10年後に食える仕事 食えない仕事 の商品レビュー
グローバル化する日本において、どの職業が外国人労働者に置き換わって、賃金面から職を失うのか、という事が書かれています。いたずらに「グローバル化に対応できるスキルを身につけろ」というのではなく、日本人であるメリットを踏まえて、どのような職業が日本人の仕事として残っていくのか、わかり...
グローバル化する日本において、どの職業が外国人労働者に置き換わって、賃金面から職を失うのか、という事が書かれています。いたずらに「グローバル化に対応できるスキルを身につけろ」というのではなく、日本人であるメリットを踏まえて、どのような職業が日本人の仕事として残っていくのか、わかりやすく説明されています。 本書では日本国内における職業を、知的集約的、技能集約的、日本人メリットの大小によって、「重力の世界」、「無国籍ジャングル」、「ジャパンプレミアム」、「グローカル」に分類しています。そして、日本人の7割が属する「重力の世界」の人達は職を失う可能性があるという危機感を持たなければならないとの事です。 世界に通用するスキルを身につけるのは大事ですが、日本人である事のメリットも十分に活かすべきという考え方が新鮮で良かったです。
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(2012/2/19読了)どういう仕事は新興国に移転し、どういう仕事は「日本人にしかできない」ものとして残るか、という具体的な分類を試みた好著。もちろんどんな物事でも分類しきれるものではないが、ともあれ、事細かに仕事別に解説してあって面白い。 私が今やってる仕事は、単純な事務作業...
(2012/2/19読了)どういう仕事は新興国に移転し、どういう仕事は「日本人にしかできない」ものとして残るか、という具体的な分類を試みた好著。もちろんどんな物事でも分類しきれるものではないが、ともあれ、事細かに仕事別に解説してあって面白い。 私が今やってる仕事は、単純な事務作業と、判断の必要な管理業務の境界線にあり、「重力の世界」なんだか「ジャパンプレミアム」なんだか分からない。翻訳者になれば「グローカル」だし、住職は間違いなく「ジャパンプレミアム」だろう(笑)でも翻訳者も住職も、成功するのは一部。あとは状況は厳しくなる一方。結局どの職種に就こうが、努力と信念と運次第ということか。
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これからは英語を勉強しなければいけない。一概にそうではないと考えさせられました。 グローバルに戦う仕事、日本で日本人ではなければならない仕事。大きくわけるとこの2つだと思います。自分がやりたいこと、今やっている仕事をこの本を読んで分析してみるといいと思います。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これからは国内じゃなくて、海外との職の奪い合いで大変ですよ。 7割ぐらいの人は、今の途上国の水準で働くか無職になるかしかないですよ。 だから今からは日本人メリットのある仕事をしましょう。 って本。
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TPPやFTAでこれからグローバル化する日本に仕事という面で危惧する一冊。 具体的な生きのこれる仕事やフラット化する仕事を4つのセグメントに分けて説明しているのでわかりやすい。 単純業務はオフショアで淘汰されていき、 生き残れる仕事はホワイトカラー業務や『ハイコンセプト』でいう...
TPPやFTAでこれからグローバル化する日本に仕事という面で危惧する一冊。 具体的な生きのこれる仕事やフラット化する仕事を4つのセグメントに分けて説明しているのでわかりやすい。 単純業務はオフショアで淘汰されていき、 生き残れる仕事はホワイトカラー業務や『ハイコンセプト』でいうところ右脳を使う仕事。 実に7割の職が押し寄せるグローバル化によってくいっぱぐれの可能性を危惧している。 グローバル化って一見良いことが多いイメージもあるが、 これから衰退していく先進国、特に日本では物凄いリスクが多い事が分かった。 仕事、経済面での日本の将来の不安さがブラッシュアップされていて、ちょっと怖くなった。
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ちまたでは、グローバル人材にならなければと警笛が鳴らされつづけていて、非常に焦燥感を感じているのではないでしょうか。 本書はそのような空気に一石を投じており、日本人としてのメリットや知識集約か技能集約かという観点から今後のキャリアについて論じています。
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ぜひ就活生に読んでほしい一冊。ヘンに薦めるのもあれなのでここでこっそり。 今後どういった仕事が生き残っていくのか。グローバル化の中、国籍が関係ない仕事は相当能力が高くないと生き残れない。単純労働(マニュアル通りのコールセンターなど)は世界で一番安い給与の国に合わせて下がっていく。...
ぜひ就活生に読んでほしい一冊。ヘンに薦めるのもあれなのでここでこっそり。 今後どういった仕事が生き残っていくのか。グローバル化の中、国籍が関係ない仕事は相当能力が高くないと生き残れない。単純労働(マニュアル通りのコールセンターなど)は世界で一番安い給与の国に合わせて下がっていく。グローバルだといってかじるような英語を話せてもなんの意味もない。それよりは、日本人の特性(ホテルなどの徹底したサービス業など)で生きていく「ジャパンプレミアム」の仕事の方がリスクは低いとのこと。 自分の職業は一体どこに分類されるのか中々悩ましいところであるが、こういう厳しいことを書く本にはたまには触れないといけないと感じる。
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【資本主義の定理】 日本人にとってどういう仕事が今後残っていき、どういう仕事が消えていくかを説いた本です。 東京に来て思うことは外国人が多いことです。特に中国人。中華料理屋の店員、居酒屋の店員などはかなりの割合で中国人です。コンビニなども中国人あるいは韓国人が増えています。牛丼...
【資本主義の定理】 日本人にとってどういう仕事が今後残っていき、どういう仕事が消えていくかを説いた本です。 東京に来て思うことは外国人が多いことです。特に中国人。中華料理屋の店員、居酒屋の店員などはかなりの割合で中国人です。コンビニなども中国人あるいは韓国人が増えています。牛丼系もチカラ飯は中国人です。今まで日本人がアルバイトで働いていた職業に中国、韓国の人たちが従事している状況です。 こういう状況であらためて考えてみると、「今自分のやっている仕事は日本人でなければならないのか」という疑問にぶち当たりました。 簡単に答えを出すと「日本人の必要はない」ということになります。中国、韓国あるいはインドの人でもいいのです。ただ、国内向けの営業となると、日本人のほうが有利でしょう。 しかし、資本主義の原理として安い労働力にどんどん移行していくために、今後メーカの生産は海外に移転し、国内需要も減少することは目に見えています。それに伴い、国内営業もパイとしては小さくなっていくことになるでしょう。 雇われる側にいると、どうしてもきられるリスクを回避することはできません。
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この類の本は著者の考えや思いを全ては受け止めず 参考として読んでいる。 もちろん新たな発見や気づきもあるのでたいへんありがたい。
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●内容 ・日経新聞記者を経て独立系ニュースサイトを立ち上げた著者がキャリアの現状を語る。 「企業ミシュラン」の著者でもあり、「情報を編集し、まとめる」スキルが高い。 ・「単純労働は国際競争で最低賃金に収斂する」と危機感を煽り、そこから脱出するための提案を行う。 ・他のキャリア本に...
●内容 ・日経新聞記者を経て独立系ニュースサイトを立ち上げた著者がキャリアの現状を語る。 「企業ミシュラン」の著者でもあり、「情報を編集し、まとめる」スキルが高い。 ・「単純労働は国際競争で最低賃金に収斂する」と危機感を煽り、そこから脱出するための提案を行う。 ・他のキャリア本にある「国際人をめざせ」という姿勢から一歩引いて、「日本人であることのメリット」を提示。それは日本人客に与える安心感だったり、日本人の特質とされるものだったり。 ●感想 ・「キャリア」の捉え方が変わった。 他のキャリア本では、この著者が言う「無国籍ジャンル」、つまり「世界70億人とシノギを削る、勝者全取りのゲーム」を目標にスキルアップに励む姿勢だけど、これは違う。 まず足元の「日本人メリット」を考え、それを活かすことを目指そうという姿勢。 ・自分の仕事内容に照らし合わせて読むと面白い。 たとえば事務職のバックオフィスで考えると、「財務・会計」は国際会計基準の導入で世界70億人との競争になるので、「日本人メリット」は低く、さらに下流工程では途上国との値下げ競争になる。 一方で「人事・労務」は国内法と日本のカルチャーに縛られるので、「日本人メリット」が高く外国人の参入障壁が高いことから、値下げ競争になりにくく、給料が下がりにくい。 かっこいい国際派の「会計」よりも、ダサくて泥臭いドメスティックな「労務」の方がお得!だというのだ。
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