近世海運民俗史研究 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
松前、酒田、隠岐島、壱岐島、五島列島、種子島、奄美大島を対象として、フィールドワークや史料調査を行い、特に漁業や海産物販売の実態を明らかにした本です。 書籍紹介では「昆布を中心とした海産物交易の諸相を明らかにする」とされていますが、昆布の話は少なく、むしろ魚売りの話が多い印象です。 松前の「五十集」などの魚売りの話や、壱岐・五島の塩鰤の話は、聞き取り調査などを交えており面白い内容でした。 個人的には、五島や壱岐の塩鰤を九州や瀬戸内方面へ販売する実態に興味があったんですが、そこはわからなかったようで、描かれておりませんでした。
Posted by
- 1