虎の007 の商品レビュー
元審判の著書を読んだあとに、元スコアラーの本を読む。 やっぱり、巨人びいきのジャッジってあるよな。 データに基づいているから、こちらの著書の方が信用できる。 歴代阪神タイガース監督に関する記述で一番多く出てくるのが、野村克也氏。監督に就任した当時、「阪神タイガースが万年低迷して...
元審判の著書を読んだあとに、元スコアラーの本を読む。 やっぱり、巨人びいきのジャッジってあるよな。 データに基づいているから、こちらの著書の方が信用できる。 歴代阪神タイガース監督に関する記述で一番多く出てくるのが、野村克也氏。監督に就任した当時、「阪神タイガースが万年低迷しているのはデータらしいデータがそろっていないんだろう」という発言、その後に「ヤクルトのよりええやないか。これだけデータが揃ってて、何で勝てんのや」という発言をスポーツ紙で読んで知っていたので、野村ID野球を唸らせるデータを揃えていたんだな…と感じる。 愛情あふれるタイガースを批評する読み物としても捉えられる。 プロ野球チームもモチベーションに左右されるサラリーマン社会と一緒なんだな。
Posted by
阪神スコアラーを25年、北京五輪スコアラーを務めた三宅さんの著書、裏話的内容が満載で滅茶苦茶面白い。最後に落合中日がWBCへ不参加を通した理由が書いあった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館にリクエストして、おそらく僕のリクエストで購入してもらった、元タイガースチーフスコアラーの三宅博さんの本を読了しました。 裏方の仕事であるスコアラーの仕事やタイガースの裏話満載で非常に興味深い内容でした。 野球の本ではありますが、文中で著者がデータの利用について、「初めて通る暗闇の道を歩く作業と似ている。真っ暗で凸凹なのか、水溜まりがあるのか、落とし穴があるのかもわからぬ手探り状態の道に、懐中電灯を持たせてあげる、もしくは、安心して歩けるように電灯をつけてあげる」ことと述べていること、根拠を示し、必要な情報だけを簡素化して伝えるということは仕事にも通じるなと思いました。データを活かして説得力のある提案ができるよう、日々の仕事に臨んでいきたいと思います。
Posted by
阪神ファン必読。虎愛が感じられるだけでなく、長年のファンの疑問に答えてくれるし、当時のエピソードが満載。各監督の評が愉快。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
裏話なども織り交ぜて、阪神ファンはもちろんのこと、その他プロ野球ファンも興味深い内容ばかりであっという間に読了。スコアラーの分析結果を基に監督や選手が試合に臨んでいる現実やスコアラーの重要性が本書でよくわかった。歴代監督の比較で、人間性に優れた監督は結果を残していることや実際に観戦した1992年の優勝がかかった「神宮決戦」で逆転のピンチに当時先発だった湯舟敏郎をスクランブルで登板させた裏話は目を引きました。当時のピッチングコーチだった大石清さんが、牽制が下手だった津舟の「スクランブル登板」に起用に反対していたという裏話があって、強行した中村勝監督の策が裏目に出て、「満塁押し出し」で守護神・中西に交代したものの結局、逆転負けを喫して、首位陥落となったのですが、当時、「胴上げ必勝態勢」でほぼ神宮で3試合とも観戦していた私は湯舟への交代を告げた瞬間、この場におよんで「天王山」で「奇策」はありえない展開で「中村勝広、大一番でやらかしおった!」と思っていました。この本を読んで、私の「分析」は間違っていなかったのだと、懐かしくもあり、悲しいとも思いました。
Posted by
- 1