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空中都市 の商品レビュー

3.2

19件のお客様レビュー

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2022/03/28

海外旅行中の母娘が、ひょんなことから母はマチュピチュ一人旅に。娘は帰国後、高校進学に悩みつつバイトや恋愛に忙しくなりながらも、父と共に母の帰りを待つ。母目線の展開は、人柄がにじみ出るような、楽観的な文章が好きでした。全体としては、母と娘が全く別々な状況、問題に立ち向かっており、娘...

海外旅行中の母娘が、ひょんなことから母はマチュピチュ一人旅に。娘は帰国後、高校進学に悩みつつバイトや恋愛に忙しくなりながらも、父と共に母の帰りを待つ。母目線の展開は、人柄がにじみ出るような、楽観的な文章が好きでした。全体としては、母と娘が全く別々な状況、問題に立ち向かっており、娘の言葉でマチュピチュ行きを決断した以外は、あまり接点がなく残念。終盤の高校進学、母一人旅の真相、イタリア旅行が数ページで収められ、感情移入できないままの完結でした。

Posted byブクログ

2021/08/17

15歳の晴海は母子旅行でニューヨークにいる。ところが、旅先での些細な言い合いから、母に置き去りにされてしまう。何とか1人で日本へ帰国するのだけれど、母は父に内緒でペルーへ1人旅立ってしまう。 冒頭からすごい状況、とびっくり。 そもそもの言い合いの理由は”高校に進学する、しない”...

15歳の晴海は母子旅行でニューヨークにいる。ところが、旅先での些細な言い合いから、母に置き去りにされてしまう。何とか1人で日本へ帰国するのだけれど、母は父に内緒でペルーへ1人旅立ってしまう。 冒頭からすごい状況、とびっくり。 そもそもの言い合いの理由は”高校に進学する、しない”というもので、晴海が両親に言っていない進学しない理由、についても読み進めていくと明かされていく。 その理由というのが大したことがなくて、でもその分リアルな感じで、そうそうこの年齢ってこんな感じだよね、と懐かしく思ったりして。 母が思い切って向かったペルーでの1人旅の理由についても徐々に輪郭がはっきりしてくる。 1人旅が好きな友人は多いけれど、私は旅は美しい景色や美味しいものを誰かと共有するからこそより楽しめる、と思っていて1人に旅に消極的でした。ただ、最近は遠い地で自分や過去と向き合う1人旅っていうのもいいかも・・・なんて思っていたところなので、少し母の気持ちがわかるような気も。 子どももいる中では、よほど家族の理解を得られないと1人旅の実現は難しそう、なんて思うので、母の自由さが少しうらやましい。そして、父と母との関係性も、なんだか素敵できゅんとする。 すべてを話すことがいいこととは限らない、と私は思っているけれど、話さなくても芯のところで繋がっているような信頼関係みたいなものが2人にはある気がして、そこが素敵。 あとがきに記載されていますが、実はこれは3部作の3作目だったようで。単独作品としても違和感なく読めたので気付かなかったのですが、母の若かりし頃などが書かれた作品もあるとのことで、それもそれで読めるのが楽しみ。作中に何度も出てきた「ガープの世界」という本もおもしろそう。 枠にとらわれない自由を感じられる一冊でした。

Posted byブクログ

2022/09/16

一人で旅に出たり、過去を見つめ直したりしたくなる気持ちは共感したし、そんな大胆な行動に踏み切れないから羨ましいとも思った。 旅の情景も目に浮かんで、マチュピチュに行ってみたくなった。 ただ物語としては、過去に何があったのかがぼんやりしてるためか、腑に落ちない。 三部作の三作品目だ...

一人で旅に出たり、過去を見つめ直したりしたくなる気持ちは共感したし、そんな大胆な行動に踏み切れないから羨ましいとも思った。 旅の情景も目に浮かんで、マチュピチュに行ってみたくなった。 ただ物語としては、過去に何があったのかがぼんやりしてるためか、腑に落ちない。 三部作の三作品目だそうで、全部読めば理解出来るかもしれないけど…読むかな⁇

Posted byブクログ

2017/05/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母娘でのアメリカ旅行で、ママは突然姿を消してしまった。 一人残された晴海は、高校に進学しないと言った自分に責任があると思いながらも、 一人で日本に帰ってきた。 晴海を置いていったママが 若き日に出会った今は亡き最愛の人とのペルー旅行。 日本からはるか遠いマチュピチュで想った人。 晴海の、映画関係の彼との淡い恋で 母の気持ちが痛いほどわかったこと。 どちらかが別れを決めた時点で 二人の関係は終わっている、ようなこと そうか、と、しみじみ。 マチュピチュは、遠いな。 あとがきはいらないという著者ですが、 どの本と話がつながっているかわかるので、 読む側からすると、あとがき助かります。

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2016/03/16

【印象】 層のある話。 人生に迷っている少女と、遠く離れた異国の山岳部にある遺跡へ向かう手記と。 【類別】 小説。 青春、ロマンス、紀行、ほんの少しミステリ。 【構成】 並行的に語られていく作品であり、この点において類するものには村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダー...

【印象】 層のある話。 人生に迷っている少女と、遠く離れた異国の山岳部にある遺跡へ向かう手記と。 【類別】 小説。 青春、ロマンス、紀行、ほんの少しミステリ。 【構成】 並行的に語られていく作品であり、この点において類するものには村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』があります。 あからさまに隠されたり、わざとらしいほどに満を持して明かされたり。 【表現】 平易。 なぜか料理関連の情報が豊富です。 【備考】 筆者によれば本作は「森海空・青春小説三部作」の締めに当たりますが、各作品が独立的であるために単体で読むこともできます。

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2014/03/22

母には母の、 娘には娘の人生がある。 社会的な立場や常識にとらわれず 自分の生き方を選んでいく お母さんと娘。 そしてそれを温かく見守ってくれる お父さんの存在。 空中都市 マチュピチュを目指す 旅の日記のような部分も多く、 どんな場所なんだろう?と 想像して読むのが楽しかっ...

母には母の、 娘には娘の人生がある。 社会的な立場や常識にとらわれず 自分の生き方を選んでいく お母さんと娘。 そしてそれを温かく見守ってくれる お父さんの存在。 空中都市 マチュピチュを目指す 旅の日記のような部分も多く、 どんな場所なんだろう?と 想像して読むのが楽しかったです。

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2014/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「物語」より「街の紹介文」が長くて飽きた(^_^;) 好きな言葉メモ。 P60 人が何かを選ぼうとしている時、他人にはその自由を奪うことはできない。たとえその選択の自由の先に待ち構えているのが、不自由であっても、敗北であっても、絶望であっても。

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2013/08/03

ふと久しぶりに小手鞠るいの本を読むか、と思い立ち、タイトルが気に入って読んでみた。 けしてつまらないわけではなかったのだが、、。 なぜ娘を旅先のニューヨークに置き去りにして、ペルーに旅立つのか、実のところよくわからないし、ピュアな親子愛(母と娘、父と娘)、家族愛、淡い恋心が織り交...

ふと久しぶりに小手鞠るいの本を読むか、と思い立ち、タイトルが気に入って読んでみた。 けしてつまらないわけではなかったのだが、、。 なぜ娘を旅先のニューヨークに置き去りにして、ペルーに旅立つのか、実のところよくわからないし、ピュアな親子愛(母と娘、父と娘)、家族愛、淡い恋心が織り交ぜられたストーリーは青春感が溢れてて、ちょっとくすぐったい。 甘い砂糖菓子みたいなものが好きな人にはお薦めな気もするが、ちょっと私にはピュアすぎた。 といいつつ、ペルーの旅行記と思って読むと、、割と良かった。ウルバンバ川のことが書かれた小説なんてないかも!と思ったり。

Posted byブクログ

2013/04/29

しなやかな個々の人間の本質、娘と母親であっても、、、過去を確かめる母と未来を築きあげようとする若い娘、トボけた父親だが包容力と大局みている。何か信頼し合えたイイ関係です。

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2013/01/22

青春小説というだけあってキラキラした、淡い感じの物語でした。 ふんわりした気分になります。 最初は娘がNYに1人おいて行かれるので、どうなるのかとドキドキでしたが、母である可南子にとっての青春を振り返る旅の始まりでした。空中都市に行ってみたくなりました。情景が浮かんでくる文書でし...

青春小説というだけあってキラキラした、淡い感じの物語でした。 ふんわりした気分になります。 最初は娘がNYに1人おいて行かれるので、どうなるのかとドキドキでしたが、母である可南子にとっての青春を振り返る旅の始まりでした。空中都市に行ってみたくなりました。情景が浮かんでくる文書でした。 3部作のラストだったようなので、残り2作も読んでみたいです。

Posted byブクログ