自然に演奏してください の商品レビュー
音楽に詳しくないので専門的な話はわからないが、非常に面白く、またワクワクする内容。身体への気づきから人がどのように変容していくのかが非常にわかりやすい。アレクサンダーテクニークに興味がある方はぜひ読んだほうが良いでしょう。
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一回目読了 2012/11/19 チェリストであるパブロ・カザルス氏と著者とのレッスン回顧録。インタビュー形式で綴られている。 具体的な譜例は、ほぼ登場しない。 しかし、レッスンを終えたときに著者ヴィヴィアンが得たものが何だったのかを読み解く面白さがある。 読んでそのまま実践...
一回目読了 2012/11/19 チェリストであるパブロ・カザルス氏と著者とのレッスン回顧録。インタビュー形式で綴られている。 具体的な譜例は、ほぼ登場しない。 しかし、レッスンを終えたときに著者ヴィヴィアンが得たものが何だったのかを読み解く面白さがある。 読んでそのまま実践できるように書いてあるようには見えない。ただ、どう考えて臨めばよいかということは、読んで考えていくうちにわかってくる。 繰り返し読んで理解を深めたい。
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対談形式で非常に読みやすい。対談形式の本は質問者が適切でなかったり、ディレクションが間違っていると「まとまらない」傾向がある。この本にはそれがない。基本的に質問者であるジョー氏が音楽家でありアレクサンダーテクニークの理解者だからである。 アレクサンダーテクニークの経験(もし、で...
対談形式で非常に読みやすい。対談形式の本は質問者が適切でなかったり、ディレクションが間違っていると「まとまらない」傾向がある。この本にはそれがない。基本的に質問者であるジョー氏が音楽家でありアレクサンダーテクニークの理解者だからである。 アレクサンダーテクニークの経験(もし、できればアレクサンダー氏自身の著作を読んだ経験)があれば、本書の内容は理解しやすい。 チェロの巨匠であるカザルス(本書ではカタルーニャ読みでカサルス)の音楽性や音楽観をアレクサンダーテクニークという観点から再発見していこうという試みである。 語り手であるビビアン・マッキーがカサルスから受けたレッスンは「音楽とは何か?」というものであったようだ。一見してカーボンコピーを作るような作業であったにもかかわらず、マッキー史はそこに音楽の普遍的なルールを見いだして行く。そして当時としては風変わりであった巨匠カサルスの運指法や指のバランスに関する教えに「人間への(身体への)正しい理解」が含まれているということに気づいて行く。 その気づきを明確に理解するためにアレクサンダーテクニークが役立ち、そして基本理念としてはカザルスのテクニックと音楽観に通底するものがあった・・・という結論である。 簡単にいってしまうと「基本ができれば、あとは全部わかるよ」というのがカサルスの教えだったのだろうな…と私は理解しました。 そして、その基本とは表層的なものではなく、人を感動させるためにやるべきこととはなにか?人間としてナチュラルなアクションは何か?…という表現と技術が一体化したものであったということなのだろうな、と。 はっきりいうと、アレクサンダーテクニークの実体験がないと本書は理解しずらいかもしれません。私自身はスペインで2年間個人レッスンを受けたので、なんとなく分かります。 いずれにしてもアレクサンダーテクニークについても分かりやすく説明してありますので、その方面の入門書としては最適かも。 カサルスの音楽スタイルの説明と解説に関しては、アレクサンダーテクニークの未体験者には、なんとなく「狐につままれたような」内容に見えるかもしれませんね。
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