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日本経済起死回生のストーリー の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2013/06/23

野田政権発足直後に書かれた一冊。立場の違う両者の見解が一致しているところもあればそうでないところもありつつ、評論家って言いたいことが言えていいよな、と思う(笑) 経済に関する現状をわかりやすく説明すると言うよりは危機感を煽る方向に行っているが、タイトルほど具体的な起死回生のストー...

野田政権発足直後に書かれた一冊。立場の違う両者の見解が一致しているところもあればそうでないところもありつつ、評論家って言いたいことが言えていいよな、と思う(笑) 経済に関する現状をわかりやすく説明すると言うよりは危機感を煽る方向に行っているが、タイトルほど具体的な起死回生のストーリーが描ききれていないのはちょっと残念。結果的に自民党政権に回帰した現状を見て、どう評価されるのでしょうか。

Posted byブクログ

2011/12/29

ロバートアランフェルドマン著「日本経済起死回生のストーリー」PHPビジネス新書(2011) *本書の基本的な目的は、今の日本の行き詰まりを打開する行動を示唆することである。何よりも政治経済制度の中核原則を自己責任に戻すことである。医療制度と年金制度は最大の問題である。今の医療制度...

ロバートアランフェルドマン著「日本経済起死回生のストーリー」PHPビジネス新書(2011) *本書の基本的な目的は、今の日本の行き詰まりを打開する行動を示唆することである。何よりも政治経済制度の中核原則を自己責任に戻すことである。医療制度と年金制度は最大の問題である。今の医療制度では自分で恩恵をうけながら、コストを納税者にまわす誘因がおおい。例えば、喫煙者により高い保険料を徴収しないことはもっとも分かりやすい。喫煙はあくまでも個人の自由な選択である。だが、その選択から生まれるコストに対しては、納税者ではなく喫煙者が負担すべきである。また、今の年金制度は、60歳以上の人は自分が負担した分よりもはるかに多くの恩恵を受けることが可能である。しかし、こらから生まれる子供達は予想される恩恵を遥かに上回った負担を強いられることになるだろう。この2つの制度は、経済効率の基本原則ではなく、社会公平の基本原則を破っているように感じる。さらに、高齢者の声を過大に代表している現在の選挙制度が改革される必要性を感じる。次世代の子供達が資本主義の恩恵を受けるためには、このような目先のことしか考えない傾向と、逆ピラミッドな人口構成に対応するルールの制定が大事であると強く私は思う。 *先進国から新興国へと世界経済のエンジンが置き換わる中、WTOなど先進国中心の通称ルールが時代に適応できなくなっています。TPPはまさに自由貿易の新しい枠組みを創り出す取り組みであり、ASEANも大きな刺激をうけています。通称国家、日本の未来を考えたら、TPPに参加しないという選択肢などはじめからないのです。 *消費税増税をさけて通れないことくらい、いまや多くの日本人は覚悟しています。野田首相は2012年の通常国会までに消費税増税に必要な法案を提出すると言いましたが、単純な増税は間違いなく日本経済を冷え込ませます。増税の前の歳出カットが先だと言う次元の話ではありません。経済成長によって税収増をはかるという発想が問題なのです。 *大上段にかまえ、飛躍的な技術革新や税制改革がなければエコな世界が実現しないというのは噓で、いまある技術を川下から実現させるだけでも、エコな社会に近づくことができます。その中で大企業は大企業で技術革新を行い、より良い太陽光パネルや蓄電池ができれば、それを使っていけばいい。これこそ日本のあるべき姿です。

Posted byブクログ