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眠れなくなる進化論の話 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2016/03/19
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内容情報 [日販MARCより] 「種の起源」から150年経ち精緻な仕組みの解明が進む中、進化論は紆余曲折を経てきた。生物を生み出した背後にある本当の仕組みは何か。本書は、進化論の見方ないし理論の大きな流れのおおむね全体をカバーする。 [BOOKデータベースより] ビーグル号の航海からダーウィンが導き出した進化論は地球生命の目もくらむ多様さを説明できただろうか?「種の起源」から一五〇年経ち、細胞学、生理学、分子生物学と精緻なしくみの解明が進むなか、進化論は紆余曲折を経てきた。生物を生み出した背後にある本当のしくみは何か?利己的遺伝子、断続平衡、エピジェネティクス…進化科学の挑戦はいまも終わらない。 第1章 ラマルキズム(ラマルクの進化論)―最初の科学的進化論・誕生と顛末 第2章 ダーウィニズム(ダーウィン進化論)―ダーウィンの自然選択への道程 第3章 ダーウィニズム異見―ダーウィニズムに対置するユニーク理論 第4章 現代的総合説はいまどこにいるか?―ダーウィニズムは黄昏から再興へ 第5章 ジェイ・グールドの断続平衡説―機が熟したとき、いっきに進化が起こる 第6章 ドーキンズの利己的遺伝子―「利己的遺伝子」は進化を説明する上で重要か 第7章 マーギュリスの細胞共生説―生物は「共生」によって進化する 第8章 進化論を数学で支える2つの理論 補遺 「エピジェネティクス」の新世界―ラマルキズムの現代的復活? 第9章 言い遅れた最終章―ダーウィニズムは21世紀の進化科学へ

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2015/06/06

テレビで動物番組なんてやっているとダーウィンの名前は当たり前のように聞こえますが、「つまりどういうことを発見した人物なのか。」ということを自分の中で理解できていなかったので読んでみました。 こういう過去から現代へと歴史を追っていくのは楽しいですね。この先もっと解明されていく分野...

テレビで動物番組なんてやっているとダーウィンの名前は当たり前のように聞こえますが、「つまりどういうことを発見した人物なのか。」ということを自分の中で理解できていなかったので読んでみました。 こういう過去から現代へと歴史を追っていくのは楽しいですね。この先もっと解明されていく分野なんでしょうけど。

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2012/12/29

長男がまだ保育園児だった頃、NHKスペシャルの「生命」に出てくるカンブリア紀の食物連鎖の頂点にいたと思われる生物、アノマロカリス。 長男がアノマロカリス大好きになる横で、僕は今は亡き スティーブン・J・グールド氏の書いた進化論をベースにした科学エッセイに夢中に。 科学歴史系の本を...

長男がまだ保育園児だった頃、NHKスペシャルの「生命」に出てくるカンブリア紀の食物連鎖の頂点にいたと思われる生物、アノマロカリス。 長男がアノマロカリス大好きになる横で、僕は今は亡き スティーブン・J・グールド氏の書いた進化論をベースにした科学エッセイに夢中に。 科学歴史系の本を読むようになったきっかけの一つが、進化論という事になる。 これはその進化論の昔から今にかけての流れが簡潔に書かれている。 でもね、グールドの面白さはこの本では伝わってないな。

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2012/10/14

進化論の本としては、類書の中では読みやすいし、わかりやすい本だと思う。 内容は、ダーウィンの前のラマルクから始まり、ダーウィン、ダーヴィニズムに対してのユニークな理論、その後の進化論諸説、断続平衡説、ドーキンズの利己的遺伝子、マーギュリスの細胞共生説、ゲーム理論などの数学的な考...

進化論の本としては、類書の中では読みやすいし、わかりやすい本だと思う。 内容は、ダーウィンの前のラマルクから始まり、ダーウィン、ダーヴィニズムに対してのユニークな理論、その後の進化論諸説、断続平衡説、ドーキンズの利己的遺伝子、マーギュリスの細胞共生説、ゲーム理論などの数学的な考え方、などが1章に1名または1理論の説明で、担当者が説明している。 進化論はあくまで論であって、まだまだ諸説ばかりで、証拠はないが、仮説を前提すると理解しやいのも確かだ。しかし、アメリカでは統計的に半分の人が今だ創造説を信じているという話も興味深かった。 分子生物学等の新しい情報も入っているので、進化論について考えたいならば、この本がいまのところおすすめかなと思う。

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2012/09/15

河田雅圭(東北大教授)等5人による共同執筆・翻訳の本。ダーウィンから利己的遺伝子で有名なドーキンズまで、古典的な進化論から最先端までを俯瞰します。よくまとまっていて良い本だと思います。 受けた印象としては、結局進化論は諸説あって、有力な説というのはあるが、あまりはっきりしていな...

河田雅圭(東北大教授)等5人による共同執筆・翻訳の本。ダーウィンから利己的遺伝子で有名なドーキンズまで、古典的な進化論から最先端までを俯瞰します。よくまとまっていて良い本だと思います。 受けた印象としては、結局進化論は諸説あって、有力な説というのはあるが、あまりはっきりしていないのだな、ということ。非常に長い年月で起きる過去の事象であり実験や観察が困難なのでそうなるのですね。 印象的だったのは利己的遺伝子の解説。この、利己的遺伝子、やたらといろんな本で目にするキーワードです。生命、進化の単位は遺伝子であり、個体はそれを運ぶ乗り物に過ぎない、というセンセーショナルな説ですね。やたらとクローズアップされていますが、ただ現在研究の世界ではあまり注目されていないようです。2005-2010年の論文では人文科学系の論文では20程度、自然科学系の論文ではそのほとんどがドーキンズの意味した利己的遺伝子ではなく、マイクロサテライトやトランシポゾンといった自らを増やしていくDNAの一部である、いわゆる利己的DNAを指しているとのこと。ドーキンズの利己的遺伝子、というのは研究テーマというよりは哲学に近い扱いになっているようですね。 この”知りたい!サイエンス”シリーズ、初めて読みましたがいいですね。図が豊富で、テーマやまとめ方が私の好みです。思わず他の本も5冊くらい注文してしまいました。

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2012/02/14

内容は難しくはありませんが、専門用語が多く使われています。 入門書としてではなく、進化論を少し齧った人に適した一冊。

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