日本近世の歴史(2) の商品レビュー
『日本近世の歴史』シリーズの第2巻。家光・家綱の時期を取り上げて、政治・社会の動きをわかりやすく説明しています。特に、家綱政権期の末期養子の禁止の緩和や殉死の禁止が、将軍と大名、大名と家臣の主従関係を、個人の関係から家の関係へと変化させたという点が印象に残りました。
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対象時期は徳川家光・家綱の治世期。制度史・政局史にとどまらず、政治・社会構造の全体像を見通せるような内容。鎖国体制の形成過程、寛永の大飢饉を機とする農政改革、「かぶき者」や牢人問題を通した身分制・身分意識の変容などを平明かつ構造的に叙述している。
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