最高裁裁判官国民審査の実証的研究 の商品レビュー
・誰も罷免されないという現状でも、最高裁へのプレッシャーにはなっているので、意義はある。 ・この存在意義を広く認識させるべく、一層の努力を期待する。 以上が、主旨かと。 衆院選の従属物という現状を考えると、今後も変化は無いかと。後は、教育でフォローするべきなのですが、下級審と違っ...
・誰も罷免されないという現状でも、最高裁へのプレッシャーにはなっているので、意義はある。 ・この存在意義を広く認識させるべく、一層の努力を期待する。 以上が、主旨かと。 衆院選の従属物という現状を考えると、今後も変化は無いかと。後は、教育でフォローするべきなのですが、下級審と違って、最高裁判決はちょっとわかりにくいかもです。
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本書は最高裁判所裁判官国民審査の実態について,制度の設置から現在に至るまで,政治学の立場から詳細に分析している。従来,司法制度に関する分析は法学,とりわけ憲法学や法社会学が取り上げてきた。しかし,イギリスの政治学者ハロルド・ラスキの言に従えば,司法制度も十分に政治的であり,政治学...
本書は最高裁判所裁判官国民審査の実態について,制度の設置から現在に至るまで,政治学の立場から詳細に分析している。従来,司法制度に関する分析は法学,とりわけ憲法学や法社会学が取り上げてきた。しかし,イギリスの政治学者ハロルド・ラスキの言に従えば,司法制度も十分に政治的であり,政治学において分析する必要のある対象である。とくに国民審査については従来の研究において分析が不十分とも言える状況にあり,かかる2つの意味において,本書は優れた研究成果である。本書において,筆者は国民審査を「もうひとつの参政権」として位置づけようと試みている。この考えについて,評者は十分に同意するものである。
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