愛の一家 の商品レビュー
音楽家の父と優し母そして7人の子供の物語。個性豊かな兄弟姉妹が繰り広げる騒動と成長を軸にした作品。文章も簡潔で終始楽しい雰囲気なので子供は勿論児童文学や家庭小説が好きな大人にもオススメの1冊です。
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飛ぶ教室を読んだら続けてドイツのクリスマスの物語が読みたくなった。 1回目の感想 100年前のドイツの作品。昔からいろんな版で読み継がれてきたそうだが、この作品の存在自体今回初めて知った。福音館文庫は10周年だそうで、この新訳のようにいろいろな企画を検討中とか、期待しよう。第一次...
飛ぶ教室を読んだら続けてドイツのクリスマスの物語が読みたくなった。 1回目の感想 100年前のドイツの作品。昔からいろんな版で読み継がれてきたそうだが、この作品の存在自体今回初めて知った。福音館文庫は10周年だそうで、この新訳のようにいろいろな企画を検討中とか、期待しよう。第一次世界大戦の兵士たちがきそって読んだ小説だということだが、つらい状況下でもそうでないときでも心あたたまる物語であることは確かだ。挿絵もいい。
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ペフリング一家の愉快な毎日。 幼い頃に読んだのは抄訳とか子ども向けだったのかもしれない。とにかく覚えているのは階段の真ん中がすり減る話だけ。再読してみて、こんなに大事件が起こらない話だったのかと驚いた。たとえば同じ貧しい子沢山一家の『ふくろ小路一番地』では、もっと大冒険だったり...
ペフリング一家の愉快な毎日。 幼い頃に読んだのは抄訳とか子ども向けだったのかもしれない。とにかく覚えているのは階段の真ん中がすり減る話だけ。再読してみて、こんなに大事件が起こらない話だったのかと驚いた。たとえば同じ貧しい子沢山一家の『ふくろ小路一番地』では、もっと大冒険だったり大事件だったりが起きている。しかし、この愛の一家は、なぜか静かなのだ。落ち着いているというか。 アコーディオンやバイオリンを手放せない小さな音楽家のフリーダーが一番気になる。この物語には前史と続編もあるという話だが、やはりフリーダーが気になってしまう。そしてこの物語の舞台はおそらく出版された1907年あたり、つまりドイツが一番安定していた頃。この後、ドイツは第一次世界大戦で敗戦し、そこからナチス・ドイツもといヒトラーの台頭を許す。この一家のこれからを思わずにはいられない。
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ザッパーは書いている。「今日はクリスマスだ、と思って目覚める朝ほど幸せな朝があるだろか」と。 小学校の図書室にあった本を読んだ。子供ながら、胸に暖かい何かを感じた。 獅子座の流星群を見に行った夜、親に夜遊びと誤解され、ぎくしゃくする家族。そしてその誤解が解けたときの歓び。家族愛と...
ザッパーは書いている。「今日はクリスマスだ、と思って目覚める朝ほど幸せな朝があるだろか」と。 小学校の図書室にあった本を読んだ。子供ながら、胸に暖かい何かを感じた。 獅子座の流星群を見に行った夜、親に夜遊びと誤解され、ぎくしゃくする家族。そしてその誤解が解けたときの歓び。家族愛と兄弟愛に溢れ、日本の田舎育ちの私にとって、遠いヨーロッパへの憧れを与えてくれた素敵な本だった。 最近の子供達は、こういう本と出会っているのだろうか。
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家庭小説!と思って読んだが、なかなかのエンターテイメントでした。 たしかに道徳くさいところもありますが、家族みんな、それぞれ欠点などもあって、人間くさくて楽しい作品でした。とくに父。 主人公?が兄弟の下から二番目、というのが新鮮。 フリーダーは、ボンヤリしてて、自己評価の低い、で...
家庭小説!と思って読んだが、なかなかのエンターテイメントでした。 たしかに道徳くさいところもありますが、家族みんな、それぞれ欠点などもあって、人間くさくて楽しい作品でした。とくに父。 主人公?が兄弟の下から二番目、というのが新鮮。 フリーダーは、ボンヤリしてて、自己評価の低い、でも優しい子です。 バイオリンを父に渡すシーンは本当にかわいそうで、読んでいて、胸が詰まりました。 また、伯父さんがなぜ、フリーダーを選ぼうとしたのか、ハッキリ理由がなくて気になりました。 聾唖のお手伝いさんの描き方、今なら確実にアウトですが、時代を表してますね。 とにかく、読んで良かった。もっとみんなに広く読まれてほしい作品でした。 この前話と続編、いつか訳がでたら読みたいな。
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百年前のドイツの、つましくも仲のよい一家のお話。面白かった! 家族のほか登場人物が皆生き生きしていて楽しい。 大家族だから当然お金はないんだけど、誇り高い感じでよかった。 この頃のドイツとかイギリスとかの児童文学は面白いなあ。面白いものだけが生きのこっているのかもしれないけど。
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音楽教師の父と優しい母、そしてにぎやかな7人の子どもたち。ペフリング一家はいろんな騒動にまきこまれますが、いつでも家族で助け合って乗り越えていきます。ユーモアたっぷりのこの一家と同じ屋根の下で暮らしてみたくなる名作です。 ドイツで出版されたのは1907年。古めかしいところもたくさ...
音楽教師の父と優しい母、そしてにぎやかな7人の子どもたち。ペフリング一家はいろんな騒動にまきこまれますが、いつでも家族で助け合って乗り越えていきます。ユーモアたっぷりのこの一家と同じ屋根の下で暮らしてみたくなる名作です。 ドイツで出版されたのは1907年。古めかしいところもたくさんあります。女の子と男の子に求められることが明確に異なることとか、今読むとひっかかるところも。でも、子育ての見本となる部分も多く、大人にも読んでほしい1冊。
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