鮫島の貌 の商品レビュー
新宿鮫のスピンオフ短編集。10編収録。 シティハンター・冴羽やこち亀・両津を扱った話もあり、作者の遊び心が窺えます。 また、1話目と最終話に読ませる作品を配するところはさすが大沢さん。
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新宿鮫シリーズの短編集。 読んだ積もりでいたが、記憶にない作品もあったので初読みだったらしい。 ミステリーあり、サスペンスタッチあり、ドラマあり、コメディもあり。 警察アンソロジーに収録されていた「雷鳴」。雷雨の夜にバーの店内で繰り広げられる鮫島と客の男との会話、それを聞くバー...
新宿鮫シリーズの短編集。 読んだ積もりでいたが、記憶にない作品もあったので初読みだったらしい。 ミステリーあり、サスペンスタッチあり、ドラマあり、コメディもあり。 警察アンソロジーに収録されていた「雷鳴」。雷雨の夜にバーの店内で繰り広げられる鮫島と客の男との会話、それを聞くバーテンダー。結末がなかなか。 ここ半年ほど見かけない危ないヤクザを巡る「亡霊」や美しき密告者「水仙」も良かった。 エンジェル・ハートとこち亀の企画物はおふざけのように映るものの、あの藪と両津勘吉が意外な関係だったというのは面白かった。 最終話「霊園の男」ではロベルト村上を巡る長い闘いの真の決着が付く。 村上が最後に残した言葉の意味も分かる。 新宿鮫シリーズは終盤は勢いがなくなってきたものの、また短編集でも良いので書いて欲しい。
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新宿鮫シリーズ、短編集。 鮫島の理解者である上司「マンジュウ」が語る新宿署異動直後の鮫島との話など、周りの人物から見た鮫島が描かれていて面白かった。 だが、シリーズを読んでいるからこそ面白いと思うのだろうし、長編に比べると物足りなかった。
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知られざる鮫の顔 人気シリーズ「新宿鮫」の短編集。多角的な切り口の作品はいずれも魅力的だ。まさかの両津勘吉、冴羽といったマンガキャラとのコラボも面白い試みである。どの作品も長編として読みたくなる魅力に溢れている。特に最終章「霊園の男」は最終作(?)の「絆回廊」から直結する話なの...
知られざる鮫の顔 人気シリーズ「新宿鮫」の短編集。多角的な切り口の作品はいずれも魅力的だ。まさかの両津勘吉、冴羽といったマンガキャラとのコラボも面白い試みである。どの作品も長編として読みたくなる魅力に溢れている。特に最終章「霊園の男」は最終作(?)の「絆回廊」から直結する話なので、間を置かずに読むと感動は倍増するに違いない。シリーズを通して世界観が確立しているので、ファンであればすんなり入り込むことが出来る。もちろん長編を読んだことのない方にも手に取っていただき、長編の方にも興味を持ってもらえれば、嬉しいことこの上ない。
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初めて読んだ新宿鮫の短編集。 いろんなサイドストーリーをたくさん読めるのはありがたいけど、新宿鮫独特のジワジワからのクライマックスは短編では楽しめない。 とか言いつつ、また、こんな短編集があれば読んでみたい。
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一度も読んだことのなかった新宿鮫。とりあえず短編から読んでみることにした。 短編だからかもしれないけど、読みやすかった。 シティーハンターと両さんが出てきて、面白かった。 これなら他のも読んでもいいかも。 新宿署刑事・鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同...
一度も読んだことのなかった新宿鮫。とりあえず短編から読んでみることにした。 短編だからかもしれないけど、読みやすかった。 シティーハンターと両さんが出てきて、面白かった。 これなら他のも読んでもいいかも。 新宿署刑事・鮫島。警察内の不祥事に巻き込まれたが一人屈せず、上層部や同僚には疎んじられ、食いついたら離れない単独捜査で、犯罪者には「新宿鮫」と恐れられる男。彼が街を行けば、ドラマが生まれる。新宿署異動直後の鮫島を襲う危機を描く作品や、腐った刑事や暗殺者との対決、人気コミック「こちら葛飾区亀有公園前派出所」両津勘吉、「エンジェル・ハート」冴羽獠が登場する異色作、『狼花新宿鮫9』のサスペンスフルな後日談など、「鮫」にしかない魅力が一編一編に凝縮された全10作。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ちょっと面白い。漫画の主人公が2人ほど出て行く 短編集 1.区立花園公園 2.夜風 3.似た者どうし(冴羽獠が出てくる) 4.亡霊 5.雷鳴 6.幼馴染(両津勘吉が出てくる) 7.再会 8.水仙 9.五十階で待つ 10.霊園の男
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短編だけど 鮫島を多面的に 編集する。 大沢在昌は物がきであるだけでなく 編集能力がある。 『私』が 移動するので、読みにくさがあるが、 『私』は、誰なのかを 推理しながら読むのが楽しい。 ●区立花園公園 鮫島の新宿署に飛ばされた新米刑事での話。 それを じっと温かい目で見つめ...
短編だけど 鮫島を多面的に 編集する。 大沢在昌は物がきであるだけでなく 編集能力がある。 『私』が 移動するので、読みにくさがあるが、 『私』は、誰なのかを 推理しながら読むのが楽しい。 ●区立花園公園 鮫島の新宿署に飛ばされた新米刑事での話。 それを じっと温かい目で見つめる桃井。 だけど、桃井は逃げないね。立派な上司だ。 ●夜風 暴力団対策の警察官に対決する鮫島。 ●似た者どうし 鮫島の恋人、晶に関する話。 晶が15歳の少年と屋上で出会う。 その少年は、ある事件の容疑者。 シティハンター冴羽が でてくる。 ●亡霊 須藤という元暴力団員の話。 キレたら とまらないオトコ。 いなくなったはずの須藤が鮫島の前に姿を現した。 なぜ、須藤が? ●雷鳴 ある酒場での話。 その酒場にある暴力団員がやって来た。 その暴力団員には事情がある。 その酒場に偶然、鮫島がやって来た。 ●幼馴染 藪と鮫島と晶が正月に浅草に出かける。デート。 薮とコチトラの両さんが、幼なじみ。 でも、この両さん 実に生き生きしている。 薮が 医者にならなかった理由が明らかに。 藪は「英次」という名前。 藪は二男で、兄は「英道」と言う。 ●再会 鮫島の同窓会の話。 そこで金持ちの友人と再会する。 その友人と鮫島は高校時代、繋がりがありました。 鮫島らしい友人への対応。 なぜ?なんの為に。鮫島の価値観が中心となる。 ●水仙 中国人女性がある日、鮫島に覚せい剤に関する情報を提供。 鮫島はその情報に基づき、現場を取り押さえます。 中国 公安の誘い。実に巧妙に。 そして、鮫島の弱点を突いてくるのだが。 ●五十階で待つ 都市伝説「ドラゴン」。 伝説に振り回されるオトコの話。 ●霊園の男 鮫島の強敵であった仙田こと間野の話。 鮫島は間野の墓参りに行きます。 そこで間野の息子に出会います。 「狼花」で間野は亡くなる。 息子と鮫島は間野の最期の話をします。 間野がどんな最期を遂げたのか、鮫島が説明する。 この息子は鮫島に色々なことを聞く。 息子と鮫島の会話で話は進みます。 そして間野が最後に言った「あ」とは何なのか、意味が分かる。 鮫島は間野の最後の言葉「あ」の意味をずっと考えていた。 ここまで、残すのもうまいねぇ。
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新宿鮫が好きなら楽しめる短編だと思う。本編とは異なり、少し気楽に読めるサイドストーリーがメイン。少しニヤリとする登場人物も。
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渋い!これぞハードボイルドっていうヤツなんですね。この本がきっかけで大沢在昌氏のファンになりました。そして「魔女の笑窪」も読みました。
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