すかたん の商品レビュー
私は大阪で生まれ育ちました。 すかたんという言葉に導かれてこの本を選びました 今では死語となっているこの言葉。私が子どもの頃は 普通に使われていた言葉です。 江戸の時代の大阪と今の大阪が重なりあって とても興味深く、面白かったです。大阪商人の心意気を久しぶりに感じることができ楽し...
私は大阪で生まれ育ちました。 すかたんという言葉に導かれてこの本を選びました 今では死語となっているこの言葉。私が子どもの頃は 普通に使われていた言葉です。 江戸の時代の大阪と今の大阪が重なりあって とても興味深く、面白かったです。大阪商人の心意気を久しぶりに感じることができ楽しいお話でした。 今は、南の繁華街の難波が村?なのに、ちゃんと船場や天満の市場、天神祭、今宮戎さんの様子が現在と変わらなく描かれていて、心惹かれました。
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知里は武士の夫が大阪で急死する。江戸育ちの知里が大阪の青物問屋の上女中をする。大阪弁の中の江戸弁のおかしみ。問屋の若旦那との関係はどうなるのか。
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朝井さんの人情もの、やっぱりいいなあ。人物がみんな生き生きしてる。自分がここにいることの意味を知里が見出せてよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
朝井まかて氏の作品は読んだ事が無いので読んでみた。軽そうなタイトル『すかたん』というのに興味がひかれ随分前に買ったのだと思う。舞台は大坂。江戸から赴任した武家の夫に先立たれた知里は、天満青物市場の頭取を務める河内屋の女中になり、おかみさんい鍛えられまたその家の若旦那に色々悩まされながらも健気に生きてく物語と書いてしまうととても平凡な時代劇の設定に聞こえると思うが、そこはこの作家のなかなかの巧いところで、結末が見えながらも結構楽しめながらさくっと読めてしまう。時代物が苦手な人でも楽しめる作品だと感じた。たまには軽い作品も悪くない。
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2016.6.3 時代背景は明治になる前だけど、内容はほとんど今の時代の商社 生産者 仲買人たちの関係だね ほんとにこんな関係だったのだろうか? だったら、人間って何年たってもちっとも変わらない 進歩がないってことだよね
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朝井まかてさん、初めて読みました。 江戸時代の大阪の青物問屋を舞台に繰り広げられる。 慣れない大阪で奮闘する知里と若旦那の恋の行方も からめながら、読みやすかったです。 ちょっと先は予測できていたせいかもしれません。
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慣れぬ大阪での奉公生活。あんなに嫌っていた大阪でも、清太郎に振り回されながら、2人の距離が近くなってくる。
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江戸から大坂に出てきて、青物問屋で奉公を始めた知里。奉公先にいたのははちゃめちゃですかたんな若旦那。なのに、若旦那のことを考えると胸の奥で太鼓の音が響き出す。どでつく、どんどん、どどどどどっ。
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大阪を舞台に、江戸の後家の千里が青物問屋のお家さん付きの女中になってのあれこれ。若旦那との喧嘩や恋、商いの裏、育てる喜び、食べる喜び、幻の蕪(大根)まで、テンポよく盛りだくさん。おもしろかったです。
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大阪。江戸から赴任した武家の夫に先立たれた知里は、天満青物市場の頭取を務める河内屋の女中になる…。 新しい看板となる野菜を育てよう、とか、商売をもっと良くしようとか、若旦那の清太郎を中心に、明るく商魂たくましく商人を描いた作品。
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