笑う、避難所 の商品レビュー
157ページと薄い本ですが、更に雑誌の特集記事くらいのページ数にまとめられそうです。 リーダーの千葉氏の若かりし頃の武勇伝等もっとあっさりで良かったのでは? 大勢の色々な立場から見た話なのかと思ってましたが、少人数のインタビューをそののまま記事にしてしまったような感じです。
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石巻市の公民館、明友館。津波に追われて、自然発生的に136人の避難所となった。行政の避難所ではない「自主避難所」が、どのように束ねられて動いていったか。そして、ついには「支援を受ける避難所」でありながら「ほかの避難所を支援する」拠点にまでなったのはなぜか?? 明友館でのルールはた...
石巻市の公民館、明友館。津波に追われて、自然発生的に136人の避難所となった。行政の避難所ではない「自主避難所」が、どのように束ねられて動いていったか。そして、ついには「支援を受ける避難所」でありながら「ほかの避難所を支援する」拠点にまでなったのはなぜか?? 明友館でのルールはただ一つ、「トイレで大をしたら水を汲んできて流す」。それだけ。「人間らしい生活をしよう」とだけを語りかけたら、住人それぞれが自分で頭を使い、動き出した。で、ここはよくある段ボール仕切りとも無縁。 悲惨な避難所生活であるはずなのに、常に笑いが絶えず、音楽があり…。支援とは何か、リーダーとは何か、人と人が一緒に生きるって何か、さまざまな問いに力強い答えを提示する。
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震災がらみの本は初めて読んだ。 数ある本でも特異な本であろう。 人のつながりに大切さ、ルールは時として弊害になり、実際に肝のルールを1つ定めれば十分なこと。 何よりも心で動くことの大切さ。 マネジメントやリーダーの本質をついているような本です。
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宮城県石巻市にある自主避難所の実話。この本を読むまで「奇跡の避難所」と呼ばれる避難所があることも知らなかった。人間らしく生きるとは。私にも何かできることがあるだろうか。読んで良かった。
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東京にいるだけではまったくわからない、避難所の姿。決して画一的ではなく、避難所ごとに様々な違いがあって、モノが足りないところもあるし、余ってるところもあるし、余ってるモノをよそに運ぶ人もいるし、それを断る人もいる。自分では被災していない身として、それでも彼らと同じ国民であり、仲間...
東京にいるだけではまったくわからない、避難所の姿。決して画一的ではなく、避難所ごとに様々な違いがあって、モノが足りないところもあるし、余ってるところもあるし、余ってるモノをよそに運ぶ人もいるし、それを断る人もいる。自分では被災していない身として、それでも彼らと同じ国民であり、仲間として生きていく身として、少なくとも、知ることを続けなければならない。そこからしか、できることはないのかなぁ、と気付かせてくれる本でした。
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感動もの、奮闘ものとしても優れた読み物だが、この本の凄いところは、第7章「これからの明友館」の中にある。本書の読後にも続いている現実の重みがそこにはあるのだ。人道支援を手がける国際協力NGOに見られるのと同じジレンマがそこにはある。 人格論、精神論はもちろん大事。しかし、中長期...
感動もの、奮闘ものとしても優れた読み物だが、この本の凄いところは、第7章「これからの明友館」の中にある。本書の読後にも続いている現実の重みがそこにはあるのだ。人道支援を手がける国際協力NGOに見られるのと同じジレンマがそこにはある。 人格論、精神論はもちろん大事。しかし、中長期的には、それ以上に仕組み、制度づくりの視点が欠かせない。 ・P130の糸数さんの「感動」「会話」をめぐる回想。 ・「死んだ人間じゃなくて、大事なのは生きている人間なんだよ」 ・政治の基本、有事における平等のあり方
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宮城県石巻市の自主避難所、明友館のドキュメント。この本を読んでつくづく思ったことは、人には人を引き寄せ、そして、物も引き寄せる力があるということ。被災地支援するうえで、いろいろと考えさせられた。
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