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どうぶつの国(8) の商品レビュー

4.3

11件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

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2019/02/18

クオウが計画していたのは、すべての動物たちのことばが通じあうようにすることで、弱肉強食の自然界に革命をもたらすことでした。しかしエクトールは、そのことは自然界、とりわけ他の動物たちを食むことで命をつながなければならない肉食の動物たちを、あまりにも過酷な運命に陥れることだと考え、こ...

クオウが計画していたのは、すべての動物たちのことばが通じあうようにすることで、弱肉強食の自然界に革命をもたらすことでした。しかしエクトールは、そのことは自然界、とりわけ他の動物たちを食むことで命をつながなければならない肉食の動物たちを、あまりにも過酷な運命に陥れることだと考え、この計画に反対します。 タロウザもまた、エクトールの考えに同意しますが、モノコが大ケガを負ったタロウザを飢えた狼から救うためにみずからの身を犠牲にするという事件が起こったことで、タロウザは「悪魔」になることを決意します。 タロウザとリエム、カプリの3人も、それぞれみずからの考えにしたがって異なる道を歩いていくことになり、ここから彼らをめぐる物語が一気に新たな展開に入っていくように感じられます。

Posted byブクログ

2013/01/31

ここに描かれていることが正しいか間違っているかではなく、こういう作品を描こうとする意志がすごい。生半可な覚悟じゃ描けないと思う。ぱっと見は王道の少年漫画でありながら、その実中身は邪道。死ぬこと、生きることを真っ正面から描いている。誤魔化しというものが全くない。 作画、物語共に込...

ここに描かれていることが正しいか間違っているかではなく、こういう作品を描こうとする意志がすごい。生半可な覚悟じゃ描けないと思う。ぱっと見は王道の少年漫画でありながら、その実中身は邪道。死ぬこと、生きることを真っ正面から描いている。誤魔化しというものが全くない。 作画、物語共に込められている熱量がすごい。間違いなく身を削って描いていると思う。

Posted byブクログ

2013/01/25

青年編に入ってかなり重たい・展開が早すぎて 読むのが辛かった。 特に大切な人の死との直面とか。 理性と本能がぶつかりあう中で どう生きていくのか。 9巻読了。

Posted byブクログ

2012/04/20

毎巻どこかしらで泣いてる。 なにが正しいのかわかんないからはっきり感想とか考えとかは言えないけど、きっとみんなそれぞれに正しくて、とりあえずリアムとカプリが素敵に育ちすぎてる。

Posted byブクログ

2012/03/26

弱肉強食のことわりに直面し、辛いできごとを乗り越えてなお、自分の進みたい道を見失わず、むしろまっすぐに自分の足で歩んでいくタロウザがまぶしい。 カプリとの対立も、相手がその立場を選ばざるを得なかったことをちゃんと理解した上で、でもやっぱり自分の立ち位置はぶれない。 大人になったね...

弱肉強食のことわりに直面し、辛いできごとを乗り越えてなお、自分の進みたい道を見失わず、むしろまっすぐに自分の足で歩んでいくタロウザがまぶしい。 カプリとの対立も、相手がその立場を選ばざるを得なかったことをちゃんと理解した上で、でもやっぱり自分の立ち位置はぶれない。 大人になったねえ。感慨深いです。

Posted byブクログ

2012/03/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

  どうぶつの国 8巻目。 いや~…毎度のことですけど… 8巻は特に…衝撃的でした…。 モノコ… まさか亡くなってしまうとは…(T_T) とてもショックでした。。。 あとは… 7巻の終わりから年月が経っていた上に モノコ死後更に5年が過ぎ… みんなの成長した姿(特に子供)を見るのは楽しかったです。 モコも大きくなって、モノコそっくりに育ち… タロウザもお兄ちゃんらしくなったなぁと思いましたが やはり5年後のみんなの姿にはびっくりしました。 まさかこんなに展開が早いと思わなかったので…。 まずタロウザですね。表紙から驚きました… まぁ~随分とイケメソに育って…☆ 少し前まで鼻垂らしてかーちゃーん!!とか泣いていたけど 表情見るだけで 色んなものを背負って戦い続けてきたのがわかって、 ちょっと切なくもなりましたが… それにしてもイケメソwwwww カプリやリエムも随分美しく成長してましたし、 動物の子供達も立派に成長してました☆ 特にジークなんて… お父さんにそっくりでかっこよくて勇敢なオオカミに成長してましたね(T_T) バベルの塔での戦いが始まったばかりなので、 これからタロウザ達はまだまだ辛い戦いをしていかなければならないんでしょうが… この先どうなっていくのか… 読んでいて一体この矛盾だらけの話にどうやって幕を引くのか?と 自分で考える限りではハッピーエンドが見えてこないので 雷句先生がこの物語をどうやって描いていくのか、最後まで見届けたいと思っています。

Posted byブクログ

2012/03/05

どんどん深い話になってくるなぁ 題材が面白い 弱肉強食が存在する動物の世界に共通の言葉がどう影響するのか 食われる悲しみ、食べる業 あー続きが楽しみだ!

Posted byブクログ

2012/03/04

弱肉強食を理解したタロウザ.どちらも辛く,どちらの道も先はないのかもしれない.理想の手段は既に不可能だと示されて,それでも進む. それにしてもカプリがいい女になってるなあ.もジュウ出てこないかなあ.

Posted byブクログ

2012/02/13

正直、ここまでたどり着くとは思わなかった。  少年編開始当初、せいぜい「肉食動物の栄養源にもになる、永遠の実(大豆だと思ってた)の確保」あたりが落とし所かと思い込んでいたのですが、本作はその予想を軽く超える。  実はSFで、完全なる永遠の実に加え、すべての動物が意思疎通できる...

正直、ここまでたどり着くとは思わなかった。  少年編開始当初、せいぜい「肉食動物の栄養源にもになる、永遠の実(大豆だと思ってた)の確保」あたりが落とし所かと思い込んでいたのですが、本作はその予想を軽く超える。  実はSFで、完全なる永遠の実に加え、すべての動物が意思疎通できる装置まで登場させてしまう。主人公の理想を完璧に実現できるアイテムが出揃ってしまうが、「でも、肉食動物のこととか、自然の摂理とか考えるとやっぱ無理っすよねー」と"理屈"で落とし込もうとしていたところ、"物語最大の悲劇"が発生。「そんなの知ったことかー!やっぱり食われる側はたまったもんじゃないんだー!」と、"理屈"を超えた"感情"をもって、物語は新しいステージ「青年編」を迎える。  すげー。単なる"感情"だけで進んでいたら、エコ偏重の現実とリンクし、ちょっと嫌な感じの物語になっていたかもしれないけれど、同時に"理屈"側も描くことにより、より高い次元での話になっている。  落とし所の見えない長期連載作品って、高評価しづらいけれども、現段階で、本巻については間違えなく★5評価に値する作品であると思う。  あと、ちょっと勘違いしそうだったんだけど、プロローグ→(7年)→少年編→(5年)→青年編と、少年編の長さにもよるんだけど、タロちゃんって実はまだ12,3歳くらいなんだよねw

Posted byブクログ

2012/02/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漫画力だなあ。いきなりの「ありふれた悲劇」、それに抗うと決めた奴らの雄々しさ。一歩引いた視点のカプリも描き方が短くも丁寧で爽やかだ。

Posted byブクログ