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「好きなこと」だけで生きぬく力 の商品レビュー

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12件のお客様レビュー

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2012/03/22

海洋堂の代表取締役社長である宮脇修一さんの、 『「好きなこと」だけで生きぬく力』を読みました。 父親がつくった海洋堂という模型店は、10坪ほどの小さなお店ながら、 日本一プラモデルを売りまくった伝説的なお店だったそうです。 宮脇さんは15歳の頃からそこで店長をやって、 ...

海洋堂の代表取締役社長である宮脇修一さんの、 『「好きなこと」だけで生きぬく力』を読みました。 父親がつくった海洋堂という模型店は、10坪ほどの小さなお店ながら、 日本一プラモデルを売りまくった伝説的なお店だったそうです。 宮脇さんは15歳の頃からそこで店長をやって、 模型の英才教育を受けたオタクのスーパーエリート。 オタクの王様みたいな人です^^ マーケティングをいくらやっても本当に売れる商品は出てこない。 自分たちの好きなものを死ぬほど追及して、 本当にいいものを作れば、きっと道は開ける。 治療家という仕事と通じるものがあるような気がします。 共感を感じる部分もとても多かった。 だけど同じくらい、僕自身の考えとは違うところもあって、 読みながら何度もひとりディスカッションしてしまいました。 おかげで、より自分の考えが深まったような気がします^^ 自分と似た考えの本ばかり読んでちゃダメやなぁ、と痛感しました。 たくさんのことを学ぶことができました。 もっと深く強く、自分の『好き』を追求していこうや! と、ガツンとやられた気分^^ 僕が共感したのは以下のようなところ。 「『好き』という力が、人を強くする」 「仕事って楽なほう、簡単なほうばかり選んでいたら、成功するはずがありません。 しんどい、面倒な道をあえて進んでいくべきだと僕は思うんです」 「要するにあまのじゃくなんです。大人になりきれないお子様集団ですから」 「つくり手は、その作品の世界観やキャラクターの魅力を熟知したうえで、フィギュアとしての魅力を、最大限に表現しなければいけない」 「お客さんにどんなものが欲しいか聞かずに、『おまえら、こんなすごいものつくったから、買えやー』というのが海洋堂の考え方」 「お客さんに聞くのではなく、『お客さんに教えてあげよう』という超上から目線です」 「フロンティアというか、『いちばん先にやれた、だから勝ちや!」という子供っぽい気持ちこそが、海洋堂らしいところだと思っています」 「どやっ、すごいやろ。悔しかったら同じもんをつくってみい。同じように塗れるもんなら塗ってみい。わははは!」 「どやっ、うちの商品すごいやろ。値段以上の価値あるで。だから買うてみい」 「才能はみんなで高めるもの」 「魅力という意味でいえば、『ダメさ』ってその人の大きな魅力だと思います。 ダメな人間って、同時に純粋差を持っている場合が多いんです。 そういう人間としてのダメさ=純粋さが、仕事(作品)にあらわれるような気がします」 「正直言って、僕が仕事をする真の目的は、フィギュアを売ることじゃない。 『模型文化』を広めること。ただそれだけなんです」 「父は店主でありながら、お客に『いらっしゃいませ』とか『ありがとうございます』とは言いたくなかったそうで、お客に媚びずとも、向こうからやってくる魅力的な店や商品づくりを目指したのです」 「「本が好きすぎて、蔵書の重みでアパートの床が抜けました!」とか「世界のほとんどの国に一人旅しました!」ってくらいでないと、胸を張って趣味とは言えない」 治療道もここまで突き詰めると、きっと道は開けるだろうと思いました。 仕事のヒントがいっぱい詰まった本だと思います。 素晴らしい本を感謝です!

Posted byブクログ

2013/07/31

宮脇専務でこのタイトルにピンと来た方は、買って間違いない一冊。 専務の名は知らなくても、「海洋堂」は多くの方が知るフィギュア・メーカーとなった。 父の経営する模型店を中学生の頃から継いで、今に至る宮脇修一 代表取締社長 (センム)。 漫画「プラモ狂四郎」の模型店クラフトマンが、...

宮脇専務でこのタイトルにピンと来た方は、買って間違いない一冊。 専務の名は知らなくても、「海洋堂」は多くの方が知るフィギュア・メーカーとなった。 父の経営する模型店を中学生の頃から継いで、今に至る宮脇修一 代表取締社長 (センム)。 漫画「プラモ狂四郎」の模型店クラフトマンが、現実にあったら海洋堂だなという印象。 (ちなみに「プラモ狂四郎」には、海洋堂の原型師 速水仁司さんも登場している) チョコエッグなどで、マニア以外も知るメーカーに育て上げた専務と造形師たち。 世の中の常識を打ち破る非常識な価値観で、好きな事に邁進する。 そこには制限も縛りも設けつつ、自らを高みに持っていく姿勢。 どんな仕事でも、金銭的に儲からなくても「勝った!」という結果を残す。 優等生なビジネス書には載っていない、むしろ正反対な内容がこの本にはある。

Posted byブクログ