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プリティが多すぎる の商品レビュー

3.7

118件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    51

  3. 3つ

    39

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2024/08/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一見、チープでケバケバしく見えても、そこには夢と憧れ、挫折と隠れた妬み、華やかさの裏の涙、本気だからこその落差の激しい『明』と『暗』がある。 少女達のその後の人生を大きく左右することに携わる大人達。 本気の尊さと、本気に対する誠意の大切さに気づける物語。

Posted byブクログ

2023/07/02

不本意な仕事に向き合わないといけないすべての人へ。私が読んでたファッション誌も、こんな裏側があったのかなって思いながら読みました。

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2023/01/26

哀愁漂うスタートから予想通りの展開で予想通りの終わり方。それがとても、良い。自分がやっていることの意味、何が求められているのか、真剣に取り組むことで自分の役割に気が付かされるのだと。仕事でも、そうでなくても。

Posted byブクログ

2024/02/06

“目の前のハンガーに、バラの花をふんだんにあしらったピンクシフォンのワンピースがかかっている。すみませんでしたと頭を下げれば笑ってゆるしてくれそうな、やさしさと幼さで出来ているようなのに、花びらの一枚一枚、縫い付ける糸の一本一本まで、おおぜいの大人が心血を注いでいる。(p.122...

“目の前のハンガーに、バラの花をふんだんにあしらったピンクシフォンのワンピースがかかっている。すみませんでしたと頭を下げれば笑ってゆるしてくれそうな、やさしさと幼さで出来ているようなのに、花びらの一枚一枚、縫い付ける糸の一本一本まで、おおぜいの大人が心血を注いでいる。(p.122)”  本書は、さてさてさんのレビューで知った。予めどういう本か知っていなかったら、このインパクトの強い表紙絵を敬遠して、手に取ることは恐らく無かっただろう(笑) 不本意ながらもローティーン向けファッション雑誌に配属された編集者・新見佳孝の成長を描いた、“お仕事小説”である。  本書では、「プリティ、ポップ、ピュア、ピピン。女の子はPが好き」がキャッチフレーズの少女向け雑誌『ピピン』に携わる大人たちや、読者モデル(通称「ピピモ」)がそれぞれの立場で奮闘する姿に触れ、最初は不貞腐れていた新見が少しずつ変わっていく姿が描かれている。アルバイト程度しかしたことのない学生としては、格好良い「プロフェッショナル」に憧れる(これも“P”だ!)。本書を読んで思ったのだが、(なに生意気に分かったような口きいとんねんとキレられそうだけど)「仕事」と「プロフェッショナル」の違いは、自分のやっていることに誇りを持っているかどうかというところにあるのではないだろうか。新見は『ピピン』に配属されたばかりの頃、自分が少女向け雑誌の担当になったことを恥ずかしくて周りの人に打ち明けられなかった。それが、経験を経て一年経つ頃には、決して強がりからでなく“『おれはともかく今いるところで頑張るよ。やってみるとね、案外、面白いんだってば(略)文芸にだって負けないよ』(p.284)”と言えるまでになっている。これは、新見の「仕事」が「プロフェッショナル」に変わったということなのだろう。僕がプロフェッショナルというものに夢を持ちすぎていると言われれば、確かにそれはその通りかもしれない。実際本書にも、組織の柵や利害関係、厳しい競争といった影の部分が描かれている。綺麗事では済まないことはきっと沢山あるのだろう。これは多分、プロフェッショナルというものの両側面なのだと思う。つまり、自ら手掛けた仕事に誇りを持って世に送り出すという光の面と、大人の事情に雁字搦めで、結果の優劣だけで残酷にも評価が下されてしまうという影の面である。それこそ、まだ中高生の段階で「ピピモ」たちが自ら踏み込んでいった、読者からの人気で全てが決まるモデルの世界のように。少なくとも、所詮金儲けだと汚い部分だけを見て忌避感を示すのは、意地悪な見方だと思う。英語で「天職」のことをvocationというが、原義は「神に呼ばれること」なのだそうだ。自分が仕事を選んだ側のつもりでも、今やってる仕事がまさに自分の仕事(=仕事の方が自分を呼んでいる)という受動的な、言ってみれば天の采配的な面もやはりあるということだ。本書はお仕事小説だが、それこそ勉強だとか趣味だとか、何事であれ、自分の目の前にある課題に、腐らず真剣に取り組むことの大切さを教えてくれる一冊だった。僕もあと数年後には社会に出ると思うが、その頃にまた読むと抱く感想も違うかもしれない。  どうでもいいが、本書を読み終えて表紙をぼんやり眺めているときにふと、女の子といえばピンクというのは何故だろうと疑問に思った。ランドセルも、今は多彩な色が使われているようだが、僕が小学生の時はまだ男子は黒、女子は赤だったし。赤やピンクと言えば血の色だが、何か生物的な理由でもあるのだろうか(まさかアレの色ではあるまいし)? それとも、純粋に文化的・社会的なものだろうか? 気になってネットで少し調べてみると、明確な起源があるわけではないが、東京五輪に於いてトイレのピクトグラムを男女で青赤に色分けしたことが一つの要因としてあるのではないかということだった。

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2021/01/03

未来のやりたい事があるなら 目の前の障害を自分のものにしていく そんな余裕を持って行けたらいいな …自分頑張らなきゃ 出版編集物のお仕事小説で日経のランキングにも入ってたけど ローティンモデルの内容もあるから 若い女の子も読めるかもね

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2020/11/06

図書館で借りたもの。 少女向けファッション誌の編集者・佳孝は、くせ者揃いのスタッフや年下のモデルたち、かわいい洋服や小物に囲まれて…。孤軍奮闘する新米男子編集者を描く爽快お仕事小説。 週刊誌から、ローティーン向け雑誌「ピピン」編集部に異動となった佳孝。 「ピチレモン」を頭に浮か...

図書館で借りたもの。 少女向けファッション誌の編集者・佳孝は、くせ者揃いのスタッフや年下のモデルたち、かわいい洋服や小物に囲まれて…。孤軍奮闘する新米男子編集者を描く爽快お仕事小説。 週刊誌から、ローティーン向け雑誌「ピピン」編集部に異動となった佳孝。 「ピチレモン」を頭に浮かべて読んだ。 編集のお仕事小説でもあるし、女の子たちの物語でもある。 出てくる人がいい人ばっかり。厳しいことも言うけれど、こんな職場で働けるのはいいなぁ。

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2020/07/24

以前ちらっと見たドラマが好きな作家さんである大崎梢さんの作品と知って,原作を読んでみた。面白かったけど,ドラマ,まるっきり違うじゃん。録画してあったのをもう一度見直してみても,ドラマ版はイマイチ。原作の良さがまるで失われてる。大崎さんはあれに納得してたのだろうか。作品が可哀相。あ...

以前ちらっと見たドラマが好きな作家さんである大崎梢さんの作品と知って,原作を読んでみた。面白かったけど,ドラマ,まるっきり違うじゃん。録画してあったのをもう一度見直してみても,ドラマ版はイマイチ。原作の良さがまるで失われてる。大崎さんはあれに納得してたのだろうか。作品が可哀相。あれで大崎さんにマイナスイメージ持った人がいないと良いけど。

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2022/01/27

「千石社」シリーズ 「スクープのたまご」がもろ週刊誌(週刊文春)であるのに対し、こちらは不本意にローティーン誌に異動になった新人の物語 仕事なんだから担当雑誌で一喜一憂するなと思うのだが 少し逢坂みえこさんの「ベル・エポック」を思い出した 佳作

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2019/12/15

意にそぐわない配属にうろたえ反発しながらも、七転八倒しながらもしがみつきながら成長していく20代中盤男性編集者のお仕事物語。ローティーン少女ファッション雑誌の表側のキラキラ感と、裏側のシビア感。

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2019/03/17

意に沿わない仕事をするのはしんどいよなあ、と共感するものの、主人公は基本的に全部そつなくこなしてしまったので、なんだかなあという感想。 読みやすいし面白かった! 同じ出版社を舞台にした本もあったが、こちらの方がライト。

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