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放射能と原発のこれから の商品レビュー

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2012/05/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

著者の基本スタンスは、原発は危険なのでできる限り避けた方がよいとの立場を取る。主張に偏りがあり読んでいて疲れるところもありますが、各人それぞれの意見を尊重する態度も取っており、多面的に判断することができるので読む価値はあると思います。 「…身体を放射線が貫いたからといって、必ずしも病気になるわけではありません。いや、ほとんどないでしょう。例えば1万回貫通されても、1回も遺伝子や細胞質にあたらなければ、まったく問題ないのです。ところが運悪く命中して病気になる人がいます。これはたとえるならば、交通事故にあって死んでしまう確率のようなものです。脇見運転でもスピード犯でも交通事故に遭わない人がいます。一方で、制限速度しか出さない人でも事故で死ぬことはあります。これと同じなのです。」(97項) このたとえは分かりやすい。どちらも危険なのだけれども、運にも左右される。できるだけ運の確率を下げる努力を自分たちで行う。もちろん偶然の1回にあたる可能性はある。しかし気にしすぎはかえってよくない。気にしすぎで体調を崩したら元も子もない。 「原発がドカンと爆発してからは、さらにおかしなことが起こりました。CO2が怖いから原発が安全という人たちが、みなさん急に黙ってしまわれたんですね。私としてはひとりくらい『いや、たしかに爆発をしたけれど、地球温暖化に比べたらはるかに安全なんだから原発の方がいい!』と言いきってもらいたいのです。/それはそれで、その立派な先生の意見ですから、尊重すべきですし、世の中の人に広めるべきであるはずなのに、トラブルがあると何事もなかったかのように黙る。私がこの手の理屈に対して、『おかしい』と思うのはそこなのです。」(166項) この点とても重要だと思います。私の意見を代弁してくれる部分です。原発が良いと思うのもそれはそれでよいと思います。しかし、都合が悪くなると逃げたり誤魔化したりするから原発の信用がなくなります。私の場合、もともと原発を信用していませんでしたが、原発を推進する人々・組織を見ると絶対に原発があってはならないとよく確信するようになりました。原発に有用性があるから進めていたのではなく、自分たちに利権が発生していたからというのが理由なのでしょう。不利な状態なった途端、自分は悪くなかったと言い逃れしようとする姿がまさにそれを表しています。

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2012/03/01

武田 邦彦 (著) 自分の身を守るには、真実と向き合うこと。被ばくと汚染の不安に中高生目線でやさしく答える、武田教授の「白熱教室」。大人たちの事情、若者たちの疑問、答えは全てここにある。女子高生100人のアンケート公開。

Posted byブクログ

2011/12/24

※講演会情報:本書の刊行を記念して、武田邦彦氏の講演会が2012年1月9日(月)14時30分より、新宿紀伊國屋ホールにて開催されます。 武田邦彦氏講演会詳細情報はこちらから http://takedanet.com/2011/12/post_38a4.html

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