緘黙 の商品レビュー
なんだかなぁ...という後味が残ってしまった。病棟描写のリアルさとか、三者三様の病理解析とか、院長の狸振りとか悪くはないと思うのだけど、結局のところ病人の特異性だけが病因だったのだろうか。
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精神医学の現場では、患者が一切口をきかないことを「緘黙」状態と呼ぶそうです。その「緘黙」を何年間も貫いている人物が、ある地方の病院に入院してくるところから物語が始まります。患者の担当医となったのは全く異なるタイプの3人の精神科医。手を尽くして患者の精神状態を探り、あの手この手で喋...
精神医学の現場では、患者が一切口をきかないことを「緘黙」状態と呼ぶそうです。その「緘黙」を何年間も貫いている人物が、ある地方の病院に入院してくるところから物語が始まります。患者の担当医となったのは全く異なるタイプの3人の精神科医。手を尽くして患者の精神状態を探り、あの手この手で喋らせようと奮闘しますが、患者は断固として口を開いてくれません。 現役の精神科医が執筆しただけあり、描写にリアリティがあって非常に読み応えがありました。 なお、著者は大変な読書家として知られていますが、なんと作中に渋澤龍彦の『高丘親王航海記』が登場します。どのような状況で登場するのかは読んでのお楽しみです。
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医療系のドラマばかり見ているので、本でもこのジャンルに挑戦してみようかな~と思える表紙です。 緘黙という言葉を始めて知りました。 ゆるーくだらーっと話は進みますが、緘黙の理由が知りたくて! 結局盛り上がりにかけるオチだと感じましたが、総じて面白く読めました。
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非常に読みにくい本だった。いくつかの場面をつないだと言った感があり、映像で見るには適しているのかもしれないが、言葉で羅列はしんどい。
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手に取ったときよりも読み終わった後の方がテンションが上がった。こういう本はいい。シリーズ化してほしい。
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文庫で購入。 専門書はわりと読んでいて、結構分かりやすくて良いなぁと思っていたら、小説まで書かれていたとは、とびっくり。 小説としては、力士の失踪と15年緘黙を続ける男性とどう繋がるのか?とか何です緘黙がそんなに長く続くのか?とか気になりつつも… 一人称だったり三人称だったり...
文庫で購入。 専門書はわりと読んでいて、結構分かりやすくて良いなぁと思っていたら、小説まで書かれていたとは、とびっくり。 小説としては、力士の失踪と15年緘黙を続ける男性とどう繋がるのか?とか何です緘黙がそんなに長く続くのか?とか気になりつつも… 一人称だったり三人称だったり、視点がコロコロ変わったり、唐突に話が転換したりして、正直、小説としては★2つかな。 精神科とドクターと疾患について、専門書ほど堅くなく読めるというところと合わせて★3つ。
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う〜ん、これは超オススメという本でもなく、 しかし 妙に迫力があって僕はとりあえず こういう微妙なお味の小説も好きです。 妙に詳細なところに拘るというか、殆どそれだけで物語が進行して、 感動的なメッセージや予定調和的展開とは無縁な、 しかし印象的な物語 次作もあれば、読んでみたい...
う〜ん、これは超オススメという本でもなく、 しかし 妙に迫力があって僕はとりあえず こういう微妙なお味の小説も好きです。 妙に詳細なところに拘るというか、殆どそれだけで物語が進行して、 感動的なメッセージや予定調和的展開とは無縁な、 しかし印象的な物語 次作もあれば、読んでみたいです。d^^)
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なるほど。作者の方が精神科医だけあって文字にトゲがなく優しい。 しかし内容はけっこうヘビーで現代の心を病む人たちを、そしてその人たちと向き合う医療関係者を描いている… 三人の精神科医…これがまたそれぞれ闇を抱えてそうで… また院長が一癖二癖ありのつわもので興味深い。 シリーズ...
なるほど。作者の方が精神科医だけあって文字にトゲがなく優しい。 しかし内容はけっこうヘビーで現代の心を病む人たちを、そしてその人たちと向き合う医療関係者を描いている… 三人の精神科医…これがまたそれぞれ闇を抱えてそうで… また院長が一癖二癖ありのつわもので興味深い。 シリーズ化されたらおもしろいな。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一言も発さずに横たわったまま何年も過ごす男性患者の治療に挑む3人の精神科医の奮闘。 医療従事者である著者の綿密かつリアルな描写は面白い。そこまで言っちゃうみたいな。しかし結末があっけなすぎて謎。そこまでの過程と登場人物に想いを馳せる時間のほうが長い。
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三者三様の精神科のお医者さん。 彼らがアプローチすることになった緘黙を15年も通す患者さん。 ず~っと「彼はなぜそういう状態に?」って謎があって 最終的に理由は「ええええええ!?」だったりだけど そんな理由だってこと自体が 精神科のお医者さんにかかわる人物としては相応しいのかな?...
三者三様の精神科のお医者さん。 彼らがアプローチすることになった緘黙を15年も通す患者さん。 ず~っと「彼はなぜそういう状態に?」って謎があって 最終的に理由は「ええええええ!?」だったりだけど そんな理由だってこと自体が 精神科のお医者さんにかかわる人物としては相応しいのかな? まぁ、主たるこの患者さんの謎云々より 精神科病院のなかとか 医療にあたる方々の気持ちとかのほうが 興味深かったデス。 ってことでジャンルは敢えてミステリから外しまシタ。 この作者さんのノンフィクションの著書も読みたいな。
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