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2011/03/07
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古本屋で出逢った、素敵な本。 「音」について書かれた随筆を集め、團伊玖磨が編集したもの。 谷川俊太郎、芥川龍之介、芥川也寸志、夏目漱石など…著名な作家が書いた「音」に関する随筆が読める。一つの話が非常に短いので、空いた時間に読みやすい。 最初のページを開くと、こんな言葉が載っている。 「〜人間どもの死滅後も、絵や彫刻はいぜん存在し続けるだろう。廃墟の中に、絵や彫刻だけ残っていてもおかしくない。 だが、音楽は、人間どもの死滅と同時に死滅する。〜 (大岡信詩集『透視図法ー夏のための』からの引用)」 その次は、谷川俊太郎の随筆。 「言葉というものが何でも語る事ができると思ったら大間違いだ。〜」 掴みだけでも、買った価値があると思える内容。 さらに、日本の音楽、西洋音楽、民族音楽の特徴、サウンドスケープなど、内容も幅広く、 音楽について色々なことを考えるきっかけとなった。

Posted byブクログ