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複数形のプラハ の商品レビュー

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2014/10/07

19世紀後半~20世紀前半の激動の時代の都市プラハをさまざまな人物の視点、さまざまな芸術を切り口に紐解いていく一冊。 チェコ人、ドイツ人、ユダヤ系、ロシア系などさまざまなアイデンティティをもつ人たちが、都市プラハをどのようにとらえて暮らしていたのかを感じることができて、とても面白...

19世紀後半~20世紀前半の激動の時代の都市プラハをさまざまな人物の視点、さまざまな芸術を切り口に紐解いていく一冊。 チェコ人、ドイツ人、ユダヤ系、ロシア系などさまざまなアイデンティティをもつ人たちが、都市プラハをどのようにとらえて暮らしていたのかを感じることができて、とても面白かったです。 個人的に特に興味深かったのが第2章で登場した、画家ヴィリ・ノヴァクの家系の話。同じ家系の中で、「チェコ人」と「ドイツ人」を移動する。民族の帰属意識が選択的なものであった時代があった、というのが面白いなと思いました。

Posted byブクログ