ウィースリー の商品レビュー
なんでこんなかわいそうな話書いちゃうわけ!? ずっと胸が痛かったがそれも計算された技倆のなせる技、最後はほっと一息。F.クワイトリーの執拗な描写力が文字通り縦横に発揮されたものの、もう1度見返すのはツラいなあ。
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綺麗だ。 知能と兵器を与えられ、兵士として訓練された犬、猫、ウサギの3匹。彼らのデータと実績をもとに動物兵器の大量生産が決定され、実験体の彼らは廃棄を通告される。 博士の手引きで基地を脱出した彼らは、まだ見ぬ「おうち」を目指し絶望的な逃走を始める。 アニメ映画化しよう。すぐ...
綺麗だ。 知能と兵器を与えられ、兵士として訓練された犬、猫、ウサギの3匹。彼らのデータと実績をもとに動物兵器の大量生産が決定され、実験体の彼らは廃棄を通告される。 博士の手引きで基地を脱出した彼らは、まだ見ぬ「おうち」を目指し絶望的な逃走を始める。 アニメ映画化しよう。すぐにしよう。 一冊完結の美しい話だ。 ものの10ページ読んだだけでもう悲しい終わりしか思いつかない。彼らは廃棄の運命から逃れるために脱走したが、遅かれ早かれ死ぬ運命にある旅なのだ。 勝手な猫、おバカなウサギ、忠実な犬、それぞれに知能を与えられた悲哀を持つが、特に犬が忠犬すぎて見てて辛い。イイイヌは人を助けると教えられたのに、人を殺し続ける自分はワルイイヌだとふさぎ込むたびに、見てるこっちが曇る曇る。
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たしかに動物飼った経験がある身としては泣ける話。手塚治虫「W3」「勇者ダン」、さらに石森「サイボーグ009」などをベースに、アメコミにして、さらにリアルな設定に組み替えたような作品。コマ運びは日本マンガとは異なるが、映画を見ている速度で読んでゆけばよい。
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全編にわたって繰り返される無情な死よりも、各話の扉絵になっている行方不明ペット探しの張り紙の方に、心が痛い。唯一の救いは最後に博士が浮かべた涙。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
設定やストーリーは日本ではありきたりだが、CGを生かした絵の表現はすごい。 マンガの文法がアメコミなので、日本のマンガ文法に慣れた身には読みづらいかった。 帯に大森望さんがもう一つのW3と書いてるけど、そんなつもりで読むとひどい目にあう。 最後が意外とハッピーエンドなのはハリウッドの影響かな。
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お話の内容に関しては素晴しいの一言に尽きます。 動物兵器たちの絶望的な逃亡劇の果てに待つものは ちょっと哀しいけれど、でもきっと、なぜこの作品が 名作と言わているのかを納得させてくれるハズ。 コマ割りに関しては日本の漫画に慣れていると どうしても少し見づらいのは否定できません...
お話の内容に関しては素晴しいの一言に尽きます。 動物兵器たちの絶望的な逃亡劇の果てに待つものは ちょっと哀しいけれど、でもきっと、なぜこの作品が 名作と言わているのかを納得させてくれるハズ。 コマ割りに関しては日本の漫画に慣れていると どうしても少し見づらいのは否定できませんが 解説のペーパーや巻末のメイキングのページを読めば そこに作り手の創作表現への真摯な熱意を伺う事ができます。 アメリカで刊行された当時も絶賛されていたようで 本書の裏表紙に各紙による書評が転載されているのですが、 中でもブックリスト誌の書評 『スリリングかつ感動的でありながら感傷的ではない』 というのは非常に言いえて妙だと思います。 アメコミがお好きな方に広くオススメできる作品です。
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