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炎路を行く者 の商品レビュー

4.3

112件のお客様レビュー

  1. 5つ

    41

  2. 4つ

    44

  3. 3つ

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2024/02/18

ヒュウゴが主人公の「炎路を行く者」と、バルサの子どものときの「十五の我には」の二つのお話が入っていた。 今まで、ヒュウゴはちょっとこわいし、悪いこともしそうな気がしそうで、チャグムとかバルサとかに比べて、苦手だなと思っていたんだけど、これを読んで、ヒュウゴ最高!ってなった。大変な...

ヒュウゴが主人公の「炎路を行く者」と、バルサの子どものときの「十五の我には」の二つのお話が入っていた。 今まで、ヒュウゴはちょっとこわいし、悪いこともしそうな気がしそうで、チャグムとかバルサとかに比べて、苦手だなと思っていたんだけど、これを読んで、ヒュウゴ最高!ってなった。大変なときにがんばって、つらいときも耐えて、すごく強い人になったんだと思った。 ジグロは、不器用だけど、かっこいいし、バルサのことを深く思っているし、やさしい人。いつもいいけど、やっぱり好きだなと思った。護衛のノランは、裏切った挙句バルサを殺そうとするなんて、ヤバい。 今バルサのシリーズは図書館で借りているんだけど、大人になったら全部買って揃えたい(お母さんに言ったら、文庫は全部あることがわかった。すっかり忘れてた。でも、最初はあんまり好きじゃなかったこの本の絵が好きになって、それも見たいから、このワンダーランドで揃えたい)。(小6)

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2024/02/15

やっぱり上橋菜穂子さんはすごいですね。 正直主人公がどんな役割だったのか、定かでは無いのですが、読み始めると、そんなことはどうでもよく、しかもすんなり物語に没入できた。 守り人シリーズ、もう一度最初から読むのもいいな。

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2023/03/23

守り人シリーズを全て読み終わりました。 サンガル王国の日陰で、海を見て、牡蠣や魚の刺身を食べ、海辺の潮風に当たり、ゆったり生活できればと思いました。

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2022/08/03

「炎路の旅人」 生き残ってしまったが故に。 偶然が重なり助かった命ではあるが、どんどんと変わっていく国の様子を見ているのは辛く苦しい事だったろう。 しっかりと教育されていたからこそ知恵が助けになったのだろうが、道を誤ってしまったな。 「十五の我には」 怒りで冷静さを失った末路。...

「炎路の旅人」 生き残ってしまったが故に。 偶然が重なり助かった命ではあるが、どんどんと変わっていく国の様子を見ているのは辛く苦しい事だったろう。 しっかりと教育されていたからこそ知恵が助けになったのだろうが、道を誤ってしまったな。 「十五の我には」 怒りで冷静さを失った末路。 何事に対しても相手よりも先に感情任せに動いてしまうと、それだけで不利な状況に追い込まれるのは簡単だろ。 一つ一つ教えてくれる人がいたからこそ、今があり教えを誰かに伝える事ができるのだろう。

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2022/07/22

ヒュウゴとバルサ、二つの番外編。 残念なことに本編でのヒュウゴがどんな人物だったか覚えていなくて、予習が必要だったなぁと、 読み始めて後悔。 ヒュウゴもバルサも、十代の若者が普通経験することのないような波瀾万丈な人生を歩んできた。 だから同年代の子どもたちとは考え方も感じ方も...

ヒュウゴとバルサ、二つの番外編。 残念なことに本編でのヒュウゴがどんな人物だったか覚えていなくて、予習が必要だったなぁと、 読み始めて後悔。 ヒュウゴもバルサも、十代の若者が普通経験することのないような波瀾万丈な人生を歩んできた。 だから同年代の子どもたちとは考え方も感じ方も 全く共通項がなくて浮いてしまってる。 その閉ざした感じが切なく、 こんな風にしか生きられない人生って…と 苦しい気持ちになる。 でもその分、彼らは他者を思いやり、感謝する気持ちを持ち合わせ、真っ直ぐな気性だ。 彼らの流す涙は、読む者の心を打つ。

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2022/03/06

タルシュ帝国の鷹アラユタン・ヒュウゴ。 本編で一番気になった登場人物でした。 群を抜いてかっこいい名前なので、作者のお気に入り人物なのだろうと思っていました。 スピンオフ読めて良かったです。 まさに炎路を行く者。 バルサと重なります。 十五の我には 思春期の頃のバルサ。 武術も...

タルシュ帝国の鷹アラユタン・ヒュウゴ。 本編で一番気になった登場人物でした。 群を抜いてかっこいい名前なので、作者のお気に入り人物なのだろうと思っていました。 スピンオフ読めて良かったです。 まさに炎路を行く者。 バルサと重なります。 十五の我には 思春期の頃のバルサ。 武術も上達し、自立心も芽生え、そしてまだ未熟な、血気盛んでありつつ怯えた獣のようなバルサ。 チャグムを守る頼もしいバルサの、過去の成長譚を読むのはとても楽しいです。 ジグロはやはり、カッコいいですね。 他の女性からも魅力的にうつっていたこともわかり、嬉しかったです。 十五の我には 見えざりし… ジグロとバルサを投影させる詩です。 ジグロのバルサへの愛情が伝わってきます。

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2022/02/23

ヒュウゴは好きな登場人物の1人で、彼の過去が見えてくるにつれて、さまざまな決断の裏に見える考えが胸に沁みてきた。 バルサもヒュウゴも凄いね。かっこいいよ。

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2021/09/29

てっきり守り人シリーズの後に書かれたと思っていたが、著者の後書きを読んでみると蒼路の旅人の前に生まれたと書かれていた。この話が出来たことで天と地の守り人が出来たというのだから、この本の誕生に心から感謝。 天と地の守り人のヒューゴのキャラクターはとても気になっていたので彼の生い立ち...

てっきり守り人シリーズの後に書かれたと思っていたが、著者の後書きを読んでみると蒼路の旅人の前に生まれたと書かれていた。この話が出来たことで天と地の守り人が出来たというのだから、この本の誕生に心から感謝。 天と地の守り人のヒューゴのキャラクターはとても気になっていたので彼の生い立ちが明かされるこの本を読んで良かったと思う。 私がファンタジーのすばらしさを知ったのはハリー・ポッターだが、上橋さんの獣の奏者、守り人シリーズ、鹿の王と読んできてこんな素晴らしい本を生み出す方がここ日本にもいること、是非全世界の全ての人たちに知って欲しいし読んで欲しいと思う。 上橋さん片っ端から読みたい熱

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2021/05/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ヒュウゴは帝の盾の息子だったんだね。家族、親戚を殺されて、下町に住むしかなく、憤りを持て余していた。育ってきた環境がまったく違うところで生きていく想像がつかないな。考え方も違うから馴染めないし、馴染みたいとも思わない。でも、そこから抜け出すチャンスがあっても、それは敵に魂を売ることになると思って決断できない。でも本当にそうなのか、もっと高みから全体を見るためには、必要な手段として割り切れるのか。最後に決断できて良かった。そして、最後まで良心や心の支えとなる人たちがいてくれてよかった。少年時代だからこそ悩む葛藤かな。大人になってから考えると、そんなに悩まなかったのかなぁ。ジグロの言ってた、十五の我には、見えざりし、弓のむがみと、矢のゆがみ、二十の我の、この目には、なんとなく見える、ふしぎさよ。人は成長する生き物なんだなと。

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2020/02/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

守り人ロスを生じさせないよう、すぐに外伝に入る(笑) タルシュ帝国との戦争で超重要な役割を果たしつつ、謎が多かったヒューゴの生い立ちがわかる。 本編では家族や仲間を守るためにみんながんばって死なないわけだが、外伝ではあっさり死ぬ。しかし実際にはさもありなんという感じもありスムーズに読み進められる。 武人としての誇りを持ちつつ、アングラな感覚・駆け引きもできるヒューゴがこうやって育ったんだなと引き込まれました。 2篇入ってる後段の「十五の我には」はイマイチかなぁ。ジグロのバルサに対する態度が、想定外というか、あなたその子を守るためにすべてを捨てたんですよね?と突っ込みたくなる…

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