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原発のコスト の商品レビュー

3.7

31件のお客様レビュー

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2022/12/24

原子力関連の本を読み比べているが、数値的な検証は本書が一番緻密な分析がなされていると感じた。主に原発にかかるコスト(金銭としても、リスクとしても)を徹底的に検証しており、なぜ脱原発が必要なのか論理立った考えが示されている。

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2019/02/28

カテゴリ:図書館企画展示 2016年度第9回図書館企画展示 「災害を識る」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペー...

カテゴリ:図書館企画展示 2016年度第9回図書館企画展示 「災害を識る」 展示中の図書は借りることができますので、どうぞお早めにご来館ください。 開催期間:2017年3月1日(水) ~ 2017年4月15日(金) 開催場所:図書館第1ゲート入口すぐ、雑誌閲覧室前の展示スペース

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2018/10/09

感情的になりそうな議論をデータに基づき、淡々の記述している点が好感が持てる。再生可能エネルギーへの転換を示しているが、欲を言えば環境省の提示データを鵜呑みにせず、原発データ同様の突っ込みが欲しかった。原発は政策コスト、バックエンドコストを考えると経済性メリットも低いことがよく理解...

感情的になりそうな議論をデータに基づき、淡々の記述している点が好感が持てる。再生可能エネルギーへの転換を示しているが、欲を言えば環境省の提示データを鵜呑みにせず、原発データ同様の突っ込みが欲しかった。原発は政策コスト、バックエンドコストを考えると経済性メリットも低いことがよく理解できた

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2017/10/15

原発は決して安価な電源でなく、さらにはエネルギー収支もプラスにならない(建設、燃料製造、再処理、廃炉、廃棄物管理に投入するエネルギーの方が生み出すエネルギーより大きい)という内容の本を読んだのはもう30年ほど前であろうか。福島の事故でこういう真実がより多くの市民に知られるようにな...

原発は決して安価な電源でなく、さらにはエネルギー収支もプラスにならない(建設、燃料製造、再処理、廃炉、廃棄物管理に投入するエネルギーの方が生み出すエネルギーより大きい)という内容の本を読んだのはもう30年ほど前であろうか。福島の事故でこういう真実がより多くの市民に知られるようになったのは不幸中の幸いである。 ただ書名に『原発のコスト』とあるのに、それについて分析したのは3章だけで、あとは反原発の総論的な内容に終始している。原発コストの大半を占めると思われる事故リスクや廃棄物処分のコスト試算も詰めが甘い。また総括原価方式を採用しているが故に、固定資産額の大きな原発の保有は電力会社の経営に有利であったことにも触れられていない。これでは30年前の本(残念ながら書名を失念してしまった)より内容に乏しく、福島の極めて大きな代償が無駄になっている。経済学者としてもっと踏み込んだ分析を期待したい。

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2017/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2011年刊。著者は立命館大学国際関係学部教授。◆類書も多い中、岩波新書らしい丁寧・詳細な叙述。現在の電力供給量の7割(=原発の完全停止時の予想電力供給量)は1986年頃のそれ(バブル少し前)。ならば、それほど達成困難ではなさげに思える。ただ、本書の方法論をいかに政策マターに落とし込むか。政治家・官僚を味方につける方法論が問われるだろうが、遅々として実効性を持ちえない天下り禁止、巨大広告主たる電力会社(ひと頃のサラ金の様)、労組も経営側も電力会社側として政治家に影響を及ぼしうる点等、絶望的にも思える。 今回のフクシマにて、東京電力に税金が投入されるのであれば、経営者の責任は当然追及されるべきである。かつて破綻金融機関に税金投入された場合には、当該金融機関の経営陣に対しては責任を追及するということが行われてきた。これに比べ、東電経営陣の民事・刑事の法的責任が追及されないのであれば、余りにも国民を馬鹿にしていないか。

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2015/03/29

小浜に大島先生が来てくれて、お話しを聞いてから 説得力を感じています。鯖江市出身の人なので、福井県のこともわかってくれている。わからないことはわからないと言うところが 普通の大学の先生らしくなく 私はいいと思います

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2014/12/25

名著「自動車の社会的費用」の原発版。 事故時の賠償費用が巨額になることはもう実証されているが、平常時であっても実は高コストであることを、経産省資料などを基にわかりやすく説明している。特に、未着工時から自治体にばら撒く巨額の交付金など、原発のコストを丁寧に計算している第3章が面白い...

名著「自動車の社会的費用」の原発版。 事故時の賠償費用が巨額になることはもう実証されているが、平常時であっても実は高コストであることを、経産省資料などを基にわかりやすく説明している。特に、未着工時から自治体にばら撒く巨額の交付金など、原発のコストを丁寧に計算している第3章が面白い。 本書を読むと、原発建て替え検討を認めた有識者会合は、何じゃそりゃ、って感じですね。まあ、経産省は2015年に原発のコストを見直すそうだから、どんなものが出て来るか見ものです。 なお、筆者の主張が強すぎるのが玉に瑕。

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2014/10/08

大仏次郎賞を取った著作ということで、書店にもたくさん平積みになっていた。それで手を出した。広井良典氏の著書でもそうだったのだけれど、賞をとっているからと言って、自分にとってすごく良い内容というわけではない。かなり前に高木仁三郎先生の著書で、原発についての問題点や利害関係は読んでい...

大仏次郎賞を取った著作ということで、書店にもたくさん平積みになっていた。それで手を出した。広井良典氏の著書でもそうだったのだけれど、賞をとっているからと言って、自分にとってすごく良い内容というわけではない。かなり前に高木仁三郎先生の著書で、原発についての問題点や利害関係は読んでいたし、20年以上前から、環境問題をあつかう授業では一貫して原発は即刻止めるべきだとうったえてきた。と言いつつ、「きっづ光の科学館」に子どもを連れて行って楽しんだりしていたので、自分なりに矛盾は感じていた。そして今回の福島の事故で、いよいよ皆気付くだろうと思っていたのだが、選挙ではあのあり様。本書の著者もがっくりと肩を落としたことだろう。結局は自分の利益のことしか考えない人が多すぎるのだろうか。とにかく原発は人間があつかえる技術ではない。コストもかかりすぎる。一部の人間にとっては利益であっても、全体にとってはマイナスでしかない。もっと他の発電方法に時間とお金と人をかけるべきだ。

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2014/07/15

勉強のため。 コストって一般的にこう考えるんだ!っていう一般論がなく、始まる。で、政策コストとかバックエンドコストとかを最もらしく語っているが、そんなものって普通加えて考えるものなのかな? トヨタと日産のコストを比較するとき、それぞれどんな政策に支援されているかとか、廃車の際に...

勉強のため。 コストって一般的にこう考えるんだ!っていう一般論がなく、始まる。で、政策コストとかバックエンドコストとかを最もらしく語っているが、そんなものって普通加えて考えるものなのかな? トヨタと日産のコストを比較するとき、それぞれどんな政策に支援されているかとか、廃車の際にかかるコストはどのくらい違うかとか、考えるのかなぁ? 原子力に関わるお金ではあるから、騙されて信じてる人がいっぱいいるけど、微妙。

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2014/05/28

論点は題名の通り。内容は所々難しいが、だいたいが行政言葉や専門用語のややこしさのせいかも。言わんとすることは非常に簡潔。再生可能エネルギーについての記述がちょっと雑で、脱原発というイデオロギーを強く感じて少し残念。最後まで客観的・科学的根拠がもっと示されていればなお良かった。

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