雨あがりのメデジン の商品レビュー
コロンビアの貧しい家に住む、カミーロ。 町にできた図書館に友達と一緒に行くけど、目的は本を読むのではなく、本を盗むことだった。 司書のマールさんと出会ってからの、カミーロの心の変化が、希望が持ててよかった。
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貧困地域に住む少年たち。 本とは無縁の子たちが、街の片隅に図書館ができたことで、気持ちが変わっていく様子が丁寧に描かれている。 先入観を持たず、いつも公平で物事を見ようとする、すごく大切だと思った。
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南米コロンビアのメデジン、10歳の親友同士の少年が図書館で本と出会うお話。将来はこの街で「どろぼう」になると決めているカミーロと、どこか他の場所に行きたいと夢見るアンドレス。貧困と暴力と泥にまみれた日々の中で、友情と希望が消えないように、誰かが力を貸さないといけない。
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[ 内容 ] 数か月前、カミーロたちの住む山の斜面に図書館ができました。 空からズドンと落ちてきたまっ黒い岩のような建物は、斜面で奇跡的にとまって、空にむかって口をあけている岩のようです。 でも、カミーロとアンドレスは図書館のそばにくるといつもくるりと背をむけます。 そのわけは…。 スペイン屈指の児童文学作家が、南アメリカ、コロンビアのメデジンできょうを生きぬく十歳のふたりの少年の姿をえがいた、雨あがりの物語。 スペイン国民児童文学賞受賞作。 [ 目次 ] [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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いろんな子がいるけど、図書館はどんな子に対しても閉ざしちゃいけない、開かれた場所を維持しなければなぁと思った。 また、落ちついて再読したい1冊
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コロンビア メデジンが舞台。 主人公は学校に行かない貧しい二人の男の子。 まだ幼くて、けれど10歳だから、親の期待や、横暴、家庭での自分の役割に対峙していかなければならない。 そんな生活の中での、図書館と司書との出会い。 本に出来ること。本の持つ力。 子どもに本を手渡す立場の一人...
コロンビア メデジンが舞台。 主人公は学校に行かない貧しい二人の男の子。 まだ幼くて、けれど10歳だから、親の期待や、横暴、家庭での自分の役割に対峙していかなければならない。 そんな生活の中での、図書館と司書との出会い。 本に出来ること。本の持つ力。 子どもに本を手渡す立場の一人としている自分も、いろんなことをよく考えていきたいと思う。
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コロンビアのメデジン。その東側、山の中腹に広がる、貧しい人々の住む地域バリオに生きる10歳の少年ふたりの、数日のできごと。 さまざまな問題を抱える貧困地区の、現状を批判する筆致にすることは簡単であろう。だが、そうしないで自分の住む町を「いちばんだ」と考え、どろぼうを「たいしたこと...
コロンビアのメデジン。その東側、山の中腹に広がる、貧しい人々の住む地域バリオに生きる10歳の少年ふたりの、数日のできごと。 さまざまな問題を抱える貧困地区の、現状を批判する筆致にすることは簡単であろう。だが、そうしないで自分の住む町を「いちばんだ」と考え、どろぼうを「たいしたことない」と考えるカミーロや、そんなカミーロを心配する親友のアンドレスの気持ちに沿っていて、とてもよかった。嫌なことに目をつぶるというのではない、受け入れて日常を生き抜く強さ。 ただ、読むものに彼らの未来への危惧が生まれるころ、新しくできた図書館の司書とのふれ合いが、日常に変化をもたらす。ほんの少し彼らの未来がちがったものになりそう、という控えめな余韻に好感がもてるし、すぐそこに少年たちの存在を感じられる気がした。
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作品の舞台は、南アメリカ・コロンビアのメデジン。 政府と反政府ゲリラ組織などとの対立による武力抗争が続いていたところ。 まだまだその影響は強い町で、そこに暮らす10歳の少年二人が主人公なのだが、辛い境遇にあいながら、時には盗みに手を染めつつたくましく生きる姿が強烈。 貧しさと暴力の中で追い詰められた子どもが犯罪に関わってしまうのは珍しくないが、この子たちがいい子だからこそ間違えてほしくないなと読みながら思った。 だからこそ、彼からの前に図書館と図書館司書という存在が現れ、物語に触れるきっかけを得たことが嬉しい。 著者の言葉にもあったが、図書館もとい文化は希望の光となってほしい。
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間違ったことを「間違っている」というのは簡単だけど、貧困や暴力の中で、間違えないようにするにはどうしたらいいのか、自分に何ができるのか。「貧困」について考える一冊。 この本にでてくる図書館員さんも、やっていることは図書館員としては許されないことだけど、違う視点で、その子の未来を考...
間違ったことを「間違っている」というのは簡単だけど、貧困や暴力の中で、間違えないようにするにはどうしたらいいのか、自分に何ができるのか。「貧困」について考える一冊。 この本にでてくる図書館員さんも、やっていることは図書館員としては許されないことだけど、違う視点で、その子の未来を考えた時、彼女の方が正しいのではと思わせるパワーがある。 本の中で語られる「図書館は未来の希望」という言葉。日本でもそう語りたいと強く思った。
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