原発と祈り の商品レビュー
帯裏 3.11後、ネット上で話題になった「原発供養」論はこの場で誕生した! 第1章原発と鎮 ●福島第一原発の事故は「二度目の敗戦」 ●罪悪感を持つ現代日本に必要なもの、それは「鎮魂」ほか 第2章ゴジラと原発 ●日本のヒーローに隠された本当の意味 ●怪獣を前に露呈する日本人の罪悪感...
帯裏 3.11後、ネット上で話題になった「原発供養」論はこの場で誕生した! 第1章原発と鎮 ●福島第一原発の事故は「二度目の敗戦」 ●罪悪感を持つ現代日本に必要なもの、それは「鎮魂」ほか 第2章ゴジラと原発 ●日本のヒーローに隠された本当の意味 ●怪獣を前に露呈する日本人の罪悪感ほか 第3章原発と祈り ●荒ぶる神の火を鎮めるための「原発供養」 ●人の心を落ち着かせる三つの要因ほか 第4章祈りと呪詛 ●道をあやまらない祈り方 ●「呪いの言葉」は確実に機能してしまうほか 第5章放射能と進化 ●放射能を感じる? ●心は過去の時間に居着けても、身体は居着けないほか 第6章転化する病 ●個性や人格は「場」によって作られる ●我々の職業というのは我々の症状ほか 第7章ショッカー化する人々 ●震災以降、日本人のショッカー化が露呈 ●ショッカーとは「問わない人」ほか 第8章今を生きるための心構え ●震災に対する心構えって? ●それぞれが物語性の獲得を急がなければならないほか
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内田さんは、武道家で哲学者、名越さんは精神科医、橋口さんは小説家。 三人が、原発事故のあとに鼎談。 なんとなく、もやもやした国の雰囲気を、三人とも感じている。 ①内田:僕、原発の事故が起きてから今日まで、とにかく自分が変わらなきゃいけないと思ってきた。発想も変え...
内田さんは、武道家で哲学者、名越さんは精神科医、橋口さんは小説家。 三人が、原発事故のあとに鼎談。 なんとなく、もやもやした国の雰囲気を、三人とも感じている。 ①内田:僕、原発の事故が起きてから今日まで、とにかく自分が変わらなきゃいけないと思ってきた。発想も変えなければいけないし、生き方も変えなければいけないし、身体組成も変えなければいけないって。そうしないと状況に対処できないじゃない。(p95) ②橋口:何かにむかって、他の人のことを祈っているのだけど、自分と自分のまわりの世界がわーとみえてくる。私利私欲だけを見つめているときには得られない感覚なんですね。(p66) ③名越:祈ると病が転化しやすくなる。病が居着かなくなる。(p108) 東日本大震災と福島原発のあと、自分の心にわいた妙なあせり、罪悪感と、周囲のたるんだ空気との差について、よく考えさせられた。 やはり、今、原発に祈ることと、自分が変わることが必要だと痛感する。
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