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エスケープ・ベロシティ の商品レビュー

3.8

11件のお客様レビュー

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2011/12/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本書では、 1:強力な変化→ グローバリゼーション  *ビジネスというゲームのやり方は根本から変わる  *過去の延長で将来の計画を描けない 2:この変化は、千載一遇の変化で、成功すれば急成長。   失敗すれば奈落の底へ。  さて、どうする?そんなことに対する処方箋を提示している。 本書で提示するものは、  既存のビジネスの周期的な変化に対応しつつ、  新たな千載一遇のの不連続な変化にも対応する方法。 、 ・その手始めに、社外にフォーカスした発想で自社について再考すること。 具体的には、 ・「力の階層」という5つのフレームワーク  1:カテゴリー力  2:企業力  3:市場力  4:製品力  5:実行力 を活用して、次年度以降の事業計画における、 適性な経営資源の再配分を提示する。 本書はそれほど分厚い本でも難解な本でもないが、ツールが盛りだくさんで、 著者の既刊 「キャズム」  http://books.shoeisha.co.jp/book/b72889.html 「ライフサイクルイノベーション」  http://books.shoeisha.co.jp/book/b72291.html 「トルネード」  http://www.amazon.co.jp/dp/4903212238 などを読んでいないと、読み進みにくい部分がある。 そのためか、P238からP243まで、まとめとして、ツールの要約をしてくれている。 ツールの詳細はネタバレしないように書きませんが、 ざっと下記のようなものになります。 ・「力の階層」の5つの力のフレームワーク 1:カテゴリー力  ・カテゴリー‐成熟化ライフサイクル  ・成長‐成熟度マトリックス  ・3つのホライゾンのモデル 2:企業力  ・競合差別化モデル  ・2つのビジネス・アーキテクチャ  ・クラウン・ジュエル 3:市場力  ・九ポイントの市場戦略フレームワーク 4:製品力  ・イノベーションの投資効果モデル  ・六段階のモデル  ・価格‐メリット感受性モデル  ・コア‐コンテキスト・モデル 5:実行力  ・実行のアークのモデルとその付随モデルの四ツの実行モード   うーん、盛りだくさん。 また、P243~P249では、そのツールをどのように使っていくのかをまとめている。 最初のページから律儀に読むのもいいし、 1:「はじめに」のP1~P10、2:「結論」のP236~P251を読んで、 全体像をつかんだ後で、 「力の階層」の5つのフレームワークを読んでいくという方法もある。  どんな読み方をするにせよ、 10年前まで絶好調で、徐々に会社の売上・影響力が落ち、 業界内、顧客からも、徐々にそのような見られ方をし、 複数の事業部を抱える中規模以上の会社にとって、 色々な気づきを与えてくれる内容となっている。

Posted byブクログ