芝の天吉捕物帖 の商品レビュー
- ネタバレ
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話の最初の人物登場のシーンから何ページかはどうしても、しっかり時間をかけねばならないが、一旦物語の中で生き始めると、話はすっかり淀みなく流れる。 江戸の名物火事で何度か焼けて実家の風呂屋も灰になった。 父の後妻となった継母は肝っ玉かさんで好きだった。 そんな母が過労のためか死んでしまい実の父親とも口も聞かなくなった。 火消しをやめて実家の風呂屋を継ぐも、職人らと何かとしっくりこない。 そんななか、岡っ引きをやめた父親の後をついで岡っ引きにならないかと誘いがあった。 そんな気になれない中、腹違いの妹が下手人として捕まった。その疑惑を解こうと奔走! 人物の描写の仕方も深く、性格のほか、精神の弱みや癖なども描写して肉付けがうまい! この本、極悪人がいないのも良し!
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