若殿八方破れ の商品レビュー
父子十手捕物日記シリーズの後のシリーズ。 信州真田家の跡取りが、殺されかかった。 市中を自由に歩き回り、不正を許せず、弱きを助ける俊介は、恨みを買っていてもおかしくはないが、下屋敷の寝所に忍び込んでの殺人未遂となれば、話は変わる。 そんな俊介を陰日向なく支え、守ってきた忠臣、辰...
父子十手捕物日記シリーズの後のシリーズ。 信州真田家の跡取りが、殺されかかった。 市中を自由に歩き回り、不正を許せず、弱きを助ける俊介は、恨みを買っていてもおかしくはないが、下屋敷の寝所に忍び込んでの殺人未遂となれば、話は変わる。 そんな俊介を陰日向なく支え、守ってきた忠臣、辰之助が殺された。寝所の隣であった。 俊介を殺すには、辰之助をまず亡き者に、、、と。 市中の事件にも首を突っ込み、いろんな人物とも遭遇し影響しあう群像劇にもなっている物語。 最終章まで目が離せない。
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鈴木英治先生らしいまっすぐな主人公が 親友の死を受け、一大決心 倒れた父(殿様)は自分の命を3ヶ月と 悲壮な気持ちなのに旅立ちは足手まとい なやと幼子付き・・・大丈夫か? ※26.8.27 再読
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新幹線の中で読む本がなくなって、しかたなしにホームにあるキオスクで購入。期待してなかっただけに、読み終わった時のはまりように自分でびっくり。内容は別に今風の人間で進めても良かったのでは?と思うが。いや。登場人物の設定は時代ものじゃないと無理か。ツイツイ別巻を本屋で探して買ってしま...
新幹線の中で読む本がなくなって、しかたなしにホームにあるキオスクで購入。期待してなかっただけに、読み終わった時のはまりように自分でびっくり。内容は別に今風の人間で進めても良かったのでは?と思うが。いや。登場人物の設定は時代ものじゃないと無理か。ツイツイ別巻を本屋で探して買ってしまった…。
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江戸時代、真田家の嫡男がいどむ人助け、仇討ちを描く話。時代小説の場合、主人公は剣術が強いことが多いが、ここでは、真田の嫡男(若殿)はそこそこ出来るという設定になっている。だから、強い浪人には負けそうになる。でも、冷静に相手を見て戦うことで、隙を減じる術を知っている。二章ずつで話は...
江戸時代、真田家の嫡男がいどむ人助け、仇討ちを描く話。時代小説の場合、主人公は剣術が強いことが多いが、ここでは、真田の嫡男(若殿)はそこそこ出来るという設定になっている。だから、強い浪人には負けそうになる。でも、冷静に相手を見て戦うことで、隙を減じる術を知っている。二章ずつで話は切れているものの、人間関係などは続いている。最初の話は寝所で殺されかけるところ、2話目はひょんなことで知り合った簪職人が殺された事件を追う話。3話目は、一話目で寝所に押し込んだ者を見つける話(あくまで、若殿の勘だが)。最後の話は、幼いときから付いている家来が殺されて、仇討ちのため、九州へと旅立つところまで。最後の話は、やや唐突に感じた。なぜ、若殿本人でなく、家来が殺されたのか。それも、若殿の隣の部屋で寝ていたにも関わらず、若殿は気づかなかった。1話目で示しているように、勘働きがするどいはずなのに。ここは、もう少し丁寧に描いてほしいと感じた。
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