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政権交代とは何だったのか の商品レビュー

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2021/10/31

総選挙を前にして、前回の政権交代の総括を求めるため読んでみた。民主党のブレーンである著者がかなり踏み込んで旧民主党政権の失敗を批判している。どれも正しい分析だと思う。『何だったのか』と問われれば『失敗だった』と答えざるを得ない。一回の失敗で全てを諦めて良いのかとの投げ掛けがあった...

総選挙を前にして、前回の政権交代の総括を求めるため読んでみた。民主党のブレーンである著者がかなり踏み込んで旧民主党政権の失敗を批判している。どれも正しい分析だと思う。『何だったのか』と問われれば『失敗だった』と答えざるを得ない。一回の失敗で全てを諦めて良いのかとの投げ掛けがあったが、やはり今枝野さんが言っていることを見ると、全然懲りてないことがわかるし、まだ政権を任せるには至らないと思う。それが投票結果にもよく表れている。自民党はもう懲り懲りだが、さりとて政権交代の悪夢は嫌だ。そういう人たちが単なる自公補完勢力の維新に流れただけに終わった。

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2020/04/03

民主党の失敗が、政権交代が目的化していたということにあると言う。確かに2009年の状況を考えれば、それが最大の目的だったことは明らか。そして、国民もそれに乗ったのだった。 次のフェーズは理念のぶつけ合いにならなければならない。エネルギー問題がそうで、林業問題もそうしていなかなくて...

民主党の失敗が、政権交代が目的化していたということにあると言う。確かに2009年の状況を考えれば、それが最大の目的だったことは明らか。そして、国民もそれに乗ったのだった。 次のフェーズは理念のぶつけ合いにならなければならない。エネルギー問題がそうで、林業問題もそうしていなかなくてはならないだろう。

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2017/09/24

かつて民主党政権への期待を表明していた著者が、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の失敗を検証し、この国において成熟した民主主義が根付くために何が必要かを論じた本です。 政治的には中道左派の立場を取ることを明確に表明している著者だけに、政治の理念と政策に関する議論は視点がブレることなく...

かつて民主党政権への期待を表明していた著者が、鳩山由紀夫、菅直人、野田佳彦の失敗を検証し、この国において成熟した民主主義が根付くために何が必要かを論じた本です。 政治的には中道左派の立場を取ることを明確に表明している著者だけに、政治の理念と政策に関する議論は視点がブレることなく、問題点が非常にクリアにされています。 その一方で、政権運営に関する議論では、著者自身の立ち位置があまりはっきりと見通せないように感じました。少なくとも「政権交代とは何だったのか」というタイトルを持つ以上、民主党の失敗だけでなく、政権交代論そのものに対してどのような問題が投げかけられているのかということも、併せて議論の対象とするべきでしょう。著者は「あとがき」で、「私にとっての責任の引き受け方は、政治の前向きの変化を的確に評価すると共に、政権交代以後の失敗を厳しく分析し、今後の政治のための素材を提供することである」と語っていますが、そのためにはもう少し息の長い議論が必要だったのではないでしょうか。

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2013/06/10

2012年発行。政権交代によって民主党が何を変えることができ、何が変えられなかったのか。政権交代のみが目的となっていて、代わってから何をするかが具体的でなかった結果が今ってとこか。第1章の最初のページのCO2の25%減については自分の認識と随分異なる……。

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2012/09/23

政治の本は、分かりにくいと感じることが多かったが、ともも読み易い文章で、良く理解できた。 筋の通ったぶれない政治を強く望む。

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2012/04/29

野田政権に、国民に選ばれたという正統性はない。あまり背伸びするよりも、3・11以降の眼前の問題について、徹底的に対処療法を重ねるべき。

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2012/04/11

民主党の学者というイメージが強い、山口二郎教授による今回の政権交代の仮総括。橋下徹大阪市長にバンバン論破されていた山口先生・・・本当に「政権交代とは何だったのか」という思いであったようだ。 本書は日本の現状の政治について分かりやすくまとめてあり、民主党の失敗を身内から記述してい...

民主党の学者というイメージが強い、山口二郎教授による今回の政権交代の仮総括。橋下徹大阪市長にバンバン論破されていた山口先生・・・本当に「政権交代とは何だったのか」という思いであったようだ。 本書は日本の現状の政治について分かりやすくまとめてあり、民主党の失敗を身内から記述している点が興味深い。と、言うより勇気ある著書であると感じた。また、それをふまえた国会の実際の運用については、確かに考えておかなければならない部分である。 政治学の責任を論じている点からも、より具体的で行動的な学者であるということが分かった。ただ、最終的なまとめとして民主主義の帰結を論じている部分が散漫な感じだった。 今回の政権交代って本当になんだったの?という答えは見つかりにくい。

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2012/02/25

民主党の政権交代をもう少し長い目で見てやってよ・・という本。 政治家には理念が必要と言いながら、理念で国民が動かされた小泉政権を「わからない」と言い、理念だけで推し進める名古屋市長や大阪市長を強引でていたらくと非難する。 政治学者とは所詮・・・後追い自殺するのがせいぜいなのかも。

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2013/04/23

民主党の論理的支柱とでもいうべき山口二郎氏の民主党の政権交代からの検証本。予想とはかなり違い、世論の支持を失った民主党ではあるがその原因はどこにあるかを検証している。 1章で、鳩山、管、野田政権について総括し、2章で議員官僚制ともいうべきシステムの問題点について述べている。3章...

民主党の論理的支柱とでもいうべき山口二郎氏の民主党の政権交代からの検証本。予想とはかなり違い、世論の支持を失った民主党ではあるがその原因はどこにあるかを検証している。 1章で、鳩山、管、野田政権について総括し、2章で議員官僚制ともいうべきシステムの問題点について述べている。3章では、失敗した点について、税制、社会保障、沖縄基地、マニフェストなどの点から論じている。後の章で、政党政治、政治学、民主主義についても検証している。 読んでみて感想は、政治家も官僚も、国会議員の与党(民主党)も野党(自民党)も、国民も未熟であるということである。もう少し、知恵を回せばと思うのは、過去を振り返るからできる視点なのか? このような場合にはスケープゴートをみつけたり、ポピュリズムが台頭しやすいが、原則・基本を押さえ、一喜一憂したくないと思わされた。

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2012/02/15

【読書その17】政権交代前から、民主党を軸とする政権交代の必要性を説いてきた、北大教授の山口二郎氏の著書。 政権交代前の「政権交代論」に続き、平成21年9月の歴史的な政権交代後、約2年半が経過した後、改めて交代後の軌跡をたどり、政策形成の在り方、政と官の関係、国会政治の形などを通...

【読書その17】政権交代前から、民主党を軸とする政権交代の必要性を説いてきた、北大教授の山口二郎氏の著書。 政権交代前の「政権交代論」に続き、平成21年9月の歴史的な政権交代後、約2年半が経過した後、改めて交代後の軌跡をたどり、政策形成の在り方、政と官の関係、国会政治の形などを通じ、民主党政権の意義等を検証。 著者自身の政権交代への想いもあり、熱くなりそうなところ、冷静かつ客観的に分析をしている良著。 政権交代を振り返ることは、年金分野で昼夜問わず、命を削りながら奮闘していた激動の日々を振り返ること。 政権交代してもう2年半が経過したのかと非常に考え深い。

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