富山から拡がる交通革命 の商品レビュー
富山が目指しているまちづくりは、日本のすべての都市のモデルとなる。今なお進化しつづける。富山に行ったことない人は、いますぐ北陸新幹線、サンダーバードに乗って富山を目指すべきだろう。
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すごいね、富山。そう簡単にはよそにはまねできない交通インフラづくり。元々の軌道があってこそというところもある。北陸新幹線開業後どうなっていくのかが注目です。
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興味深い書。もともと富山で著名なライトレールは、新型低床型路面電車の開発と、これの本線乗り入れとを組み合わせたものであり、高頻度化も実現したもの。本書ではこれについても触れられるが、それよりも、高山本線での社会実験と、その実験を繰り返し続け、高収益・高利便の鉄道運用を実現した点が興味を引く。仮説→実験→検証過程を経つつ、コンパクトタウンでの利便性向上という目的に収斂させていく状況から、今後の地方交通網を考える視座が得られる。また、アルペンルートのエコ交通(特にトロリーバス)、公共自転車にも言及。
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本書はLRTの導入やサイクルシェアなどこれまでに富山で実施されてきた公共交通の利用促進を目的とした交通政策が時系列に沿って紹介されています。 第一章ではまず、富山県の紹介とその豊かさについて 第二章では富山の鉄道開拓に貢献した佐伯氏について 第三章では富山県が現在抱える課題について 第四章では交通改革の起源となった高岡の万葉線について 第五章では交通改革の第一弾、富山ライトレールについて 第六章では高山本線の利用活性化プロジェクトについて 第七章では路面電車の環状線復活プロジェクトについて 第八章では市街地でのシェアサイクルの実施について 第九章ではアルペンルートの活用について 第十章では北陸新幹線開業後の取り組みについて が紹介されています。 しかし、文中の表現が作者の感情が盛り込まれて紹介されている部分が多々あり、客観的に紹介、政策の評価されていないのではという疑問を感じた。
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地方都市はどこも疲弊し、クルマ社会で駅前はシャッター通り、だろうと思いながら富山駅に降り立ったら、パリのヴェリブにそっくりなレンタル自転車が整備され、カッコいいLRTが走っていた。駅の本屋に行ってみたら、この本が平積みで売られていた。富山は、交通からまちづくりをする先進県だったの...
地方都市はどこも疲弊し、クルマ社会で駅前はシャッター通り、だろうと思いながら富山駅に降り立ったら、パリのヴェリブにそっくりなレンタル自転車が整備され、カッコいいLRTが走っていた。駅の本屋に行ってみたら、この本が平積みで売られていた。富山は、交通からまちづくりをする先進県だったのだ。 富山の歴史は我慢の連続であったけれど、黙って耐えるだけではなく、そこから新しい産業を生み出していき、派手ではないが豊かな生活をつくってきたのだと。本書のいう、北陸は北欧に似ている、という指摘は、適切な気がする。 富山では、「串団子」と名付けたまちづくりを、公共交通機関の整備で進めているのだ、という。分散化によるインフラ整備の困難さから、コンパクト都市を目指そう、というのは地方に共通するテーマだけれど、それを現実にやりつつある、という印象をうけた(実際にそうなっているかといえば、まだまだマイカーで分散、のようでもあるけれど)。乗り物や駅などのデザインをきちんとやる、という姿勢も素晴らしい。 実際のところは…という意見もあるのかもしれないけれど、交通と生活の関係についてワクワクしながら読める本。
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同じようなことが他の街でもできるといいですね。 特に札幌の市電延伸(環状化)が決定しただけに、 その後の駅前への延伸など気になります。
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