設定、周囲の登場人物などこれは面白くなりそうと思えるのに、肝心の主人公がね。 まったく何考えてるんだ、と言いたくなる。 これでは周囲の人達に甘えたわがままで独りよがりのお嬢さんではないか、と思えて気持ちが寄り添ってい...
う~ん。なんだか読んでいる間ずっとイライラしてしまった。 設定、周囲の登場人物などこれは面白くなりそうと思えるのに、肝心の主人公がね。 まったく何考えてるんだ、と言いたくなる。 これでは周囲の人達に甘えたわがままで独りよがりのお嬢さんではないか、と思えて気持ちが寄り添っていかない。 田牧さんは好きな作家さんだけに、残念!
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「野生時代」、「小説野生時代」に掲載したものに加筆修正したもの。 「とんずらや」とは、とある船宿が裏商売として営む夜逃げやDVからの避難の手助けなのだが、その船宿の役者より男前と評判の船頭弥吉、実は女将の姪の弥生が主人公。 なぜ男装しているか。これにはありえない深~い訳があっ...
「野生時代」、「小説野生時代」に掲載したものに加筆修正したもの。 「とんずらや」とは、とある船宿が裏商売として営む夜逃げやDVからの避難の手助けなのだが、その船宿の役者より男前と評判の船頭弥吉、実は女将の姪の弥生が主人公。 なぜ男装しているか。これにはありえない深~い訳があって、弥生はさる大名家のご落胤であるため、お決まりの御家騒動が絡んで、お家を継ぐことになった実父が謎の死を遂げる前に、安全のために母子を東慶寺に匿わせていたにだが、母の妹である船宿の女将によって江戸へトンズラさせられていたにだが、
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船宿「松波屋」は裏で江戸から逃げ出したい人の手助けをする『とんずら屋』を営んでいる。もちろん、無償ではなくかなりの金子と引き換えに。 男勝りの女将・お昌、おっとり者に見えて実は全てを把握している主の市兵衛、腕利きでしかも男前の船頭・啓治郎、泣き虫ながら仕事はしっかりこなす船大工...
船宿「松波屋」は裏で江戸から逃げ出したい人の手助けをする『とんずら屋』を営んでいる。もちろん、無償ではなくかなりの金子と引き換えに。 男勝りの女将・お昌、おっとり者に見えて実は全てを把握している主の市兵衛、腕利きでしかも男前の船頭・啓治郎、泣き虫ながら仕事はしっかりこなす船大工の源太、と、裏仕事の顔ぶれはとても魅力的で面白い。そして、そこに事情があって身を隠さなければならないお昌の姪、弥生がひっそりと鎌倉から逃れてきた・・・。 弥生は弥吉となり、船宿の啓治郎と共に男前船頭として人気を得る。その竿遣いの巧みさの描写は気持ちよく、そっか、川や潮の流れを読むとはこういうことか、と読ませられるのも面白い。 ただ、実際の「とんずら屋」のエピソードには凸凹があったような。うんうん、よかったね、と思えるものもあったから良しとすべきなのだろうけど、とんずらしなければいけなくなる前になんとかできなかったのか、という“客”側の事情に無理な設定を感じるものもあり、ちょっと興醒めさせられたかな。 また、弥生の“事情”が次第に明らかにされ、それに絡む人々の思惑や人となりの描写を楽しみつつ、解決に向かうまでの弥生の行動に、やはり、それはなかろう!という無理を感じてしまったのは残念。そして、弥生の船頭言葉もちょっとやりすぎの感ありで、いくら男の恰好をしているとはいえ、痛々しくて気になってしまった。 松波屋や長逗留している“若旦那”のキャラや、伏線が多々用意されて意外などんでん返しも楽しめたことを思えば、うん、よかったよ、と言いたいところなのだけど、田牧さんは出ると読む、という贔屓の作家さんだからあえて文句も^_^;言ってみました。
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