少女 の商品レビュー

湊かなえ【著】

2024/08/03

由紀と敦子の2人の話かと思いきや、取り囲む周りの人間相関図が入り組みまくってて、「そこ繋がるの！？」という衝撃も重なって、想像以上に複雑だった。寝かせながら読むべきじゃなかったなあ…一部追いきれなかったところも正直あって、解説読んでなんとか理解…！悔しい。伏線すごいし、また一気に読み直したい。

2024/07/24

最近読んだ本の中で1番面白かった
2人の少女の死に対する感情が高校生で良くも悪くも未熟で率直な気持ちが表現の仕方に圧倒される。それらにゾッとしたり逆に共感したり…主に2人の視点が変わりながら物語が展開されるけれど少しずつ点と点が結びつく。
何度も読み返したい

2024/07/22

再読。中高生の頃に読んだが全く覚えていなかったので新鮮な気持ちで楽しめた。本編から解説に至るまで、全て読みやすかった。
＊を見失わない様に読んでください、という解説が面白い。レビュー内容とは違い、視点については苦労なく読み分けることができた。
人の死ぬところはみたいか、といわれると答えは否。しかし物語が進むに連れいつ誰が死ぬのかな、と考えている自分にゾッとした。

2024/07/16

女子のリアルが詰まってる。
自分の学生時代を思い出す作品だった。
ここに繋がりがあるのか！という発見がたくさんあった。
最初は読みづらいなと思ったが、読み進めてる間にだれの話なのかがわかってくる。
友情は素晴らしいと思うけど、本当の友とはなんなんだろうと考えさせられる作品。
最後まで読んだ時にこの本の全てのピースがカチッとはまって、また読み直したくなる。

2024/07/11

初めはあまり関係のない登場人物だと思っていても、後からどんどん繋がっていって面白かった。そして敦子も由紀も自分のせいで人を自殺に追い込んだことを知らない、「少女」の無邪気な残酷さ。

2024/07/01

読みやすくてシンプルにものすごく面白い
ジリジリと伏線回収されていることに
気づいたような、でもまだ不確定なまま
読み進めるのが楽しくて仕方なかった

2024/06/29

ふたりの女子高生の視点が交互に描かれながら物語が進んでいく。読み進めていくうちにどちらが誰の視点かが容易にわかる共通の特徴を見つける。その特徴が実は鍵になっていて、その答えも読み進めると分かってくる。伏線が思わぬ所で回収される。そして最初と最後に出てくる文の書き手が分かった時、イヤミスが出来上がる。爽やかであり後味悪く、これぞ湊かなえしかなせない夏に読みたい一作。

2024/06/25

一見薄くもみえる2人の友情が、2人の性格が相まって良いバランスを保てている所がよかった。

おっさんの部屋で、由紀の小説を読む敦子のシーンがとても好きだった。おっさんが敦子に言った言葉には突っかかってしまうけれど、由紀の小説を通した言葉には涙を流す敦子。この状況で由紀の想いや優しさに気付けたところで安心した。

個人的な意見にすぎないが、衝撃！というものを湊かなえで何度も体験していたからか、期待値があがり過ぎていた感がある。

2024/06/21

湊かなえさんの本、学生時代同級生などが多く読んでいた印象でした。

実際に読むと、視点がコロコロと変わり、とても読み進めるのに苦労しました。
読書初心者にはなかなかハードでした

内容としては、繋がっていないように見える2人の話がつながっていくのが面白かったです。

2024/06/09

湊かなえ史上1番好き！湊かなえ節の一人称構成は、登場人物多いと読むというより考えて理解するって感じになっちゃうけど、今回はすっと話が入ってきた。一見弱虫で、子供っぽい考え方の敦子が、ゆきにとっては自分を広い世界に連れ出してくれるかっこいい存在で、一見クールなゆきが、感受性豊かで繊細で文学愛好家な事を、敦子は知ってる。他の誰にも入り込めない美しい友情だと思った。2人が走す場面の爽快感たるや。でもやっぱ学食のくだりで締めないのが湊かなえやなぁ。もう一捻りしてくれるとは思ってたけど笑人間関係緻密系大好きです