身体感覚で「芭蕉」を読みなおす。 の商品レビュー
おくの細道について、能楽師の視点から捉えた本。 芭蕉で有名な句は、発句であり、それを受けて他の人が句を連ねていったという。おくの細道は門人に向けての本だったという。 おくの細道は、西行の崇徳院鎮魂をなぞった、芭蕉による義経の鎮魂の旅であり、芭蕉は能に通じており、歌枕を訪ね、能の...
おくの細道について、能楽師の視点から捉えた本。 芭蕉で有名な句は、発句であり、それを受けて他の人が句を連ねていったという。おくの細道は門人に向けての本だったという。 おくの細道は、西行の崇徳院鎮魂をなぞった、芭蕉による義経の鎮魂の旅であり、芭蕉は能に通じており、歌枕を訪ね、能の世界のワキのように旅をしただったり、おくの細道はTRPGという考えは筆者ならではだろう。 筆者が、芭蕉や、おくの細道の謎解きを楽しんでいる感じが伺える。 ただ読むだけでは分からず実際歩くことで分かることが多々あるといい、読んでいて旅に出たくなった。
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帯表 3・11の陸奥には、芭蕉の「ライフ・インデクス」がある!-松岡正剛 秘められた「歌枕」と「能」の風景から俳句の世界が見えてくる。 日本人なら誰もが知っている古典をわかりやすく徹底ガイド! 帯裏 第1章・・・そぞろ神が旅路へと誘う-歌枕を巡る「能」の旅 第2章・・・謎を解く「...
帯表 3・11の陸奥には、芭蕉の「ライフ・インデクス」がある!-松岡正剛 秘められた「歌枕」と「能」の風景から俳句の世界が見えてくる。 日本人なら誰もが知っている古典をわかりやすく徹底ガイド! 帯裏 第1章・・・そぞろ神が旅路へと誘う-歌枕を巡る「能」の旅 第2章・・・謎を解く「ワキ」-芭蕉はなぜ「コスプレ」をしたのか 第3章・・・死出の旅-現実との別れ、異界との出会い 第4章・・・中有の旅-「時間」が「空間」になる旅 第5章・・・再生の旅-「旅心」定まり異界に遊ぶ 第6章・・・鎮魂の旅-夢の跡に重なる物語
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教科書でしか知りえなかった「おくのほそ道」が能でいうところのワキによる鎮魂の旅を綴ったいわばTRPGというのに目ウロコ。能の知識はない…と心配する事なかれ。時代背景に乗せて、「おくのほそ道」だけでなく能の世界もスルスル入る。 また、現代の俳句は正岡子規から成ったもので芭蕉の頃は「...
教科書でしか知りえなかった「おくのほそ道」が能でいうところのワキによる鎮魂の旅を綴ったいわばTRPGというのに目ウロコ。能の知識はない…と心配する事なかれ。時代背景に乗せて、「おくのほそ道」だけでなく能の世界もスルスル入る。 また、現代の俳句は正岡子規から成ったもので芭蕉の頃は「発句」から「連句」を興じていたようだ。実は「おくのほそ道」も蕉門の人たちと一緒につくりあげていく芭蕉の意向を含んでいたという。 著者は相当な博識だろうに、ここまでカジュアルに書いてくれるとこっちもうれしくなってどんどん読み進められた。読み終わったら、きっと旅に出たくなる。
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