巡る女 の商品レビュー
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もしあの時違う道を選んでいたら・・・って思うこと、あると思うのですが、この本は主人公が就職試験会場に向かうときにハプニングに出くわし、3つの選択肢を迫られ、章ごとにそれぞれの道を進んだ場合の物語が書かれています。 キャリアウーマンになっていたり、子どもが産まれたりと、それぞれまったく違う人生を歩むのですが、最終的に関わってくるお仕事に共通点があったり、出会う人も少しづつかぶっていたり。 構成のおもしろい小説でした◎
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12年前のある朝、魚貫めぐるは公務員試験を受けに行く最中に突然の雨に降られ、立ち往生していた。 バスやタクシーは滅多に通らない道で、傘も携帯も無い。考えられる解決策は3つ。 1、駅まで走る。 2、もう少し様子を見る。 3、今すぐタクシーを探す。 それぞれの解決策をたどった場合の話の展開が楽しめる1冊。
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誰にでもきっとある人生の分岐点、あの時こうしていたらというもしもの話は誰でも考える。 主人公めぐるの3パターンの人生を描きながらも彼女は過程は違えど最終的に辿り着く場所は同じだった。あの時こうしていたら、と過去を悔やむより前に進めば自ずと巡り合わせのように自分に見合った結果が出る、というように感じた。 カバーがかわいらしく、ショッキングピンクに白字の帯ともマッチしている。
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人生のとある瞬間に現れた三つの選択肢。その発端とそれぞれをたどった主人公のその後+1という5部構成は新鮮ですが、最後のまとめ方はちと疑問。それって結局…。
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人生には幾つかの分岐点というものがあるに違いない。 しかし誰もがその「分岐点がいつだったのか」は、その時にはわからず、後から振り返ってみるとあれが・・なんてことが多いのではなかろうか。 主人公の「めぐる」は公務員試験を受けるときだった・・本人の取るべき選択肢は3つ。 ・建物づたいに駅まで一気に走る。 ・その場でしばらく様子をみる。 ・タクシー会社まで引き返す。 そしてこの3種類の選択肢の違いで、その後の彼女は全く別の人生を歩むことになる。 ネタバレにはなってしまうが、「公務員」「専業主婦」「水商売のママ」・・となるのだ(笑) また、それぞれの話に登場する脇役も共通なのがなんとも笑える。 こういう展開の小説や映画は過去にも幾つかあった。 しかしこの「巡る女」の最大のミソは、いずれも幸せな結果につながるということ。 分岐点を選ぶ時点では多少の浮き沈みもあるのだが、どの人生を選んだとしても一生懸命な人は報われる。 そんな山本氏の願いも込められているようで、読後感もよく、かなり面白かった。
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