図解マーケティングリサーチの進め方がわかる本 の商品レビュー

石井栄造【著】

2024/09/15

リサーチを行わずに不特定多数に商品を売りにいく行為は、海図を持たずに遠洋航海に出るようなものだということがよくわかった。
そして、リサーチは、まず仮説を立て、インタビューやアンケートにおいては質問の立て方を工夫し、クロス分析や重回帰分析で仮説を検証し、対策を打つべしということ。

2017/08/29

マーケティング基礎知識と分析に使う統計学の知識について紹介している。
すぐに実務で使える知識で構成されている良書でした。

行動
・データを見る際は、主観や先入観を捨て常に事実のみで判断する→データから得た情報をメモに書き出し、主観や先入観が無いかOJTに見てもらう

2012/02/18

自分の専門領域の理解を深めるために六本木ミッドタウンTSUTAYAで手に取った本。全体を読んでみて、1つのテーマが見開き1ページで収まっているのでとっても読みやすい・・・のですが、内容はごくごくごく普通。入社当時に読んだらよかったな。ま、自分が経験してきたことを再確認という程度の内容でした。

いくつか印象に残った部分があったとすれば

リサーチャーとしての能力はデータ収集力、分析力、表現力、出所や理由を考えたり、事実を平たく見るセンスが必要とのこと。

サンプル数の決め方は銘柄使用者の予想比率で決まる。（あるいは購入意向の％予想。比率が低ければ低いほどサンプル数が少なくて済む。逆に％が50に近いとより多くのベースサイズが必要。

質問文作成の注意点として、しっかり言葉の定義をしてあいまいさが残らないようにする。わかりやすさ、答えやすさも重要。思い出せないこと、気づいていないことを聞いてもだめ。

コーホート分析とは時系列に沿ってある一定の年代の人の使用率や浸透率が移り変わっているという仮説のもとに年代別に分析すること。

実態把握調査と仮説検証調査では結論の書き方が異なる。実態把握は何がImplicationか、仮説検証では仮説が証明されたか否かから書く。

モデレーションスキルとは集団意識の活性化、テーマとの整合性の維持、分析視点の保持がある。具体的に言うと発言を途中でさえぎらない、特定の意見に同意しない、テーマに常に戻す、あなた自身がどう思うか聞く、臨機応変に表現を変える。なぜそう思うか感じるかを聞く、理由を仮説的に提示する、どうまとめるか考える。

インサイトとは消費者さえも気づかなかった深層心理の理由や行動の原因のこと。それをプロービングするために

１．時間的に広がりを促す。
過去にさかのぼる、将来の予測を語らせる。

２．空間的な広がりを促す。
場所を移動させる。俯瞰させる。全体として。

３．関係性を意識させる。
比較、対象を語らせる（OOがいいという人はどういう人？）
仮定をはずす、仮定を作る。もしーーだったら

４．強い感情を刺激する
評価を聞きだす、否定してみる。

５．メタファーを聞く。
違う言い方で言うと、たとえると、色、一言で言うと？など。

６．ラダーを意識させる
どんな気分になるか？どの部分でそう思うか。
ラダーアップ、ラダーダウン。
ただ、これは習慣的に選ぶ商品やまだしっかり確立されていないカテゴリーでは難しい。

エスノグラフィーのインタビューは対象者がオープンになってくれるように相手との相性が重要。同調する。

コンセプトのチェックポイントは
１．理解
２．インパクト
３．Relevancyあるか
４．抽象的じゃないか？
５．使用場面があるか？
６．買いたいか？

広告評価は
１．インパクト
２．Likeability
３．理解
４．SOT
５．PI
６．Brand Registration

こんな感じ。