口紅のとき の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
口紅をテーマに日常の中の些細なきらめきを切り取った掌編小説集。 女の人を主人公として年齢順に短編を並べる連作は『presents』、『なくしたものたちの国』と似ている。 本作は1編が10ページもない短さゆえか、特別印象深いものはなかったものの、どれもポッと心があたたかくなるようなお話だった。 読み終えて、手鏡を取り出し口紅を塗った。 確かに口紅を塗る時、何か特別な事-神聖な儀式のような-をしているような気持ちになるのはどうしてだろう。 マスカラやアイシャドウじゃこんな気持ちにならないのに。
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ジェンダーレスがささやかれる世の中だけど、歳によって口紅とともに想い出がある女性の人生って素敵だなと思った。 自分の人生についても考えるきっかけになった。これからどう歳を取っていくのか、少し怖いし、考えたくない気持ちもある。 今を大事にして、未来の私が少しでも後悔が少ないような生...
ジェンダーレスがささやかれる世の中だけど、歳によって口紅とともに想い出がある女性の人生って素敵だなと思った。 自分の人生についても考えるきっかけになった。これからどう歳を取っていくのか、少し怖いし、考えたくない気持ちもある。 今を大事にして、未来の私が少しでも後悔が少ないような生き方をしていきたい。
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https://paz-library.opac.jp/opac/Holding_list?rgtn=00058721
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6 12 18 21 38 47 65 71歳とそれぞれの年齢で口紅にまつわる掌編小説。 リップとは言うけど”口紅”ってあまり言わないなぁ。 口紅はやっぱり特別なものなんだね。 コロナからこっち、マスク生活がすっかり日常になってまったく口紅はしなくなった。 メンソレリップはするけ...
6 12 18 21 38 47 65 71歳とそれぞれの年齢で口紅にまつわる掌編小説。 リップとは言うけど”口紅”ってあまり言わないなぁ。 口紅はやっぱり特別なものなんだね。 コロナからこっち、マスク生活がすっかり日常になってまったく口紅はしなくなった。 メンソレリップはするけどね。 女の人が鏡に(三面鏡だと尚いい)口紅を丁寧に塗ってる姿っていいね。 私も久々にゆっくり丁寧に口紅をひきたくなったよ。
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化粧品の中で口紅は確かに他の化粧品とは違って華やかで特別な感じする 6歳の口紅を塗ってるお母さんへの想い、18歳の彼氏からプレゼントしてもらった口紅、結婚式につける口紅、おばあちゃんになってから久しぶりに塗ってもらう口紅など口紅に関連したストーリー
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6歳の少女が79歳のおばあちゃんになるまでの人生において口紅にまつわる短編集。 きっと誰もが体験したであろう子供の頃にお母さんのお化粧をしている様を見ていた時に感じた事や、口紅に対する興味、大人になる少し手前の頃に抱いた赤い口紅への憧れ、いくつになっても口紅を塗ることでしゃんとす...
6歳の少女が79歳のおばあちゃんになるまでの人生において口紅にまつわる短編集。 きっと誰もが体験したであろう子供の頃にお母さんのお化粧をしている様を見ていた時に感じた事や、口紅に対する興味、大人になる少し手前の頃に抱いた赤い口紅への憧れ、いくつになっても口紅を塗ることでしゃんとする女という自覚。 人生の移ろいと口紅との関係性が短いお話の中でも至極納得出来る要素が凝縮しており、自分の口紅の思い出話を記憶の奥から引き出されるようでした。
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さくっと読めるボリューム感。口紅にはその歳のドラマがある。憧れや、背伸びや、強がりや、励まし。口紅ひとつで気持ちが変わるからとても不思議で、わたしは1番好きだ。口紅に負けない自分でいたい。
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【好きなことにもきらいなことにも分類できないもの。やがてそれが好きなものよりきらいなものより、ずっもずっと増えていくことを、六歳の私はまだ知らずにいた。】
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口紅って滅多に塗らないけど、ほしくなった。 子供のころ、私もたしかに鏡台に座る母が知らない誰かに見えていた。少し怖くて、少し羨ましかった。 しわくちゃの祖母に、口紅を塗ってあげたとき、綺麗だと思った。 今年の誕生日、夫に口紅をねだってみようかな。
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母が出かける前に塗る口紅、死んだ祖母に塗られる口紅、高校卒業時男性からプレゼントされた口紅、結婚式で義母からのプレゼントの口紅、母になり一人の女性に戻るための口紅、17歳の娘の誕生日に贈る口紅、病の夫を見舞う日の口紅、介護士に塗ってもらう口紅。春奈にとって、人生の折々での口紅との関りを描いた小説。角田光代「口紅のとき」、2012.1発行。
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