カエルの声はなぜ青いのか? の商品レビュー
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この本のここがお気に入り 「ヒトにはいったい、いくつの感覚が備わっているのだろう?2005年1月発行の「ニューサイエンティスト」誌によれば、その答えは21だという」「学校で習った、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の5つではないことだけは確かなようだ」
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共感覚、ひいては脳科学の研究書。実際に筆者が行った実験について書かれている。イギリスはサセックス大学上級講師。 表題にもなっている聴覚の話と、あとは視覚の話が多い。人間に感覚はいくつあるのかという話も面白かった。感覚はいくつあるかの話の中で、世界各地の言語の感覚区分に言及していたりして、文化による影響を考慮しているところとかとても面白く読めた。 情報を処理する部位が近いせいで影響しあってるとか、ニューロンで運ばれてる情報に視覚と聴覚とは異なった感覚器官で受信する情報が同居しているとか脳の話多い。 どこで話していたのか忘れたけど赤ん坊に関しては感覚の処理も未発達で、いわゆる共感覚みたいなものは赤ん坊は備えてるんじゃないか、みたいな話も興味深い。 馴染みのない話だったのですでに記憶があいまいなんですが、視覚情報を伴うことで音声情報の処理に影響g出るってのを気い手、私の耳が悪い(音声情報は耳に届いているはずなのに日本語変換できない、みたいなもの)は顔をみていないからなのかな…と思ったりしました。 共感覚者は特定の文字に見える色などはとくに一環せず、共感覚者であることに遺伝子が関わっているっぽいのに家族観でもバラバラであることが珍しくないっていうのは興味深いなと思った。 鏡像触覚みたいなものも共感覚判定だというのは新しい知見だった。ちょっとものが違うと思っていた。 赤塚図書館141 入り口のテーマ別特集コーナーで扱われたので目に留まった。
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あまり目新しさはなかった。 けど、オーガズムに色がついてるのは 1%しかないんだ。普通かと思ってた… 近くに研究者がいれば協力したいわ〜!
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「カエルの声は青い」。詩的ですね。しかし、こうした音に色を感じる共感覚を持つ人はかなりいるというのです。しかも、2パーセントも。本書は、共感覚研究の最前線を興味深い実例を挙げながら示してくれる良書です。 鹿児島大学 / 法文学部 教員名 高津 孝
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【入手前のコメント】2012/11/14 共感覚の世界的研究者が書いた本。共感覚を持つ人がいるって不思議だなぁと思う。共感覚についての本にはその症状?の持ち主が書いた本もあるけれど、研究者が書いた本はどういう面白さがあるのだろう。「共感覚が教えてくれること」ということなので、共感...
【入手前のコメント】2012/11/14 共感覚の世界的研究者が書いた本。共感覚を持つ人がいるって不思議だなぁと思う。共感覚についての本にはその症状?の持ち主が書いた本もあるけれど、研究者が書いた本はどういう面白さがあるのだろう。「共感覚が教えてくれること」ということなので、共感覚の持ち主でない私にも何か面白いことを書いていてくれるに違いないと思う。
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P7 本書は、過去7年間にわたる研究の成果だ。共感覚についての最終結論とまではもちろんいかないが、本書では、現時点での研究状況を、できるだけ広範に吟味しておいた。 P8 第1章では共感覚の研究史に焦点を当てる。驚くべきことに、共感覚の研究史については、あまり知られておらず、研究に精力的に取り組んでいる専門家ですら誤解していることもしばしばだ。この章ではまた、(盲人の場合のように)実際に対象がない場合ですら、脳が視覚体験を生み出すしくみについて簡単に考察する。 第2章では、本書の副題にもなっている「諸感覚の混交」を取り上げたい。このアプローチは、五感などの諸感覚が厳密に分かたれているという発想に真っ向から挑むものだ。 続く第3章では、相反する前二章の糸を一つに紡ぎ合わせることで、共感覚についての一般理論と、共感覚と多感覚性知覚との関連性について概観する。 第4章では、多彩な内的「地図」を頼りにして、脳がどのように空間感覚を生み出しているのかという点と、空間が、知覚はもちろん、思考や記憶に関して重要な役割を果たしているのかという点について考えてみたい。 そして最終章では、諸感覚を超えて共感覚が担うことになりうる役割に触れることにする。共感覚とは果たして、創造性、言語そして記憶とどれほど密接にかかわっているのだろうか? 本書で披露した発想は、様々な人物との共同作業で交わされた数多くの会話を通じて紡ぎ出されたものである。 (2007年) 目次 序 青く鳴いたカエル 第1章 多芸多「彩」なアルビノ 家族の中の異星人 共感覚の興亡 盲人は、「緋色」を聞きとることができるのか? チキンのとがりが足りない 第2章 諸感覚の力 赤ちゃんの騒がしい世界 音と映像が衝突する場所 暗闇での夕食から「肥えたアヒル」へ 第3章 もう一つの現実 ルビコン河を渡る―多感覚知覚から共感覚へ 「O」はなぜ白く、ショパンはなぜ黄色なのか? 共感覚のスイッチを切ることは可能か? 第4章 額の中のスクリーン 幻の触覚 多種多様な空間 考えるための空間 π人間 第5章 諸感覚の彼方へ 視触覚 共感覚はなぜ存在するのか? 創造性仮説 言語進化とのかかわり 超記憶との関係 差異を生きる 訳者あとがき 参考文献
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共感覚について紹介している。 例えばカエルの声が青く感じる、アルファベットのAが赤く感じるといったものが共感覚と呼ばれているが、その共感覚についていろいろな事例などを交えて論じている。
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第1章 多芸多「彩」なアルビノ 第2章 諸感覚の力 第3章 もう一つの現実 第4章 額の中のスクリーン 第5章 諸感覚の彼方へ
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息子が共感覚者なのでこの分野は興味があり、また何か、おっと思える記述があるかな、と期待したのだが、オリヴァー・サックス始め、シトーウィック、ラマチャンドラン、パトリシア・ダフィー、ダニエル・タメットなど過去に読んだことのある本や、リチャード・チャブリスのバスケットの実験、ゴムの手...
息子が共感覚者なのでこの分野は興味があり、また何か、おっと思える記述があるかな、と期待したのだが、オリヴァー・サックス始め、シトーウィック、ラマチャンドラン、パトリシア・ダフィー、ダニエル・タメットなど過去に読んだことのある本や、リチャード・チャブリスのバスケットの実験、ゴムの手の感覚、使用言語の差や文化の違いなどに関係なくある音節に対して人が抱くイメージの共通性など、既知の事例が数多く引用されていたので、あまり新しい発見はなかったかも。 共感覚当事者の日本人の本は見たことがあるが、共感覚の研究をしている日本人の書いた本というのには出合ったことがない。 たとえば息子は確かに、アルファベットには色が付いているというのだが、漢字からは風景がうかぶという。アルファベットから思い浮かぶ色は、どの共感覚者からもある程度似通った色の答えが返ってくるらしいが、漢字の場合はどうなのか。アルファベットは表音文字だが、表意文字である漢字とそこで湧きあがる風景に関連性はあるのかなど、そのあたり非常に興味があるのだが、誰か研究してくれないだろうか。 ちなみに息子は、数字からはある感情(荒涼とした寂しさとか、にぎやかでハッピーな感じとか、威嚇されるような感じとか、いろいろある)が、ある音からは味覚が湧くらしい。 唯一、著者に協力した共感覚者ジェイムズの指を使った数え方が、息子と同じだったのには少々びっくり。あとで聞いてみよう。 参考になる図版などが少なく、あまりこの手の読み物を読んだことがない人は、書いてあることがピンと来なくてちょっとわかりにくいかもしれない。
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