アイアン・ハウス の商品レビュー
ジョン・ハートが家族のいざこざじゃなく、ハード・ボイルドものを書いてるー! 正直、どの登場人物も掘り下げが浅いし、弟の存在感がほとんどないような気がしないでもないけど、話がおもしろくてページをめくる手がとめられなかった。わりとステヴァンが気になる存在だったのですがあんなことに...
ジョン・ハートが家族のいざこざじゃなく、ハード・ボイルドものを書いてるー! 正直、どの登場人物も掘り下げが浅いし、弟の存在感がほとんどないような気がしないでもないけど、話がおもしろくてページをめくる手がとめられなかった。わりとステヴァンが気になる存在だったのですがあんなことになってしまい…… ジョン・ハートは新作が出るたびに図書館で予約してしまう。次作もとても楽しみです。
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ちょっとまだるっこしい感想になるけれど、たとえばチャンドラーの長編は「長いお別れ」を含めて何本も映画化されている。しかし、私見によれば「原作」より面白かった「映画」はひとつとしてない。チャンドラーの小説には、活字ならではの味わいがあって、それは映像化には馴染みにくいものなのだろう...
ちょっとまだるっこしい感想になるけれど、たとえばチャンドラーの長編は「長いお別れ」を含めて何本も映画化されている。しかし、私見によれば「原作」より面白かった「映画」はひとつとしてない。チャンドラーの小説には、活字ならではの味わいがあって、それは映像化には馴染みにくいものなのだろう。だからこそ、チャンドラーの小説は後世に読み継がれていくのである。ひるがえって、ジョン・ハートはどうだろうか。間違いなく巧いし、面白い。しかし、その面白さは極めて「映画的」であって、チャンドラーのような「活字ならではの味わい」に欠けているようにも思う。まあ、映画的な手腕が水際立っているからこそ、こういう感想になるわけで、面白ければ何だっていいということなら、これはいい本です(笑)。
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※このレビューにはネタバレを含みます
恋人の妊娠をきっかけに組織を抜けようとした主人公マイケルと、それを許さない組織の構成員。「抜ける」→「許さん」→「ほっとけ」→「恋人の命を狙う」というおきまりの構図の中で、どんぱちしながらの単純な追いかけっこかと思いきや、生き別れになっていた弟の命を脅迫材料に使われるところから、不可解な死体の発見と弟の心神喪失と共に暗い過去との対峙に。 組織を「抜ける・許さん」の構図と、弟の窮地を救うという話を無理やり同時発生させて交錯させてしまっていて、不自然な印象を受けた。読み終わってみれば全体として収まっている(収めるために必要な設定だったという見方もできる)のだが、ちょっと分離した感が否めない。 ただ、さすがハート、読ませる力はある。 過去の過ちや、他のものと二者択一せざる得ない状況など、数々の複雑な葛藤がある中、それでも強く絶対的な家族の絆を描く業はお見事。 本筋の感想とは関係ないが、マイケルが弟の書く暗すぎる物語を、「背景を真っ暗にするのは、そうしないとそこにある淡い光が伝えられないから。あれは希望の物語。」(正確な引用ではない)と評したところがぐっときた。
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あのジョン・ハートが新境地開拓!!見たいな風にものすごく期待していたのですが…あのオチにはえー!!いや、善人?だけ生き残ればいいの?? 映像化にはもってこいな感じではありそうですね。ものすごい派手。 ただ私は『ラスト・チャイルド』のほうが好きです…。
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『ラスト・チャイルド』のジョン・ハート あと味のいいラストで、面白く読み終えました。 (骨折とか流血とか、中途はかなり「いててっ」と思いながら読みましたが) これまでの作品と同じように、主人公が求めてやまないのは『家族』。はじめから失われたものであり、いま失われようとしているも...
『ラスト・チャイルド』のジョン・ハート あと味のいいラストで、面白く読み終えました。 (骨折とか流血とか、中途はかなり「いててっ」と思いながら読みましたが) これまでの作品と同じように、主人公が求めてやまないのは『家族』。はじめから失われたものであり、いま失われようとしているものであり……だから、マイケルは闘うことになるわけですが。 養母のアビゲイルにとっても、マイケルにとっても、要のはずのジュリアンが終始遠景にあるのがちょっと不満だったかな。 大事件だったのに物証とかいろいろ、かなり有耶無耶に解決しちゃったみたいで、(検視とか鑑識とか、きちんとしてたらバレバレなんじゃねえ?)しっかりしろよ、捜査官。とも思いましたが、まあ、刑事が主人公じゃないんだから、いいことにしときます。 一気読みするほどおもしろかったのでね。 文脈から推測するだけですが、ふたつ三つ校正ミスがあったみたい。マイケルがジュリアンの弟になってるとことかは、直して欲しい。
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まだ 4 冊しか作品を発表していないのに、 なんか大御所感というか、 安心して読めるというか。 本作も十分に満足できるレベルだと思う。 ただ、物語が加速し収束に向かうあたりから、 やや薄いような気はする。 期待が大きい分、そう感じるのかなあ。
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どこがどうとは言えないがジョンハートの小説は好きだ。サスペンス的要素だけでなく、人間関係の描写が好きだ。
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