風立ちぬ・ルウベンスの偽画 の商品レビュー
中村真一郎の解説にあるように、堀辰雄の文章のロマンティシズムの故に、誤解され軽んじられてきた作家かも知れないということは感じます。とても1930-40年頃の大戦前の危機感がある時代とは思えないような現代の西洋的な空気、普遍性を感じさせる文章です。非常に不思議なことです。「花を持て...
中村真一郎の解説にあるように、堀辰雄の文章のロマンティシズムの故に、誤解され軽んじられてきた作家かも知れないということは感じます。とても1930-40年頃の大戦前の危機感がある時代とは思えないような現代の西洋的な空気、普遍性を感じさせる文章です。非常に不思議なことです。「花を持てる女」はなぜか気になる若い日の母の姿!堀辰雄自身の原体験からきているように思います。「楡の家」に出てくる母親と娘・菜穂子は「菜穂子」の前段なのでしょうか?
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