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魔術士オーフェンはぐれ旅 新装版(4) の商品レビュー

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2020/06/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

キムラックに潜入し、世界の謎へと迫る4巻。引っ張り続ける「世界の謎」とやらがまだ分からず、モヤモヤとするもののこれは苛立ちではなく焦ったさの混じった期待感である。特に劇場の再演でその一端に触れた時はゾクゾクしてしまった。「出し惜しみをしない」ことが美徳とされることが多いが、この作者の場合は逆に「出し惜しみ」が非常に巧みで、真実に擦るか擦らないかあたりで寸止めさせつつ、それでいながらしっかりエンターテインメントを魅せられるのが凄い。後半はオーフェンの禁忌の一つである人殺しがあり、なかなかに衝撃的な展開ではあったが、トライガンマキシマムのウルフウッドをなぜか思い出してしまった。これがどう転ぶかまだ分からず、世界の秘密もまだ謎のままなので評価は星3で。ただハードルが上がり切ってるので続刊も楽しみではある。

Posted byブクログ