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ルポ 子どもの無縁社会 の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

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2021/08/16

重い重い問題提起。 2011年発刊だから10年前の本なんだけど、恐らく状況はより悪化しているだろう。 当然ながら明確な解決策なんてあるわけもなし、ただただ重い気分にさせられる。とはいえ、知ることがまず第一歩だろう。

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2018/10/22

戸籍がない子供、戸籍があっても学校に行けていな子供や 捨てられる子供などについて書かれた本。 貧困、行政の不備、子供なママの親 色々と酷くて唖然とするが、被害者は子供ということに変わりはない。

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2015/12/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いやー、切ない話だった。年間1000人以上の「居所不明児童生徒」がいること、虐待通告があっても、特定できなかったり、中に入れなかったりすること、現代にも捨て子や置き去りが200人以上いること、ネットで出会った人と素性が分からないうちに子どもを作ってしまうこと、祖父母世代と同居してるのに、子どもに目がいっていないこと。この親に育てられたから、こんな親になったのだ、と思わずにはいられない。こんなに少子化対策と言ってるのに、せっかく生まれてきた子どもたちが全然大事にされていない。

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2015/01/31

消える子供、どこにいるのかわからない。学校から年間1000人の子供が消える日本の社会は平和なのか。親の自己責任、親任せでいいのか。

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2014/01/14

昨日、著者の講演を聴いたので読んでみました。本書に書かれている事例は、現実に起きたこと。レアだとは思うが、確実に起きていること。そら恐ろしさを感じました。私は教員として、虐待や無縁家庭、予備軍の実態、子どもを排除したがる地域の無理解も、目にしたことがあります。結果として、一番の被...

昨日、著者の講演を聴いたので読んでみました。本書に書かれている事例は、現実に起きたこと。レアだとは思うが、確実に起きていること。そら恐ろしさを感じました。私は教員として、虐待や無縁家庭、予備軍の実態、子どもを排除したがる地域の無理解も、目にしたことがあります。結果として、一番の被害者は子どもです。大人が自分の都合で、子どもの生きる権利を踏みにじること、絶対あってはならない。これらの現実から目を背けず、どうするべきかを問いかけ、考え合うことが必要ではないかと思います。

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2013/06/27

『We』で、青山さくらさんが連載している「ジソウのお仕事」と重なる内容。 映画「誰も知らない」が実在の事件をモチーフに脚色されたものであること、そのことを知らない人も多いだろうと本は始まる。実在の事件であることは、私も知らなかった。 日本で年間1000人以上の「居所不明児...

『We』で、青山さくらさんが連載している「ジソウのお仕事」と重なる内容。 映画「誰も知らない」が実在の事件をモチーフに脚色されたものであること、そのことを知らない人も多いだろうと本は始まる。実在の事件であることは、私も知らなかった。 日本で年間1000人以上の「居所不明児童生徒」と呼ばれる子どもが存在するという。文科省の学校基本調査にも掲載されている数値で、その数値計上の取り扱いについて、文科省からこんな通知も出ている(学校基本調査「不就学学齢児童生徒調査」における「1年以上居所不明者数」の取扱について(通知)http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/shugaku/detail/1307931.htm)。 居所不明とは、住民票を残したまま1年以上所在がわからず、その後の就学も確認されていない子どもで、所在がわかっている不登校などは含まれない。この子どもたちがどこにいるのか、食べて、寝て、着せてもらっているかということさえ、ほとんどわからないらしい。 学校から姿を消す子ども、虐待家庭、子どもの遺棄や置き去り、ネットで出会いリアルで孤立する親と子…貧困や虐待といった問題を抱えない家庭でも「無縁」は忍び寄っている、ということを、著者はいくつかのケースや数字をあげながら、ある意味淡々と述べていく。 自分の子どもも「無縁」になってしまうのではないか、社会から「無い存在」として扱われるようになってしまうのではないかと、著者自身がわが身を振り返ってそう思えると書いているところに、私も暗い予感を抱いてしまう。 (6/4了)

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2013/07/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

新書にしてはかなり読みやすい本でした。 日本家庭の孤立化が進むことによって子どもたちの命が危ぶまれていくという感じの内容でした。 それにあたっての解決策の明示はありませんでしたが、虐待の現状などを知るにはちょうどよっかたのではないかと思います。

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2012/08/31

人間関係の希薄化を、子供という視点からつづった著作 2012/08/30 資料読み。まさに資料系の書籍といったところ。ルポというほど、対象に「迫って」はいない。客観志向ノンフィクション。「無縁社会」は宣伝用のタイトルといったところで、あまり関連がない。あくまで「子ども」問題。 ...

人間関係の希薄化を、子供という視点からつづった著作 2012/08/30 資料読み。まさに資料系の書籍といったところ。ルポというほど、対象に「迫って」はいない。客観志向ノンフィクション。「無縁社会」は宣伝用のタイトルといったところで、あまり関連がない。あくまで「子ども」問題。 ■p.176 子育てに、ネトゲより「盛り上がれない」という母親 面白さの追及はともかく、「安易な面白さ」のみにフォーカスされること。巷間いわれる、コミュニケーション能力とやらも、「安易な分かりやすさ」だったりしますもんね。 頑張っただけ、報われるという<RPG的な成長規範>のつよさ。確かに、「成長の喜び」と、「必ず努力が報われる楽しさ」ってば、強烈だわ。対して、子育ては、その意味では、不完全な面白さですもんね。特に、子ども自身が、コミュニケーションの「相手」と認識できないときには、孤独な作業になってしまうはず。周りの承認があれば、すこしは違ったものになりえたはず。 ■p.198 公園や学校での騒音に対する講義が神経質になっている風潮 白井市の例としてあげられていたもの。公園でのサッカー禁止に違反すると「110番します」の看板。…ギャグだよね? なるほど、「自分とは関係ない人たちが、迷惑かけてくる」って認識に移行して言っているわけか。 ■p.235 ある社宅のビニールプールの変遷 1990後半-共同で一つのプールをシェア。 2000年前半-気を使わなくてすむので一人一個。 2000年後半-不公平な土地の不正利用というクレームで禁止。 なにをかいわんや。。 ■ 全般 「幼い」妊娠出産 母親側の責任が大きくとりあげられてしまうが、妊娠は一人ではできませんよね。なんか「男ですいません」って気分になる。責任云々以前に、そのような状況になれないオイラがいうののもなんですが…。

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2012/07/30
  • ネタバレ

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教育に関わる者として、一度は読んでおくべきだと思って読んだが、正解だった。 まず、親自身の生活が不安定な上に子育てとなれば、当然いろいろなところで子どもが犠牲になることがある。 児童相談所の立場からの記述もあるが、住民票の移転がなければ救いようがないというのが、今の社会のシステムの限界である。 本書で著者が主張しているように 一人でも多くの子を救うためには、「社会で子どもを育てる」こと。つながること。 虐待事件を起こしてしまった親の多くは、SOSを試みている。(本書の例では) 社会の無関心が、子どもの虐待死を生んでいる。 国や地方自治体のシステムを変えることも必要ではあるのだが、最も大切なのは社会が一体となって子どもを育てていくことではないだろうか。

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2012/06/12

衝撃の数字の数々... 1年以上居所不明の小中学生の数:1183(平成23年度) (※住民票を残したまま1年以上所在不明になり、その後就学が確認されない子ども) 児童相談所における児童虐待相談対応件数:55154(平成22年度) 児童福祉司の数:2606(平成23年4月1...

衝撃の数字の数々... 1年以上居所不明の小中学生の数:1183(平成23年度) (※住民票を残したまま1年以上所在不明になり、その後就学が確認されない子ども) 児童相談所における児童虐待相談対応件数:55154(平成22年度) 児童福祉司の数:2606(平成23年4月1日) 「親と一緒に朝食をとる」 小学生:46.4% 中学生:32.0% 「一人で食べる」 小学生:20.1% 中学生:41.6% その他、心に引っかかった言葉。 「行旅死亡人=身元不明の死亡人になった子供たち」 「子どもが子どもを産む現象」 「ネットで出会い、リアルで孤立する親」 「遊び声が騒音認定される」 「放課後の遊び相手が見つからない」 「他人の子どもの世話は、うっかりできない」

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