顧客に愛される会社のソーシャル戦略 の商品レビュー
2011年の本で古いところもあるが、大事な考え方は変わらない。参考になった。 【商品や会社の事実を伝えることが大事】良いところも悪いところも。社長や社員を。トップや意思決定者が語れることも重要だが、組織の活動が組織の使命とつながっていることが重要になります。 【商品の位置づ...
2011年の本で古いところもあるが、大事な考え方は変わらない。参考になった。 【商品や会社の事実を伝えることが大事】良いところも悪いところも。社長や社員を。トップや意思決定者が語れることも重要だが、組織の活動が組織の使命とつながっていることが重要になります。 【商品の位置づけで戦略を変える】食品は、感覚的に選ぶ、かつ検討時間が短いもの。丁寧に顧客対応を行っても、次に選ばれるかはわからない。→店舗側で工夫した方が良い。この店はいつ行っても間違いない。のようになる。 感覚で選ぶものは、比較価値がわかりにくいもの。友人知人の意見を参考にする。顧客の声を受け入れて、改善する仕組みを整える。 ブランドの世界観とブランドの話者である「中の人」のキャラクターが一致していることです。 【発信していく内容】ファンが求めているのは、あなたの会社の一次情報なのです。一次情報がある場所は、商品開発の場や、広告宣伝などのキャンペーンを考えている場所。それと、店舗などの商品があって、ユーザーの接点が生まれている場所でしょう。CSR活動をこの場で情報発信するのも有効です。大げさにではなく、どんな問題意識を感じてそのCSR活動を行っているかを情報発信することで、より会社やブランドの考え方に共感してもらいやすくなります。
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ファンマーケティングをどう実践するか? →ソーシャルメディアによってマーケティングは商売の本質に回帰していく ファンマーケティングとはお得意様を大切にする、えこひいきすること ファンがサイトに来訪したときに最適な情報を表示する
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ファンマーケティングを提唱し、それを実践するにはどうするかを記したもので、いわゆるFacebookマーケティングの類とは一線を画す良書。 成功事例を紹介しながら、エッセンスを抽出し、読者に問いかける内容で、頭を使いながら読み進めることで、理解度が増した。 ファンマーケティングを実...
ファンマーケティングを提唱し、それを実践するにはどうするかを記したもので、いわゆるFacebookマーケティングの類とは一線を画す良書。 成功事例を紹介しながら、エッセンスを抽出し、読者に問いかける内容で、頭を使いながら読み進めることで、理解度が増した。 ファンマーケティングを実践する上で、そもそも価値がない事業をしていない限り意味がないということ、その上で体制などの留意点が述べられている。 最後の座談会も参考になった。2012年早々のこのタイミングではトップクラスの内容だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SNSの普及率が45%となり、企業でもマーケティング分野を中心に利用が注目されている昨今、企業はいままでのマス・マーケティングとは異なる距離感でビジネスを行う必要が出てきます。つまり、いかに“愛される”企業になるか、顧客をファンにするか、ということがポイント。キーワードは「ソーシャル・マーケティング」。では具体的にソーシャル・マーケティングではどのようにSNSを位置づけ、扱い方を考え、顧客との関係性をつくっていくべきなのか、この本にはその示唆があります。 以下、要点と解釈の整理です。 ○SNSが登場したことによるマーケティングの変化 SNSが登場したことで、マーケティングに変化が起きています。これはコトラーの「マーケティング3.0」でも触れられている通り、 ・1990年代以前 : マス・マーケティング(プロダクトアウト) ・2000年代 : マス・マーケティング(マーケットイン) ・2010年代 : ソーシャル・マーケティング(顧客本位) と移り変わってきています。そしてこの顧客本位(ソーシャル)とは、商売の原点回帰。つまり ・いいものをつくり(自分が愛すべきも商品・サービスをつくり) ・目の前のお客様を大切にし(一人ひとりのお客様を愛し) ・長くお客様とお付き合いする(お客様に愛される存在になる) ということが必要になっているのです。発想としては「日本でいちばん大切にしたい会社」にとても近いわけです。ビジネスの根幹に立ち戻ってきているわけです。 しかし、こうしたアクションは非常にコストと時間がかかります。そこで活用すべきなのがSNSです。SNSを利用することで、今まではコミュニケーションが困難であった顧客とも、丁寧に深く接することができ、関係性を気付いていくことができるのです。 ○基本的なアプローチ ソーシャルでのマーケティングは 新規顧客 ⇒ ロイヤルカスタマー ⇒ ファン ⇒ エバンジェリスト と顧客との関係性を向上させていくことが必要になります。なぜなら、ファンやエバンジェリストは自社の商品やサービスをよく知り、かつ周囲(他の顧客)にも影響をおよぼすことから、非常に高いプロモーション効果と売上UPが期待できるからです。 このとき、考慮すべきマーケティングアプローチは、AIDMAでもなく、AISASでもなく、SIPSです。SIPSとは、 S:Sympathy 共感 I:Identify 確認 P:Praticipate : 参加 S:Share & Spread : 共有と拡散 のプロセスを継続することで顧客接点が拡大し、関係性が向上していくわけです。 ○ソーシャル・マーケティング成功のポイント ソーシャル・マーケティングに成功企業から、成功に向けたポイントは ・自ら実行する(アウトソーシングしない) ・小規模でフレキシブルに運用 ・PDCAサイクルによる継続改善 ・社内に成果をアピールして、高い自由度を維持 ・社内での横のつながり ・Webを通じた向こう側にいる人を感じる、感じさせる というところが共通しています。 しかしなによりも、マーケティング目的が明確になっており、SNSを利用することが目的になっていない(手段の目的化をしていない)ことが重要になります。そしてその目的は大きく、 ・顧客同士のコミュニティ形成 ⇒ 日常的な商品・サービス接点の拡大(日常品向け) ・顧客サポートの充実 ⇒ 顧客との関係性の強化(高級品など) ・エバンジェリストによる拡散 ⇒ いわゆるソーシャル・コマース(ブランド品など) の3つにわかれます。こうした目的それぞれに必要なKPIを設定し、PDCAサイクルをまわしていくことで効果が得られるわけです。 ○ソーシャル・マーケティングと自社サイト・サービスの融合 ソーシャル・マーケティングはそれだけで完結するものではなく、関連する自社サイトやサービスと融合していく必要があります。このとき具体的な施策としては以下の4つの方向性を考慮して、戦略策定を行うことが必要となります。 ・自社サイトにおけるユーザ・エクスペリエンスの改善 ・自社のファンとのコミュニティ形成 ・新サービス開発への活用 ・O2O(Online to Offline)の導線としての活用 最終的に企業として成果をあがるためには、SNSを単体で考えるのではなく、ソーシャルという視点から全体最適を図ることがソーシャル・マーケティングでは必要になるわけです。
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