1,800円以上の注文で送料無料

きなりの雲 の商品レビュー

4.3

52件のお客様レビュー

  1. 5つ

    20

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2014/05/19

忙しい生活の中でこの本読むと、なんて自分は時間を雑に擦切らせているんだろうと悲しくなる。主人公のような生活をわたしもどこかで選べたような気がして、平行世界のように読んだ。 じろうくんですけどね…なに寝ぼけたこと言ってんの!とか注意したくなる。天然を自覚して下さいね。

Posted byブクログ

2019/04/06

ゆっくりと、彼女が再生していく姿がうれしい。 私にも再生が必要!と、静かにチカラをもらえた。 再読。 自堕落な生活が主人公とダブる。 ヒトは前にしか歩けない。

Posted byブクログ

2013/05/22

編み物職人のヒロイン。失恋に意気消沈していたが、古びたアパート、編み物教室の生徒さんたち、そしてかつての上司の玲子さんたちと関わりながら、少しずつ、立ち直っていく。優しい物語。

Posted byブクログ

2013/05/02

私があまり読まない恋愛小説でしたが、とても優しい気持ちになれる少し変わった恋愛?小説でした。 読みやすい文章ときれいな言葉は、どんな作家さんなのだろうと想像してしまいました。 電車の中で、少し涙ぐんだりしながら読み、心の垢が落ちた気がします。よかった。

Posted byブクログ

2013/02/27

まだ途中だけど、ふるえるくらいに好きかもしれない。ことばの運びのいちいちに、はっとする。じわじわとしみわたる。電車のなかでひとり、しずかな興奮に包まれてる。 読み終わった。よかった。ほんとうによかった。こんなに気持ちにぴったりくる小説に出会うことはなかなかないと思う。最初から、も...

まだ途中だけど、ふるえるくらいに好きかもしれない。ことばの運びのいちいちに、はっとする。じわじわとしみわたる。電車のなかでひとり、しずかな興奮に包まれてる。 読み終わった。よかった。ほんとうによかった。こんなに気持ちにぴったりくる小説に出会うことはなかなかないと思う。最初から、もう一回読みたい。

Posted byブクログ

2013/02/22

初めて読んだけれど好きな文章でした。すっきりして穏やかで優しい。おっ 見つけたという感じ。他のも読んでみよう~。 うんうん、そうだよなとうなずくところも沢山。 失恋した主人公のさみ子は編み物講師で、編み物を通して出会う色々な人から少しづつ元気をもらっていきます。こういう手に職も憧...

初めて読んだけれど好きな文章でした。すっきりして穏やかで優しい。おっ 見つけたという感じ。他のも読んでみよう~。 うんうん、そうだよなとうなずくところも沢山。 失恋した主人公のさみ子は編み物講師で、編み物を通して出会う色々な人から少しづつ元気をもらっていきます。こういう手に職も憧れるわ~

Posted byブクログ

2013/02/05

母親が手芸をしているので、何か近いものを感じながら読みました。石田さんの書きっぷりは、いつもながらすっきりさっぱりしていて心地よいです。

Posted byブクログ

2013/01/26

少しだけ個性的なひとたちの なんてことない日常を描いた小説 シンプルな食べもの、 ラジオ、 コーヒー、 植物、 古びたアパート、 手芸店、 レコード店、 おばあさんやおばさんたち、 素敵な世界で、ゆったりした気持ちになれた ちさちゃんが、 バレンタインにランチョンマットをプ...

少しだけ個性的なひとたちの なんてことない日常を描いた小説 シンプルな食べもの、 ラジオ、 コーヒー、 植物、 古びたアパート、 手芸店、 レコード店、 おばあさんやおばさんたち、 素敵な世界で、ゆったりした気持ちになれた ちさちゃんが、 バレンタインにランチョンマットをプレゼントするシーンがよかったなぁ 〜ひとの手は、貸すより、借りるほうが、ずっと勇気がいる。 力を貸して。 声にしてみると、北風でがたんと窓がなった。植木鉢がふたつ、ならんでいる。土にさした万能の薬は、半分に減っていた。〜 何度読んでも、胸が切なくなる 凛とした気分になる

Posted byブクログ

2013/01/06

主人公はいつも正直でまっすぐで まわりの人たちも千さんのまわりに本当にいそうで どうしてもエッセイと重なる。 すごくよかった。

Posted byブクログ

2012/11/24

力を貸して。 転校先に馴染めず、編物教室で大人に交じって黙々と編物をしていたちさちゃんが ある日の編物教室のあと、迎えにきたお父さんの顔を見るなり、言ったひと言。 失恋の痛手で教室を休み続け、半年過ぎてやっと姿を現した講師のさみ子の あまりのやつれように心を痛めて、先生が元気...

力を貸して。 転校先に馴染めず、編物教室で大人に交じって黙々と編物をしていたちさちゃんが ある日の編物教室のあと、迎えにきたお父さんの顔を見るなり、言ったひと言。 失恋の痛手で教室を休み続け、半年過ぎてやっと姿を現した講師のさみ子の あまりのやつれように心を痛めて、先生が元気になるようなお見舞いをあげたいから、と。 編み方に迷うたび、さみ子がかけてくれた「力を貸しましょうか」の言葉を ずっとうれしく心の中に温めていて、 学校でぽつんとひとりでいるときも、自分のためにはけっして言わなかったその言葉を 大切な先生のために口にするのだ。 そんな切実な「力を貸して」に応えて、ちさちゃんの両親が与えるアドバイスや そうしてちさちゃんが完成させたお見舞いの品物、添えられたカードの言葉が あまりにすこやかで、やさしくて、涙が止まらなくなって。 このエピソードが綴られた『万能の薬』だけでも、読んで読んで!と 本好きの仲間にふれまわりたくなってしまう。 枯れかけたサボテンだって復活させてしまう液体栄養剤を見て 弱った人間の気持ちにも、こんな万能薬があるといいのにと思っていたさみ子が 声に出さない、出せない叫びを耳を澄ませて聴き取り、 ちさちゃんのように手を差し伸べてくれるひとたちの存在に改めて気づき 「だから、万能の薬はいらない」と、ゆっくりと歩き出す物語。 さみ子が言う通り、編物と足あとはよく似ていて 「行きと帰りと、歩く。表と裏と、編む。」 編み始め、端までいったら裏返して戻ってくるのを繰り返すうち いつのまにかあったかいマフラーやセーターが編み上がっているように 毎日家を出て、学校や仕事に行って、また家に戻ってくる繰り返しの中にも 得がたい経験があり、成長があり、そしてかけがえのない日々が紡がれていく。 羊の毛色そのままの毛糸で、大切な誰かのために編物したくてたまらなくなります! とりあえず私は、3びきの猫たちのために、猫ベッド用の敷物かな?

Posted byブクログ