移植病棟24時 の商品レビュー
生体の神秘と生命の儚さの間に掛けられたタイトロープ。移植医療は命に対するアクロバティックな技術であるという感はぬぐえない。
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2013/8 東京へ面接に行く飛行機の中で読んだ。移植に興味が湧き、移植現場に立ち会い働きたいという思いが強くなった。この本は肝移植がメイン。またほとんどが米国舞台のため、日本での現状をよりふかく知りたいと思った。
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「おわりに」に書かれた、出版社とのやり取りのくだりが興味深かったので、珍しく書店で購入した。 著者は当初「肝臓移植~現状と展望」を書こうと出版社に企画書を提案したが、編集会議で没になり、日本における臓器移植医療への理解不足に気づき、一般向けを書くことに変更する。その心情描写が生き生きして、心地良い。 また、本文中に、マイアミ大学移植チームに行くことになる経緯が書かれているが、これも興味深い。とにかくアメリカに行きたい、行くなら、血管外科か移植外科。両外科の先生に相談したら移植外科の先生がすぐに候補施設リストをくれた、可能性のある施設30箇所に手当たり次第手紙を送り、4施設から返事があったが、電話面談等で挫折。たまたま京都で国際移植学会が開催され、マイアミ大学に行けることに。 アメリカの医療現場に行きたいという強い想いと、素早い行動力が人生を切り開いたわけだが、本当に、人生とはそういうものだと実感する。 そして、全編に渡って、臓器移植にまつわる体験ドラマが生き生きと描かれている。 素晴らしき、加藤氏の生き方、臓器移植の可能性、アメリカ社会のたくましさ!
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小児の臓器移植・・・医学の進歩は凄まじい。 我が子が臓器移植以外助かる道がなければ、希望するのはわかる。 でも、今現在の気持ちとして、臓器提供をする気にはなれない。
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