ペテルブルグのバレリーナ の商品レビュー
ロシアバレエの伝説的な時代を生き、現在も受け継がれる ロシア・バレエのスタイルを比類ないものにした、偉大な バレリーナの回顧録です。 華やかなロマノフ王朝の最後の華。 ニコライⅡ世の恋人でもあり、 後にロイヤルファミリーの一員となった クシェシンスカヤ女史。 高貴な生まれであ...
ロシアバレエの伝説的な時代を生き、現在も受け継がれる ロシア・バレエのスタイルを比類ないものにした、偉大な バレリーナの回顧録です。 華やかなロマノフ王朝の最後の華。 ニコライⅡ世の恋人でもあり、 後にロイヤルファミリーの一員となった クシェシンスカヤ女史。 高貴な生まれでありながら、一家全員が 舞踊芸術に携わったというものすごいことです。 パブロワの大先輩で、「ファラオの娘」や「エスメラルダ」を 当たり役とし、フォンティーンの師でもあったと言えば いかに偉大な人かわかるでしょう。 チャイコフスキーも、プティパも、ディアギレフも、 ニジンスキーも、あのイサドラ・ダンカンとも同時代を生きて 親交があったのですよ! ロマノフ王家の動乱の生き証人でもあった彼女の 回想録は、とても生き生きしていて、映画のようです。 収録されている写真から、彼女がいかに偉大な踊り手で 現代のバレエにも密接につながっているか、 とても雄弁に伝わってきます。 なんとなく遠い知識の中で知っていた踊り手たちのことが よくわかって、興味深い本でした。 当時のバレエを取り巻く環境を読むだけでも 血肉を備えた人物がバレエを創り上げていたことに気がつきます。 歴史の本として読んでも、バレエの本として読んでも ドラマティックで夢中になります。 ブログ記事はこちら。 http://ameblo.jp/sweetviolt/entry-11227140704.html
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