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俺に似たひと の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

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  3. 3つ

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2022/05/26

母親と父親の介護と看取りまでのお話。実話らしく、読むのをためらったのだが、小説風に書いてるとのことだったので読んでみた。いろいろ大変だよね。

Posted byブクログ

2022/04/09

母親が亡くなり、父親も追うように介護が必要になった。 そんな父親との約1年半に渡る介護生活を描いた一冊。 感動や頑張る姿など、無駄な感情描写がないのが本当に心地よい。 筆者が何気なく当たり前のように書いている「会社と病院に行く日々」がどれだけ大変で、当たり前にすることが難しい...

母親が亡くなり、父親も追うように介護が必要になった。 そんな父親との約1年半に渡る介護生活を描いた一冊。 感動や頑張る姿など、無駄な感情描写がないのが本当に心地よい。 筆者が何気なく当たり前のように書いている「会社と病院に行く日々」がどれだけ大変で、当たり前にすることが難しいことか。 それを感情を挟まずに淡々と、的確にけれども暖かい文章で書かれてることがこの本の最大の魅力。 自分の祖父母や両親の顔を思い浮かべずには読めない一冊。 あとがきに筆者の奥様のことを書かれてる点も素晴らしい心配り。 というよりも、そんな質問投げる人の神経もどうかと思うがそれは別の話ということで。

Posted byブクログ

2022/03/17

タイトルで読んでみた 実際に経験した人でしかわかり得ない体験を伝えてくれる 今後自分も体験する可能性のある出来事について考えさせられた

Posted byブクログ

2018/05/09

1年半の介護を通して、父と向き合い、生と死、人生について語られる。率直で、飾らない言葉が胸を打つ。いくつも心に残る言葉があり、手帳に書き写しながら読んだ。 私の両親はまだ元気だが、それがとても幸せなことであると同時に、決して永遠に続くものではないことを再認識させられた。身につまさ...

1年半の介護を通して、父と向き合い、生と死、人生について語られる。率直で、飾らない言葉が胸を打つ。いくつも心に残る言葉があり、手帳に書き写しながら読んだ。 私の両親はまだ元気だが、それがとても幸せなことであると同時に、決して永遠に続くものではないことを再認識させられた。身につまされるドキュメント。

Posted byブクログ

2021/12/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 母親の死(2009.12.20 83歳)から父親の死(2011.6.2 87歳)までの1年半、父親を介護しながら知りえた父親の内面、そして人生の晩年についての観察を記した作品です。骨折やちょっとした風邪が命取りになりやすいこと。楽しみは食べることと風呂に入ることの二つ。年をとっての最大の悩みは足腰の痛みと便秘(大腸はホースのようになり、ぜん動運動などはかなわない)。長生きしてつらいのは、知人が次々となくなること。生老病死、著者は、父親を老いと病いから救ったのは「妄想(せん妄)」と「死」だと語ってます。  平川克美「俺に似たひと」、2012.2発行、再読。87歳で亡くなった父親、その最後の1年半の父子介護の物語。老いの意味、老いの理解と介護の実態が描かれています。淡々とした感じで語られていることによって、読み手の心に深く響いてきます。「老い」と「介護」について勉強させていただきました。

Posted byブクログ

2016/07/27

ある方のブクログレビューを読んで、興味を持って借りてみました。 「俺に似たひと」=介護が必要になった(実)父、です。 自分が実父の看病をしているときのことを思い出しました。 看取る、とはいっても、「最後の最後(死の確定は医師しかできないわけで)」は病院にゆだねるわけですが、なん...

ある方のブクログレビューを読んで、興味を持って借りてみました。 「俺に似たひと」=介護が必要になった(実)父、です。 自分が実父の看病をしているときのことを思い出しました。 看取る、とはいっても、「最後の最後(死の確定は医師しかできないわけで)」は病院にゆだねるわけですが、なんとなくそういったことも思いだしました。 キレイにまとめてある印象です。 でも、当時、どうしても辛かったこと、も思いだしましたし、 以前介護していて、気持ちを整理しきれていない方は、この本を読んで気持ちの整理がつくかもしれないです。 これから介護が始まる方も、なんとなく覚悟、ができるかも。

Posted byブクログ

2015/12/14

父親への介護の物語。「老い」と「死」。意識したくないが、誰しも必ず訪れるこれらの事柄に、正面から向き合い、体験したプロセスが記載されている。 柄にもなく、父親に会いたくなった(笑)

Posted byブクログ

2015/10/18

個の出来事と社会の様相との対比による記述の仕方がとくにうまい。介護する側の内面的視点が丁寧に描かれているほか、介護される側(父)との関係性において自己の対話が繰り広げられていく様の記述がすばらしいし、思わず唸ってしまう。この対話を1冊にまとめあげる力量もすごい。 *** 全然...

個の出来事と社会の様相との対比による記述の仕方がとくにうまい。介護する側の内面的視点が丁寧に描かれているほか、介護される側(父)との関係性において自己の対話が繰り広げられていく様の記述がすばらしいし、思わず唸ってしまう。この対話を1冊にまとめあげる力量もすごい。 *** 全然話はちがうが、「現場感とすり合わせできない客観性の無意味さ」など、組織運営をみる際の示唆も散りばめられていて、個人的には面白く読めた(そういう読み方をした、ということ)。

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2020/07/15

父親との介護の一年半、俺のなかで時間は停止していた。いや、正確には外界のニュートラルな時間とは別の、さまざまな感情に支配された濃密な時間のなかにいたというべきかもしれない。 それは人知れぬ極めて個人的な時間であり、そうであるがゆえに切実な時間でもあった。そこで何が起きようが誰も...

父親との介護の一年半、俺のなかで時間は停止していた。いや、正確には外界のニュートラルな時間とは別の、さまざまな感情に支配された濃密な時間のなかにいたというべきかもしれない。 それは人知れぬ極めて個人的な時間であり、そうであるがゆえに切実な時間でもあった。そこで何が起きようが誰も振り向きもしないし、世界にはどんな影響も与えない。それでも、世界はこういった小さな時間の堆積であるほかはないのだ。そのことを理解するまでに、ひとは多くの無駄な時を浪費し、難儀な経験を積み重ねなければならない。(p.219)

Posted byブクログ

2014/08/02

図書館で借りたが、次も予約が詰まっている。どこかで紹介されていたのだろうか? 内容は、介護ノンフィクション。長男業務があるひとは必読だと思う。だれにでも近々訪れる未来。もう一度借りるのはしんどそうなので、買っておくべきか。

Posted byブクログ